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極楽鳥の卵かキウイ

2016-06-13 09:29:59 | 歌う

              極楽鳥の卵かキウイ

 ☯ 手のひらのキウイをしばし見ておりぬ極楽鳥の卵のように  松井多絵子

 いま、スーパーの果実売り場で人気NO1はキウイではないか。昨日も近くのスーパーでLサイズ1個89円に女たちが群がっていた。特にゴールドを選ぶ女が多い。グリーンのほうが中は新緑の森で美しいがやや酸っぱい。ゴールドは果肉は金色ではなく淡いベージュ。地味な色だが甘い。とろりと甘い。褐色の皮に覆われた大きな卵のようなキウイを二つに割りスプーンですくいながら食べる。カップのゼリーを食べるように、今、わが家の夕食後のデザートは連日キウイである。

 はじめてキウイを見たとき「これが果実?」と思った。まるで鳥の卵のようだ。この不思議な果実は1959年に産地のニュージーランドのシンボルの鳥のキウイにちなんで命名された。キウイはリンゴの6倍の栄養。12種類のビタミンと10種類のミネラル、カルシュームなどが豊富らしい。ビタミンだの食物繊維などと騒がれると私はつい買ってしまう。毎日のように2個買う。他の果実に比べて軽い、かさばらない。ケーキなどより安い。しかも体に良いとは。

 キウイは手軽に食べられることも売れる理由だろう。皮を剥く手間がかからない、種もなく
大きなキウイなら二等分すれば二人のデザートに。スプーンですくいながら食べる。とろりとした食感はババロアのようだ。ニュージーランドの人びとは皮ごと丸かじりしているそうだ。しかし皮はうすいがスプーンで掬っても破れたことがない。掬いながら食べるのが楽しい。

 キウイは日本でも栽培されているらしい。そのうちにピンクや黄色、紫、青などのキウイが現れるかもしれない。今はゴールドが人気があるが。切らなければ私には中は分からない。でも「キウイ、ゴールド」と表示されたのを買いグリーンだったことは1度もない。わが家のささやかな庭にキウイの木を植えて実が成り極楽鳥が生まれ、飛び立つなどと想像する。昨日スーパーで買った89円のキウイはいま冷蔵庫の野菜室で眠っている。

                   6月13日  松井多絵子

 

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