工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

草むらのヒーロー

2014-11-30 13:07:37 | 草ヒロ
360ccの商用車を2つ紹介。



まずはスズライトキャリイ(L20) 1965~69年
今に続くスズキ・キャリイの2代目です。
この世代はボンネットタイプとキャブオーバータイプが併売されていました。





とある県道から見上げるような位置に置かれています。
何度も通った道ですが、まさか車があるとは思えない位置なので気づきませんでした(笑





こちらも同世代の三菱360 1961~69年
このフロントマスクは、コレの乗用車版であるミニカ発売後のものですね。
メッキになっているデラックスでした。





峠を目指す国道の脇にありますが、まぁ普通は目に付きません。
忘れ去られたように佇んでいます・・・

極楽へ行く(明知鉄道訪問)

2014-11-29 19:38:32 | 旅行
朝起きて「あ、極楽行きたいな」という動機で小旅行しました(アホ


「極楽」というのは極楽駅。岐阜県に実在します。
東美濃は下伊那のお隣。一度は行ってみたいと思っていたので早速ドライブ!
平谷村から「酷道」418号線に入ってひたすら矢作川を下ればすぐです。



・・・こんな道ですが勾配はそれほどでもありません。



沿道にはいい滝も。


そんな感じで2時間ほどで到着。



明知鉄道極楽駅。
フツーの停車場でした・・・
しかも雨。



平成20年開業、意外と新しいのね。
すぐそばにバロー(スーパー+ホームセンター)があるからそれで作ったんでしょうかね?


ハイ、目的達成。


・・・せっかく来てお金を落とさないのもアレなので取敢えず明知鉄道に乗ってきました。

まずは明知鉄道終点の明智駅へ移動
・・・明「知」鉄道ですが駅は明「智」だそうです・・・



構内はこんな感じ(到着する列車から撮影)。
車庫が併設されています。

沿革などはwikiをご覧くださいということで省略し、この鉄道のマスコットはC12。



明智駅構内に置かれていて、気動車に押されて走ることもできる、らしい。
いつか自走してほしいですね。

この25キロ程のミニ路線では6両の気動車が使われていて、アケチ6形とアケチ10形が5両の陣容みたいです。
・・・車庫にアケチ6の姿が見え「まだ動くんだ」と思い出す(笑

とりあえず恵那行きがすぐ発車だったので乗車し、恵那でお昼ご飯。
恵那も特に何がある訳ではないので午後一番の列車に乗るべく駅へ戻るとなにやら窓口が混雑している・・・!

どうやら「キノコ列車」というのが運転されているようで、車内でキノコごはんが食べられるみたいです。


そしてやってきた列車は・・・





なんとアケチ6を先頭にした3両編成。
アケチ6を含む2両が「キノコ列車」で、明智寄り1両が定期列車でした。

・・・アケチ6って保存みたいな感じで残してるんでしょうかね?
「予備車」というにはちょくちょく動いているようです。



今どきリベットのあるバスも珍しくなりました。

このアケチ6と同型(非冷房で性能が異なる)の、開業時に用意されたアケチ1形は山岡駅と阿木駅に倉庫として置かれています。
このうち山岡駅に置かれているアケチ1が今年の夏に再塗装されてきれいな状態になっていたので見てきました。



色味が少し違いますが綺麗な状態です。
駐車場脇なので近くで床下など観察できます(笑


以上、明知鉄道訪問でした。
(平成26年11月29日)

マニ44とオユ10をつくる その1

2014-11-26 18:38:47 | 今日の製作所
GMエコノミーキット再生の第2弾?です!



ただ、
超音波洗浄機の実験をやって勿体ないのでサッサとレストアしよう
というモノです(笑



ひとまずバラバラになったモノを組みなおします・・・
ベンチレーター等は新品に交換するので撤去し、接着剤のはみだし等を除去。
・・・正直新品を組んだ方が簡単ですw
まぁ、新品を組みたてる諸兄の参考になれば幸いです。



屋根はこんな具合に。
オユ10のクーラーなども交換します。



車体はほぼ手を加えず。
テールライトのレンズ化くらいはしようかな・・・

ところでオユ10について、やたら屋根と妻板の間に隙間があります。
この部分はバラさず、元の組立のままなので何の疑問も無く綺麗に埋めましたが・・・

これ、本来は屋根の位置に妻板上部を合わせて接着するのが正解です。

10系客車の妻板下部って確か台枠が露出してますよね・・・
今更どうしょうもないしこのまま進めますが結構ショックです。


気を取り直して床下。
マニ44のキットはやたら腰高で不評なので車高を下げます。
どうも車高を下げるのを考えて設計しているようで、車体側面の床板止め真ん中にある突起と、床板両端部の左右(写真の箇所)をカットすることで1ミリ程度一気に下がります。







簡単にこんな具合に。

台車は、元のTR10では干渉してしまい取り付けられません。
おまけに余り似ていないので改造が必須・・・

そこでバンダイのBトレ用台車を取り付けてみました。
台車の集電板を切り取れば取り付け容易ですし、これなら改造も簡単なのではと思います。


遠山森林鉄道を偲ぶ(北又渡編)

2014-11-26 18:18:21 | 旅行
このブログを開設して3分の2年ほどが経過しました(中途半端w)。
更新しない日でも1日50名ほどの方がご覧になられるようで、ありがたいような更新せずに申し訳ないようなです。

このブログ、自分の模型製作がメインでついでに下伊那の紹介もしようかなという心算だったのですが、案外「地域ブログ」としてご覧になる方も多いようです。
そういうわけで地域ネタも積極的に書いていこうと思います(笑


さて、今回はタイトルの通り「遠山森林鉄道」です。
下伊那の鉄道といえば飯田線とコイツでしょう。
遠山林鉄と呼ばれるこの鉄道は、昭和19年から昭和40年代まで遠山郷に存在した鉄道です。
森林鉄道って何?というと、



こういうやつです。
こちらは大滝村で保存されているものですが、まぁ全国的に森林鉄道と言えばこういうモノでしょうw



遠山林鉄の路線はだいたいこのようなもので、飯田市上村と南信濃の境を走っていました。
最盛期の延長は35キロ余りで、広域の地図に落とすと案外長い!
ちょっと意外でした。
ちなみに、この鉄道で運ばれた材木は、終点の木沢(梨元)からイカダやトラックでさらに下に運ばれます。


この鉄道の沿革や現役時代は、(もっと詳しい方が)書物やネットで紹介してくださっていますので、私は専ら現在の様子を紹介しようと思います。


今回紹介するのは「北又渡」(きたまたど)付近の遺構。
林鉄が二股に分かれる地点です。
多分、ですが、これより下流が「遠山線」、北に登っていくのが「大沢線」、遠山川をそのまま東へ登るのが「遠山本谷線」だと思いますので、このように呼称します。
訪問日は平成26年11月24日です。

実は北又渡を越えて本谷線の「便が島」へ向かう予定でしたが、北又渡より先の林道(廃線跡)が「当面の間通行止」だったため断念したものです。
この路線は冬季閉鎖ですので、来年の春まで通行不能のものと思われます(笑



北又渡周辺はこんな感じ。
左端にある「大野」より東は昔も今も誰も住んでいない世界です。



手元にある地形図 1/5万「赤石岳」(昭和32年資料修正版)ではこんな感じ。
遠山本谷線は昭和31年開業ですが、間に合わなかったのかまだ描かれていません。



北又渡へ向かう林道から見た下栗集落。
下栗の遥か下の川沿いを林鉄が走っていました。
・・・恐るべし下栗・・・



北又渡の直前の橋から見える大沢線のロックシェッドです。
手前の方が激しく崩れており近づくのは難しそうです。
これより北又渡までの林道は、林鉄の跡を改良して使っています。



北又渡にある水力発電所横の、遠山川を渡る橋から林鉄の鉄橋跡を見下ろします。
ちょうど北又沢が遠山川に合流する地点でもあります。(○〇渡ってのはそういう意味です。)

この林鉄跡の鉄橋も90年代まで自動車道として利用されていたようですが、現在の橋が出来て撤去されたようです。
※北又沢に架かる部分は残されています。


最後に遠山線のトンネル。



北又渡のすぐ下にあり、道も悪くないので容易に接近できるトンネルです。
遠山線は全区間がそのまま林道に転用されたようですが、現在自動車で通れるのは下栗の下までで、そこから北又渡までは徒歩でもやっとさっとという感じです。
「荷車を通せざる部(笑)」にはトンネルが5本あり、どれも貫通しています。(昨年夏現在)
このトンネルはその最上流部のものです。

下流側の坑口はこんな感じ。



トンネルの上流側出口付近に崩落した土砂が溜まっている程度で、トンネル自体は健全でした。




最後に現役時代の写真を



手持ちの写真にたまたま林鉄が写っていたものです。
「北又渡付近」だそうですが、場所は特定できていません。
左に写る線路が本谷線で、列車が渡っているのが今回紹介した大沢線の鉄橋なのかもしれません。
・・・それにしては鉄橋より上流側の地形が大きく異なる。
もしそうだとすれば、撮影者のいる地点には巨大な堰堤が建設されたため近づくことはできません。



鉄橋を行く「機関車+客車+客車」の編成です。
客車を2両つないだ編成の写真は珍しいかもしれません。

ワールド工芸 貨車移動機その1

2014-11-24 16:46:21 | 今日の製作所
連休を利用して東京へ帰省

目的の一つには「材料の買い出し」も勿論ありますのであちこちウロウロしました。
神保町では欲しかった本も入手。



必要な材料は手に入ったり入らなかったりしましたが、やはり予定外の「買い物」も・・・




ワールド工芸さんのプラキットシリーズ第二弾、半キャブの貨車移動機です。
次の東芝戦時型は欲しいし、今回はいいかなと思っていたのですが、模型店で実物を見るとついつい欲しくなるものです(笑

パーツ構成は第一弾の上田と同様です。
両端に付く手摺の金属パーツが付いています。
また、今回は別売りのエッチング板があり、ボンネットの点検蓋やデッキの縞鋼板、エンドビームの警戒色を表現することが可能のようです。
・・・が、こちらは購入していません。点検蓋はキットそのままだと凹表現になります。



床板のサイズは上田よりほんの少し小さめ。
動力自体は同じ物だと思います。

ディテールは上田より少し細かいかなと思うのですが、若干気になる点も・・・







上田にこういうのは無かったと思いますが、余計なスジが入ってる箇所がちらほらと。
細かい場所では整形が大変そうです。


もはや商品レビューになってしまいましたが、近いうちに組み立てたいと思います。