関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

音楽の神様

2007年04月23日 18時52分14秒 | 音楽
きのう長男のピアノの発表会でした。4歳のときから出ていてこれで7回目。今年はディズニーの「小さな世界」を弾きたいと、自分で選曲しました。最初何だか簡単そうなのを選んだのかしら?と思っていたら、意外と難しい曲で、苦戦していました。発表会当日の朝、家のS80で練習している時は、こんなんで大丈夫?という感じでしたが、本人いわく「家のは鍵盤が軽い、発表会で弾くピアノは重いから大丈夫」と。7年前、初めて出たときは私も一緒に出て、連弾で「ほたる」を弾きました。生まれて初めて弾くスタインウェイはそれはそれは重いタッチでしたが、その音は本当にすばらしかった。

一つ前の男の子がクイーンの曲を見事に弾いて、さあここまで来たらなるようになれ、と息子の演奏を待ちました。イントロでいきなりちょこっとつまずいた!と思ったら、最初に間違えたので気が楽になったのでしょうか。家では止まって止まってどうしようもなかったのが、すらすらと弾いています。少しのミスタッチはあったものの、とうとう最後まで止まらずに弾ききりました。
それまでは親の私が「もっと練習しなさい」と言ってべそをかきながら練習した年もありました。それが今年は、自分で納得がいかないと何度も弾きなおす根性が出てきて、ここ数日は1日に何回も練習していました。4ヶ月間がんばって来たその成果をほんの数分で出さなければいけない。考えてみれば過酷なことです。でも、音楽の神様は彼に微笑んでくれたのでした。

ロビーに出て、戻ってきた彼の肩をバンバンたたき、「よかったね」と言って泣きました。本人もちょっと満足げな様子でした。

お父さんと小さい男の子の連弾。とてもほのぼのとして楽しい演奏でした。兄弟とお母さんの6手連弾も、聴いていてうれしくなってくるような演奏でした。「いかに聴く人の心に伝わるかであって、技術的なことは関係ない」良い音楽のことをそんな風に言っていたチック・コリアの言葉を思い出しました。息子の曲はテンポの良い曲だったので、止まらず弾けたことで曲としての良さが表せたと思います。

この世に生きている限り、聴く人の心に少しでも伝わる音楽を自分も発信していきたい・・・。そう思いました。