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向井千秋の「おやじ」

2016-01-23 09:28:00 | 歌う

              ・・・ 向井千秋の「おやじ」 ・・・

 ♦ 古書店の奥処に立ちている人よ振り向くなかれ暫しおやじに  松井多絵子

 昨日の朝日朝刊 「おやじのせなか」は向井千秋。あの宇宙飛行士は今は東京理科大副学長である。遠くを眺めているような眼差しの写真はスペースシャトルに搭乗していた彼女と変わらない。「夢を持つ人生は持たない人生の何倍も楽しい」。これは彼女の語録として知られている。還暦をすぎても老人の顔にならないのは「夢を持つ人生」だからであろう。

 「父の背中」ではなく「おやじのせなか」、「父」より「おやじ」のほうが親しめる。いかにも肉親、動物的な親子をおもわせる。向井千秋の「おやじ」は小さいとき、体が弱く、自分のペースで勉強をしていた。発想が自由で、形式に全くこだわらないひと。群馬県の中学で数学と理科を教えていた。「おやじ」の当直にくっついて学校に泊ったこともあるそうだ。実験の準備で豆電球がついて、試験管の液体が混ざると色が一瞬で変わったりする。「おやじ」は魔法使いだった。

 向井千秋は小学生のころ医者になる決心を。「おやじ」は熱心に進路指導を、宇宙飛行士
に応募したときも「若かったら自分が行きたい」と彼女を応援した。洋楽が好きな「おやじ」の影響で彼女は「ケ・セラ・セラ」や「マイ・ウエイ」が好き。2003年に「おやじ」は亡くなったが、彼女の夫の向井万起男は「おやじ」に似ているのではないか。現在、慶大医学部准教授、「君について行こう、女房は宇宙をめざす」という本も刊行、よきサポーターである。

 群馬県館林市に✿向井千秋記念子供科学館 があるそうである。ぜひ行ってみたい。彼女の出身地・館林に、アジア初の宇宙飛行士・向井千秋が宇宙を旅した品、贈られた数々の記念品などが展示されている。月の重力を体験できるムーンウォーカーもある。向井千秋記念館の入場料は大人300円、中学生以下65歳以上無料。(アリガタイです)

   群馬は♨や梅林、館林にはツツジの名所など、梅よ早く満開になって!

                        1月23日  松井多絵子


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