国際結婚はたいへんだった(けど今は楽しい)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「過去」のカテゴリーにまとめています。

ホッと一息

2020-06-04 | 現在
今日は職場の健康診断でした。郵便箱に受診票が入っていたので、いつかあるだろうと暢気に構えていたのですが、今週に入って電話で問い合わせたら今日4日と判明。毎日あまりに多くのメールが舞い込むので先月21日に配信された案内を見逃していました。

受付は8時開始ながら、3密回避のため受診は30分間で25人までに制限し、予め整理券を配布することのこと。5分前に配ると聞いていましたが、とにかく順番待ちが嫌な性分なので30分前に行きました。(正面入口は閉まっていたため裏から。)案の定の一番乗り。

受付は設営中。総務課の担当者が来るまでスマホで詰将棋を説いていました。

整理券配付開始直前の様子。順番待ちの行列ができかけていました。もちろん私は先頭に。


そして目論み通り「① 8:00 〜 8:30」と書かれた整理券をゲット(ブレまくりですが、とりあえず一番マシなものを1枚)。


その後もほとんど待つことなく20分ほどで全ての検査を終了。会場を出たのも最初でした。なお腹囲こそ「ん?」だったものの今日結果が判ったもの(血液検査と心電図以外)についてはとくに異常なさそう。とくに血圧は先月Lindaの付き添いで病院へ行った際に測ったところ、最高150と最低90台というとんでもない値が出て真っ青になったのですが(その後測り直しても120台後半&80台と高め)、今日は102と73というまともな(昨年並みの)値で胸をなで下ろしました。思うにあの時は遠隔授業の準備に追われて精神的に参っていました。やはりストレスは体にも絶対良くないですわ。こんなことで健康を損ねるほどつまらないことはありません。
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気にはなるけど

2020-05-31 | 現在

今月初めにイオンで買った鮒鮨です。(とくに理由はないのですが、私はこの「鮒寿し」とか「鮒寿司」よりもさかなへんの漢字を続けて書く「鮒鮨」の方がしっくりきます。)好きな食べ物ではあるものの、わざわざ買って食べるものではない(年1回の「県大ニューイヤーマラソン」後の懇親会とか法事などで食べられたら十分)と思っているのですが、連休中に食料の買い出しに行った時、これを見つけたLindaから是非にと懇願されたので。(このブログで何度も述べていますが、彼女は来日したその日に鮒鮨が好物になってしまったという希有な外国人です。)消費期限が今日(5/31)なのでとりあえず冷凍し、うち1匹を今晩食べます。(ここで書いていたように薄く切るのがラクなので。)

なお価格が980円(税抜)と安いのにはちゃんと理由があって「卵が入っていないオスの鮒鮨だけどそれでもいいの?」とLindaに説明しましたが、それで全然構わないという返事でした。(前に書いていると思いますが、メスの鮒鮨は大きなものになると5000円は下りません。特大になるとこんなにしますか....)むしろ彼女は魚の身そのものよりも発酵してクリームチーズのような味になったご飯の方が好きなので、それが中にも詰められたオスこそが願ったりなのかもしれませんが。(匂いに敏感な人なのにナチュラルチーズは全く気にならないとのこと。ただし青カビ系のチーズはなぜかダメ。これも不思議ですが、見た目なのでしょうか?)

ところで昨日はこの番組をたまたま観ました。例によって過去放送を再構成し「その後」をくっつけた特別版でした(元の放送内容はこちらに)。佃煮屋の店主さんがメスの1/3の値段しか付かないオスのニゴロブナに付加価値を与えるべく挑んでいたのは、ご飯の代わりにチーズを詰めるというまさに奇策。(けれども最初の2年間はチーズの良さが消えてしまったりモッツァレラでは形が崩れてしまったりと苦労の連続だったようです。3年目はゴルゴンゾーラを使ったのだとか。)

私は興味深い試みだと思いましたが、Lindaに言わせると「わざわざそんなことをする理由がわからない」とのこと。そう言われてみると確かに・・・・・乳酸発酵したご飯はそれだけでも十分美味しいですし、既に牛乳を発酵させて出来上がったチーズをもう一度、というのも蛇足という気がしてきました。何にしてもチーズの分が価格に上乗せされるとしたら(それが原価の高いものなら尚更)敬遠するでしょうね。鮒鮨は稀少品であっても決して高級品であってはならないと考えていますので。

追記
 記事作成中にこれを見つけました。クラウドファンディングに成功していたようですが、価格はウーン.....

追記2

夕食前に3人で晩酌。日本酒は法事の香典返しとして送られてきたカタログギフトから私が選んだ3本詰のものなので、そんなに高級品ではないと思います。
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めでたく完結

2020-05-31 | 現在
発売日の一昨日これを読みました。偶然でしょうが、キリのいい10巻で完結。アニメや映画にもなった人気作の脇役が血気盛んな若者だった頃(昭和)を描いています。(スピンオフというらしいですね。)

ちなみに私はそんなに漫画(注)を読む人間ではないですが、自分の趣味(将棋以外ではクラシック音楽やアメフトなど)をテーマにしたものは別です。(注:「コミック」という言い方には抵抗がありますね。喜劇じゃないものを除外しているようで。)気になった作品は完結するのを待って、ネットオークションから全巻まとめて入手します。最近では(といってもだいぶ経ってますけど)これとかこれ。あとルールを知っている程度のヘボながら(本当は「ザル」というらしいですが)囲碁のも。

けれども冒頭で挙げた作品は、単行本の出る間隔が長いため例外的に(生協に予約し)リアルタイムで購入していました。主人公のライバル(この記事で採り上げた記念館の人がモデル)が最初はトコトン嫌な性格の人物として描かれていましたが、名人戦開始以降はとても魅力的となり(例の扇子の言葉もちゃんと出てきました)、最後は物語で一番カッコいい人物に。「それを描きたかったんだな」と私は膝を打ちました。画風は正直好きではありませんが、よくできたストーリーに脱帽です。なお原案と監修は「本編」を描いている人ですが、そちらの方も最新巻のラストに連載終了を匂わせるようなエピソードが出てきます。ただし作者の体調不良で休載が多いらしく、単行本は年1回ペース(15ヶ月空いたことも)。次は年末の予定ですが待ち遠しい。

今日のNHK杯戦アーカイブスは谷川 vs 羽生戦ですか。観たはずだけど、どんなんだったかなぁ?(憶えてない。)
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Estados Unidos Anónimos

2020-05-30 | 現在

安かったのでまた買ってしまいました。ちなみに著者はベネスエラ(←誤字ではありません)人ですが、生まれはバルセロナです。既に「積ん読」の本が相当な量に上っているので今年中に手を付けることはないかもしれませんが、とりあえず月報だけ読みました。(このシリーズに限らず、アマゾンで買った中古本には大抵月報が挟まっているのが嬉しい。外箱やカバーが日焼け&色褪せしているため状態は「並」かせいぜい「良い」ですが、中はページ折れもなく新品同様のことも。売れ残ったものが出回っているのでしょうか?)

3本収められたエッセイはどれも面白く読みましたが、とりわけ最初の青山南氏(翻訳家)の「『合州国』って何?」が秀逸でした。氏が「北米文学専攻」という肩書を名乗るまでの経緯から始まり、次のページではガルシア=マルケスが「アメリカ合州国」のことを一貫して「北アメリカ」と呼んでいる理由を紹介しています。(ちなみに私がこれまで出会った南米の人もその国と国民の呼称に "Estados Unidos (de América)" や "estadounidense" でなく、"Norteamérica"、"norteamericano" を使う人の方が多かったように思います。)

以下、ガルシア=マルケスのインタビューでの答えを少し引かせてもらいます。

「ここの合州国の連中は、まるで自分たちだけがアメリカ人であるかのように、“アメリカ”って言葉をつかう。これが不愉快だ。実際、アメリカは南極から北極にまで伸びている。それなのに、ここの合州国の連中は自分たちを“アメリカ人”と呼んで、わたしたちに向かって、おれたちだけがアメリカ人なんだ、と言っている。だが、事実はどうかというと、ここの連中は名前のない国で暮らしているということなのさ。名前がないんだ。早急に名前を見つけなくちゃいけないんだよ。こっちには『メキシコ合州国』がある。『ブラジル合州国』がある。だけど、『合州国』ってのはいったいなんだい? いったいナニ合州国なんだい?(以下略)」

「南極から北極にまで」と言ったのはやはり南米人としての矜恃でしょうか? それはさておき、私がスペイン語を習っていた時も、日本人があの国を「アメリカ」と呼んでいることに別のクラスの教師(同じくコロンビア人)が激怒していると聞いたことがあります。それ以来、書き言葉では「米合衆国」もしくは「米国」、講義など話し言葉では "USA" を使うことにしてきたのですが、それでは不十分だったようですね。「名前がない国」というのは私にとって及びもつかない考えでした。なおエッセイはこう結ばれています。

「名前を変えなさい、名前を。」

ただし、その青山氏も作家の姓を「マルケス」とだけ書いているのはいただけない。「○○○○=○○○○」のように書かれている場合は一続きの姓なので、途中まで、どちらか一方で済ますというのはダメです。

おまけ
 「YOUは何しに日本へ?」の空港でのインタビューで "Where are you from?" に対し彼の国の連中のほとんどが "California"、"Texas" のように州名で答えるのがLindaは非常に気に入らないようです。たしかに「USAから来てるのは当たり前だろ」のような態度は鼻につきますね。もし私があっちで尋ねられる機会があれば、堂々と "Shiga" と言ってやりましょうか。さらに訊いてくるようなら「エッ、知らないの?」という表情を浮かべて繰り返しますね。
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アングラ診療所?

2020-05-29 | 現在

上はLindaがスケジュール管理に使っているカレンダー。(貼ってあるシールはゴミ回収日用に市が配付しているものです。)父が診察予約をよく忘れるため、それも記入しているのですが、右画像の書き込みの最初(ひらがな2文字)が消されているのは私が間違いを指摘したためです。

本当は塚先生のクリニックなのですが、スペイン語に「ツ」音がないためか彼女はうまく聞き取れず、字も思い浮かばなかったようです。それにしても「ちかクリニック」は建物の地階にあるならまだしも、無免許医師の経営する診療所みたいに聞こえてしまいますね(笑)。

彼女の勘違いだけ披露するのも不公平なので、同居家族のも書きましょうか。

Lindaとは日本語と英語のチャンポンで話す父ですが、田植え後に(彼女の好きな)雨蛙が増えてきたことに触れて「この前からケロッグがよう鳴いとるな」と言ってました(笑)。蛇足ながら英単語の前半部が鳴き声に置き換わってしまっています。(毎度のことです。)そして私はといえば・・・・・

スペイン語でカエルは "rana" ですが、語頭の“r”を巻き舌で発音するのが苦手なため、しばしば "lana" になって(そう聞こえて)しまっているものと想像します。「田んぼのウール(羊毛)って、この人は何を言ってるんだろう?」とLindaは不思議に思っているかもしれません。
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無借金

2020-05-28 | 現在
遠隔授業の準備(資料作成)もようやくコツが飲み込めてきました。それで少しゆとりも出てきましたし、来月からは自分の研究に関わる農作業(イネとダイズの播種→育苗→定植)にも時間を取られるため、木曜日の授業の分を前倒しで、できたら7月末の最終回まで作ってしまおうかな、と考えているところです。緊急事態解除で通常授業に戻ったら無駄になってしまいますが。

前にも書いたように紙の資料配付&板書というのが私の講義のスタイルだったので、パワーポイントをここまで集中的に使っているのは間違いなく人生初めてです。使い慣れた(使いやすいようツールバーをカスタマイズした)PowerPoint for Mac 2004でスライドショーの骨格を作り、アニメーションを加えるなどの仕上げは2008で(ここまでメイン機のiMac5)、そして音声の記録はMacBook Airのver. 2011で行っているため、手間がかかるだけでなくバージョン違いによる不具合も生じ、自分で墓穴を掘っている感なきにしもあらずなのですが・・・・(新しいバージョンは機能が豊富すぎ、どこに何があるのかがサッパリ。今からそれを覚える余裕まではさすがにありません。)

だいぶ前にラジオで聴いたことですが、歳を取ってからは時々新しいことを始めるのがよいとお医者さん(脳の専門)が語っていました。もちろん最初はうまくいかないが、それを何とかしようと脳が頑張るため活性化するという説明に納得。なので私も老化を遅らせる効果があるはずと連日の苦労を前向きに受け止めるようにしています。実際、最近は物忘れが減っているような気も。(とはいっても遠隔授業以外の仕事がほとんどなく、忘れようがないか。)

ところで私はトイレが近くなっているため真夜中に目が覚め、再び眠りに就くものの、最近は3時半ほぼキッカリに目が覚めてそのまま朝まで、ということも。もっとも22時頃布団に入ったらすぐ寝られるし、その前のテレビ視聴中にもウトウトしているので、圧倒的に睡眠不足ということはないと思います。そして授業の準備に没頭していると日中眠くもなりません。科学雑誌「ニュートン」2019年8月号によると、もし土日の朝に起きられないようなら平日の睡眠が足りていない「睡眠負債」の状態らしいのですが、どうやら自分は該当していないようです。
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いったい何が?

2020-05-26 | 現在
先の日曜日、スマホ画面の上に表示されたモバイルネットワークの種別は4G(LTE)でなく3Gでした。どうりで遅い訳だと思った訳ですが、契約しているのは過去の日記で紹介したようにServersMan LTEだし、以前はこんなことはありませんでした。どうして?


で、先ほど業者の「ネットワーク実効速度状況」ページを見たらこうでした。3Gと4Gで速度は大して変わらないし、下の過去1週間では旧規格の3Gの方が速い時間帯が多いのも謎です。いずれにしても先月記事の下半分に示したものとは大違い。この間にいったい何があったんでしょうか?(平日昼は職場のWi-Fiに繋がるので影響なしですが。)
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追い付かん

2020-05-25 | 現在
遠隔授業となったため複数教員による分担科目では(講義室で顔を合わせることがないので)メールによる頻繁なやり取りが必要となりました。授業前も授業中も、そして授業の後も。それが1日あたり数十通に上ります。週前半(月火)の授業では土日であってもどんどん舞い込みます。大学のメールを扱うdesknet's NEOというシステムは家の脆弱なネット環境だと重いので、私はYahoo! JAPANのアドレスに転送されるよう設定しており、必要ならば「転送先から失礼します」と前置きして返信します。なので月曜朝の出勤後は受信箱からゴミ箱へのメールの移動が最初の仕事となります。下のスクリーンショットはとりあえず緊急の案件を片付けてから撮りました。

右上に表示されている使用容量ですが、私は処理が済んだメールをどんどん捨てる人間ゆえ(注)、これまで20%を超えたことはありませんでした。が、遠隔授業開始後2週間でこの有様。(注:学科教員の中には既に一杯一杯で、オーバーの度に捨てているという悠長な人もいるみたいですけど。)とても整理が追い付きません。このままのペースで増え続けたら前期終了前にオーバーフローもあり得る?

追記

各種講義や実験実習の課題をMicrosoftFormsという機能を使って毎回出すのですが、提出用のURLを間違えたり、知らぬ内に書き換えてしまったり(保存や確定のプロセスを踏まないため)とミスの連続。その度に問い合わせのメールが山ほど届いて対応に追われます。それは(慣れないことをさせられているから仕方ないとはいえ)こちらに非があるので我慢しますが、今度は学生が提出する度にメールで通知が来てウンザリ。受講者59名ですからねえ。送られてこないようにするための方法がわかりません(泣)。設定画面にある「各回答の通知をメールで受け取る」のチェックは外しているんですけどねえ。
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コツコツと

2020-05-24 | 現在

一昨日の夕食後、完成したケーキを撮影しているLindaを撮影しました。

既に昨年紹介していましたが、家の菜園で毎日穫れるイチゴを貯めておいて一気に使いました。

ただし、これだけの蓄えを作るまでは決して順調ではありませんでした。まず左画像奥の大粒品種はなかなか花が咲かず、今後もあまり収穫は見込めなさそう。苗は他より少し高かったのに。そして植物は大きく育ったのに。(父によると肥料をやり過ぎたとのこと。)

また、今年は蟻の被害は大したことがないのですが、取り付いたナメクジによってせっかく熟した果実が食べられてしまいます。忌避剤の効果はあるものの持続せず、雨が降るとパー。仕方なく緑が一部残っているのを摘んでいます。イチゴは追熟によって赤く&柔らかくはなりますが、やはり畑で完熟したものを食べたいところです。

追記





午前中は自転車を積んで余呉湖へ行き、サイクリングで2周しました。時間があったので2週目は少し膨らんでJR北陸本線の線路の北側も。並走していた私は片手にスマホを持って撮影したのでちょっとヒヤヒヤでした。

次回キャンプの予定地らしいです。アジサイが開花したらということなので6月ですね。

追記2

今日は結構収穫がありました。そしてLindaは父に "Smile" を要求し、「満面の笑みの図」を撮っていました。なお最近は晴天続きなのでナメクジの被害もほとんど出ていないそうです。

3人が午前と午後のおやつタイムに、そしてLindaは今日の朝食でも食べたため、ケーキはもうこれだけしか残っていません。これから穫れるイチゴは凍らせておいて冷製のデザートに使うのだとか。こちらも楽しみです。
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またしても苦行

2020-05-24 | 現在

昨日から読み始めた本です。ブエノスアイレス生まれで軍事クーデター後にニューヨークへ移り住んだ女性作家の中短篇5作を収めています。(緑字のシールはアマゾンでこれを売っていた古本屋さんの名前。一方、背表紙に張られた赤枠の方から図書館の蔵書だったことが察せられますが、内部に「廃棄」の押印がないのがちょっと気になるところ。)解説も含めて174ページにしては本体価格2000円(プラス消費税3%)とやや高めの設定ですが、そんなに売れる訳ではない企画ものでは妥当でしょう。ところがところが・・・・・

目次を見てビックリ。「もう4回も版を重ねたの?」と思ったからですが、判ってみれば何のことはない。最初に収められた小説のタイトルでした。が、その中篇がなかなか進まない。先月途中で放り出したブラジルの女性作家の作品と同じく、頭に話がまるで入っていかないためです。

冒頭からいきなり、その後も時々挟み込まれる一回り小さい字体(原書ではイタリックとのこと)による記述の位置づけがわからない。主人公の回想とか独白という訳でもなさそうだし、それ以外の通常サイズのフォントの部分(そちらは物語)との関係もサッパリ。そこで私にとっては禁じ手ともいえることなのですが(ネタバレになるので)、この作品の解説を読んでみたところ、最初に書かれたストーリーに後から4人の人間が手を入れた(それゆえ字体を変えてある)という意味で「第4版」とのこと。そういう凝りに凝った構成が読解を困難にしていたのでした(先月の「苦行」は思索が延々と続くのが原因だったので少し違います)が、これが全体の半分近くを占めるの中篇というのは痛い! しかし、これを打っ棄ったとしても、そのままお蔵入り(文字通りの「蔵書」)ということにはなりません。ついでに読んだ表題作の粗筋はとても興味深かったので。
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