☯ 賞という魔物 ☯
♦ ケータイが金の器となりわれの受賞のことを知らせてくれた 松井多絵子
第61回角川短歌賞・俳句賞が朝刊に発表された。
✿ 短歌賞 鈴木加成太 大阪府(21歳) 「革靴とスニーカー」 50首
✿ 俳句賞 遠藤由樹子 東京都(58歳) 「単純なひかり」 50句
贈呈式は2016年1月27日、東京・丸の内のパレスホテル。
※ 鈴木加成太くん、遠藤由樹子さん、まるで母親と息子が受賞するみたいですね。
第2回新潮ミステリー大賞 (新潮社主催)
✿ 『レプリカたちの夜』 福島県在住 一條(41歳) 賞金300万円。
※ 一條さんて、男かしら、それとも女? 賞金は何に使うのかしら。
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今日の☀朝刊の社会面に ▲ 太宰治「芥川賞 伏して懇願」 佐藤春夫へ4メートルの
巻き手紙 その太宰治の毛筆の1部が掲載されている。26歳の太宰治の毛筆が。
芥川賞の選考委員だった佐藤春夫(1892~1964)に、太宰治(1909~48)が自分が受賞できるよう懇願していた手紙が新たに見つかった。2人は子弟関係だったらしい。すでに佐藤に宛てた手紙より、文章の長さも約4倍。文面からは、駆け出し作家・太宰の、賞に対する鬼気迫る思いが伝わってくる。
願いもむなしくその後も受賞できなかった太宰は、佐藤が賞を確約したかのように記した暴露文を発表。これに対し、佐藤が実名小説「芥川賞」で反論するなど一連の事態は「芥川賞事件」と呼ばれれいる。佐藤は小説のなかで、「伏して懇願」という文面を引用していたが、実物が見つからないことから、研究者の間では佐藤の創作ではないかとされてきた。それを覆す発見となった。ここぞという時に毛筆を使う太宰の自己演出らしい。賞という魔物にとりつかれたのは太宰治だけではないのではないか。 9月8日 松井多絵子
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