既に書きましたが、Lindaは以前から否定や限定の表現を苦手にしていたので、それらを改めてピックアップするとともに西語訳や用法も添えたリストを作成し、憶えてもらうことにしました。(その際、こことかここなど、いろいろ活用しました。)ところで否定といえば、例えば「私は何も欲しくない」が英語では "I don't want anything." もしくは "I want nothing." になるのも彼女にとっては難しかったようです。
「私は」(主語)、「欲しくない」(述語)、「何も」(目的語)の順に並び替え、対応するスペイン語を繋げると "Yo" + "no quiero" + "nada." とそのまま文章になります。(蛇足ですが、「私は何も欲しくない訳ではない」という二重否定文ではありません。)これが英語では "I" + "don't want " + "nothting." とはもちろんならない。この「否定は1回で良い」というルール(文法)がLindaにはなかなか馴染めなかったらしく、それが混乱(そして誤読)を招く原因の一つになっているようでした。けれども私は「今更そんなこと言われてもねぇ」という気分でした。2度否定するスペイン語の方が(くどいようでも)動詞が否定形になっている分だけ日本人の感覚でも理解しやすいとは思っていますが・・・・・・
しかしながら、スペイン語でも "Nada quiero yo. "(倒置形)のように否定の不定代名詞が冒頭に来ると動詞は肯定形でOK。つまり英語と一緒になります。その方が私はよっぽど非論理的じゃないか(整合性に欠ける)と思いますけど。実はスペイン語を習っていた時、そのことで先生に噛み付いたことがありますが、「理屈じゃないんだよ」と取り合ってもらえませんでした。確かにそう。どの言語であれ理不尽なところはあるでしょう。それゆえ私も「なぜなんだ米国人?」(Why American people ?)とか "It's wrong, isn't it?(おかしいだろ?)と厚切りジェイソン(お笑い芸人)の口調で叫びたくなることもあります。ついでながら、日本語教室で生徒さんからⅢ動詞(不規則動詞)の「します」や「き(来)ます」が「する」「くる」「こない」などと複雑に変化するのでなかなか憶えられないという不満を聞いた時などは、「でもbe動詞(英)とかser動詞(西)の活用だって結構デタラメだよね」と言って納得してもらうようにしています。(即興追記:そういえば昨晩の日本語教室 (「みんなの日本語初級Ⅰ第22課) では新出単語としてⅡ動詞(規則動詞)の「き(着)ます」が出てきました。混乱に拍車をかけたかもしれません。ちなみに同様の例として「刈ります」(Ⅰ)と「借ります」(Ⅱ)、「置きます」(Ⅰ)と「起きます」(Ⅱ)などがあります。)
おまけ
極端な例では(翻訳した問題で)"You can't" を "You can" と誤読して不正解ということもありました。それでLindaは「自分はディスレクシア(読み書き障害)の傾向があるのかもしれない」とこぼしていました。そんなことはないと思いますが・・・・・見直しの時間を確保するために速く読めば、そういう読み間違いをすることだってあるでしょう。幸いにも本番の試験では "You can not" または "You cannot" という非短縮形が使われていたようです。
「私は」(主語)、「欲しくない」(述語)、「何も」(目的語)の順に並び替え、対応するスペイン語を繋げると "Yo" + "no quiero" + "nada." とそのまま文章になります。(蛇足ですが、「私は何も欲しくない訳ではない」という二重否定文ではありません。)これが英語では "I" + "don't want " + "nothting." とはもちろんならない。この「否定は1回で良い」というルール(文法)がLindaにはなかなか馴染めなかったらしく、それが混乱(そして誤読)を招く原因の一つになっているようでした。けれども私は「今更そんなこと言われてもねぇ」という気分でした。2度否定するスペイン語の方が(くどいようでも)動詞が否定形になっている分だけ日本人の感覚でも理解しやすいとは思っていますが・・・・・・
しかしながら、スペイン語でも "Nada quiero yo. "(倒置形)のように否定の不定代名詞が冒頭に来ると動詞は肯定形でOK。つまり英語と一緒になります。その方が私はよっぽど非論理的じゃないか(整合性に欠ける)と思いますけど。実はスペイン語を習っていた時、そのことで先生に噛み付いたことがありますが、「理屈じゃないんだよ」と取り合ってもらえませんでした。確かにそう。どの言語であれ理不尽なところはあるでしょう。それゆえ私も「なぜなんだ米国人?」(Why American people ?)とか "It's wrong, isn't it?(おかしいだろ?)と厚切りジェイソン(お笑い芸人)の口調で叫びたくなることもあります。ついでながら、日本語教室で生徒さんからⅢ動詞(不規則動詞)の「します」や「き(来)ます」が「する」「くる」「こない」などと複雑に変化するのでなかなか憶えられないという不満を聞いた時などは、「でもbe動詞(英)とかser動詞(西)の活用だって結構デタラメだよね」と言って納得してもらうようにしています。(即興追記:そういえば昨晩の日本語教室 (「みんなの日本語初級Ⅰ第22課) では新出単語としてⅡ動詞(規則動詞)の「き(着)ます」が出てきました。混乱に拍車をかけたかもしれません。ちなみに同様の例として「刈ります」(Ⅰ)と「借ります」(Ⅱ)、「置きます」(Ⅰ)と「起きます」(Ⅱ)などがあります。)
おまけ
極端な例では(翻訳した問題で)"You can't" を "You can" と誤読して不正解ということもありました。それでLindaは「自分はディスレクシア(読み書き障害)の傾向があるのかもしれない」とこぼしていました。そんなことはないと思いますが・・・・・見直しの時間を確保するために速く読めば、そういう読み間違いをすることだってあるでしょう。幸いにも本番の試験では "You can not" または "You cannot" という非短縮形が使われていたようです。