軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

庭にきた鳥(6)ヒガラ

2020-06-12 00:00:00 | 野鳥
今回はヒガラ。庭の餌台にはコガラと同様、時々姿を見せる。大きさはコガラよりもやや大きい程度で、シジュウカラに比べるとかなり小さいが、シジュウカラによく似た羽色の仲間である。

庭の餌台に来たシジュウカラとヒガラ(2016.2.28 撮影)

 原色日本鳥類図鑑(小林桂助著、1973年保育社発行)には、ヒガラも次のように紹介されている。
 「形態 色彩はシジュウカラに似るがはるかに小。嘴峰8~9mm、翼長55~62mm、尾長42~49mm、跗蹠14~17mm。頭上、後頸は光沢ある藍黒色で後頸の中央に白紋がある。背は青灰色、頬と頸側とは白色。腮(あご)喉(のど)黒く以下の下面は灰白色。♂♀同色。
  生態 低山帯から亜高山帯にわたって生息し数は多い。森林中の高いこずえに止まってツツピ、ツツピ、ツツピと長く連続して鳴く声はシジュウカラよりもはるかに金属性を帯びる。冬季にはシジュウカラの群れに混じって山すその人里近くにも漂行する。
  分布 北海道・本州・四国・九州・屋久島などに分布繁殖し、伊豆七島にも渡来する。

 この種も牛脂が大好きで、冬期にはこれを目当てにやってくるようである。黒色の頭頂に短い冠羽があり、ツツピ、ツツピと鳴きながら、いそがしく動き回る姿が目立つ種である。

 庭の餌台に来るカラの仲間を見ていて、バードカーヴィングに取り組んだことがあって、ヤマガラとヒガラを並行して彫りはじめたが、ヒガラのこの冠羽でつまづいてしまった。そのうち、写真とビデオ撮影の方が忙しくなり、今もそのまま箱の中で眠ったままになっている。

 最初は餌台に来た時の写真。シジュウカラ、ヤマガラ、コガラと交互にやって来ることが多いので、2種を同時に撮影できる機会はあまりないのだが、これは珍しいシーン。自分より大きいヤマガラが牛脂をつついている間、冠羽をより高く立て、じっと傍らで待っている様子である。

餌台に来て順番を待つヒガラ(2016.3.13 撮影)

餌台の牛脂を食べるヒガラ 1/4 (2016.3.13 撮影)

餌台の牛脂を食べるヒガラ 2/4 (2016.3.13 撮影)



餌台の牛脂を食べるヒガラ 3/4 (2016.3.13 撮影)

餌台の牛脂を食べるヒガラ 4/4 (2016.3.13 撮影)

 雪の降った日は、外で餌を探すことがより難しくなるのか、餌台はラッシュ状態になる。近くの木に止まり、順番を待つ姿も見られた。

雪の日、枝に止まり餌台が空くのを待つヒガラ 1/3 (2016.3.10 撮影)


雪の日、枝に止まり餌台が空くのを待つヒガラ 2/3 (2016.3.10 撮影)


雪の日、枝に止まり餌台が空くのを待つヒガラ 3/3 (2016.3.10 撮影)
 
 人懐っこい性格はコガラとよく似ている。餌台や庭に来ている時も人を恐れる様子はあまりなく、庭のモミの木の枝に止まったり、ぶら下がったりと、あれこれ曲芸のような姿を見せてくれ、至近距離からの撮影もできた。

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 1/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 2/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 3/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 4/11(2020.4.27 撮影)


庭のモミの木で遊ぶヒガラ 5/11 (2020.4.27 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 6/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 7/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 8/11 (2020.4.25 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 9/11 (2020.4.27 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 10/11 (2020.4.27 撮影)

庭のモミの木で遊ぶヒガラ 11/11 (2020.4.27 撮影)

 冬の雲場池でもよく見かけ、近寄って行っても逃げることがあまりなくて、カメラのファインダー越しに見ていると、どんどん近くに寄って来たり、目の前の木の枝に逆さまにぶら下がり、庭のモミの木の時と同様、アクロバティックな姿を見せてくれることがある。

雲場池の遊歩道脇で見かけたヒガラ 1/5  (2020.4.2 撮影)

雲場池の遊歩道脇で見かけたヒガラ 2/5  (2020.4.13 撮影)

雲場池の遊歩道脇で見かけたヒガラ 3/5  (2020.4.28 撮影)

雲場池の遊歩道脇で見かけたヒガラ 4/5  (2020.4.13 撮影)

雲場池の遊歩道脇で見かけたヒガラ 5/5  (2020.4.2 撮影)

 このヒガラ、ご近所の玄関脇の1mほどの高さに置いた巣箱で子育てをしたことがあった。我が家でも巣箱をいくつか用意して楽しみにしているのだが、まだどこか気に入らないようで入ってくれない。
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