関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

鳥山雄司のデビューアルバム

2009年06月06日 09時30分55秒 | 音楽
今日は朝から鳥山雄司「take A break」を聴いています。81年に慶応大学在学中に発表した、セルフプロデュースのアルバムというのだから驚きです。当時中学生だった私は「すごいお兄さんがいるんだ~」と感動して聴いていたものです。
その頃ハマっていたカシオペアの野呂さんとはまた違ったギターのアプローチ。CD化された2002年当時、ライナーノーツにご本人が「何でこんなオヤジっぽいプレイなの?」と書いておられる通り、さわやかでキャッチーな中に大人のJazzyさも併せ持つ、カッコイイサウンド(当時のレコード会社の意向でジョージ・ベンソンやリー・リトナーのようなジャズ・ベースのサウンドを要求されていたそうです)

現代のデジタル・マスタリングのようなくっきりした音ではないですが、むしろレンタルレコードをカセットテープに録音して聴いていた頃を懐かしく思い出させてくれる、ちょっと平べったい音。ただ参加ミュージシャンは結構すごくて、ベースの岡沢章さんをはじめ、山木秀夫さんや伊藤たけしさんなど、すごい人ばかり。今では「世界遺産」の鳥山雄司も大概有名ですごいけど、当時は新人ギタリストとして、ベテラン勢の胸を借りてらっしゃったんですね。

スタジオ・ミュージシャンを始めた頃、相手の要求するギターが弾けなくてクビになったこともありました、なんてエピソードを読むにつけ、誰にでも最初があるんだよなあと、何か勇気づけられるものがあります。自分のことを考えてみたらOLになったときも、退職して主婦になったときも、子供が生まれてお母さんになったときも、初めから何でも完璧にできたわけではなくて、やっていくうちにだんだんできるようになっていったなあ、と。最初に「この職業」と決まっていたから、泣きながらでもやらざるをえなかったというのもあります。だからどんな仕事も「これ」と決まったらやっていくしかない。その中で鍛えられてだんだんできるようになっていくんだと、なぜか鳥山さんに教えてもらいました。

鳥山雄司さん、ありがとう