国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

気配り

2022-05-31 | 日記
キーワード「将棋」による検索で出てきた番組を昨日録画しました。全然知らなかったので。

向かって左の人ですね。(なお、このニュース冒頭で紹介されていたように、そしてこちらで詳しく解説さていている通り、将棋の「女流棋士」は一般の「プロ棋士」とは完全に別の制度ですから、以前この記事で採り上げた囲碁の仲邑さんや藤沢さんのように男性棋士と対局することはありません。将来女流のトップに立ってタイトルを獲得するようになるまでは。そういえば、一度はプロ棋士への道を断たれた里見香奈女流王座に再びそのチャンスが訪れています。詳しくはこちら。ただインタビュー記事を読む限り本人はあまり乗り気ではなさそうですが。厳しさがまるで違いますからね。)

さて、その報道ですが、言わずと知れた男性アナがここで痛恨のミス。原稿の「鎌田女流二級」を「かまだじょりゅうにりゅう」と読んでしまいました。(もちろん驚いて再生し直しましたから間違いありません。)生放送ゆえ字幕はその都度打ち込んでいたと思われますが、ここをどう処理するのだろうと思って見ていたら・・・・・・

少し遅れて表示されたのはこれ。「二流」をカットしたのは、おそらく担当者の配慮(咄嗟の判断)でしょうね。

追記
 何とその日の内にこのニュースが。わずか1ヶ月で最年少女流棋士が交替しました。ちなみに男性の現役最年少はこの人です。

追記の追記
 リンク先の記事を最後まで読んでいませんでした。木村朱里新2級は滋賀県出身ではないですか(こちらにも映像付きで)! 湖南の草津とはいえ、これまで男女を問わずご当地棋士はいなかったので今後に期待しています。(ついでながら関西奨励会にも何人かいるので続いてほしい。)



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思い過ごし?

2022-05-29 | 日記

先ほど「アピールチャンス」に出てきたブログ(画像左下)ですが・・・・・・

スマホの小さな画面でも滋賀県北部に見えてしまいました。(上のように引き延ばせば文字もちゃんと判読できますが。)「えらい北の方に琵琶湖大橋が架かっとるなあ」と暢気な勘違いまで(苦笑)。(このことを先方のブログにも書き込もうと思ったのですが、コメントを受け付けない設定になっていました。)

でも、どことなく似てません?
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あーいそがしかった

2022-05-29 | 日記

今朝はまず父の彫刻教室が開催されている米原市の先生のお宅へ。続いて木彫り展の開催会場となっているコミュニティセンター(山東学びあいステーション)へ。

まずは同時開催のさつきまつりの見事な盆栽を鑑賞。




そして木彫り(ついでに貼り絵も)の展示室へ。



出品した3点を前に。来月1日に9時から17時まで見張り番をするそうです。(また前日には中日新聞が取材に来るのだとか。)一旦帰宅し、父が彫刻の題材を得るために借りていた本数冊を返却するために長浜市立図書館へ。続いて昨日作りに行った老眼鏡(注)を引き取りに赤札堂へ。(注:私のじゃないです。一応。)

帰りの信号待ちで見ました。屋根に乗っている赤い三角形(たぶん四角錐)の標識には「検定中」の文字が。ということで卒業試験の真っ最中でした。たしかここは3コースだったかな? 早いもので昨年2月にLindaが卒業してから1年以上が経ちました。

6月5日追記
 先週こんな記事が中日新聞に出てました。(登録して全文読めるのは定期読者だけですが。)何年か前(注)と違ってLindaは写っていません。(注:その時の記事についても本ブログで紹介していたと思い捜してみたのですが、見つかりませんでした。)なお画像の向かって左の人は取材が来ると聞いてわざわざそのためだけに足を運んでいました。ちなみに木彫り展は今日まで。撤収のため15時に行きます。
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今日の朝刊

2022-05-29 | 日記
いつも魚のフライ・天ぷらを上手に揚げるLindaですが、少し前に「あれがまた食べたいな」と言いました。

これです。4年前に初めて食べて大のお気に入りとなったフィッシュ&チップス。少し前から急に暑くなりビールも美味しい季節になってきたので私としても異存はありません。が、困るのは足。免許を取ったLindaが運転するとは言ってくれたのですが、やはりソフトドリンクで我慢してもらうのも悪い。行きにバス、帰りに(終バスが出てしまっているので)タクシーを利用するとなれば2000円近くになってしまいます。

ところが、みみっちくなる一方で見切りを付けた「今こそ滋賀を旅しよう!」キャンペーンのサイトを久しぶりに訪れ、検索してみたところ・・・・・

おおーっと、これは! 他にコンビニ券の購入に1枚1000円を支出しますが、 この下限額の宿泊プランでは宿泊割引(3000円)と「しが周遊クーポン」(2000円)合わせて5000円の補助が受けられる。つまり実質タダで泊まれるということです。これはありがたい! 先述の交通費が浮かせられますからね。早速楽天トラベルへ飛んで予約。


ただし素泊まりでなく朝食付プランにしました。一昨年に泊まった時のビュッフェ形式の朝食は豪華でしたので。他に(入湯税150円が別途かかるものの)温泉にも入れるなど少々リッチな気分も味わえる。これで実質支払いが3人分で3000円なら不満なし。(駐車料500円も売店で使える同額のクーポンでリカバー可能です。)要はそれまでが美味しすぎたということです。(ちなみに、2食付プランだと最安のディナーバイキングでも一人11000円 (一部屋3人の場合)。補助額は8000円にアップするもののコンビニ券購入費を加えた持ち出しは4000円/人となります。)

ただし、調べてみたら前回(昨年冬)の宿泊時には素泊まりでも6500円/人だったことが判明し、ちょっと萎えました。つまり補助が厚かった頃にはしっかり中抜きをしていたということではないですか! 世間的には一流と思われているかもしれませんが、やってることは一部ビジネスホテルと同じでセコいと言われても仕方ないような。さすがにチェックイン時に「本当はいくらまで安くできるんですか?」と訊いたりはしませんけど。

続いて夕食会場ですが、あのブルワリーレストランのクラフトビールはお世辞にも安くはないため、まずは飲み放題の付いたプランをチェック。どこで予約しようが付くポイントの種類が違うくらいで大差はないだろうと思ったのですが・・・・・実はそうではありませんでした。


上は食べログです。5%割引クーポンが提供されてはいるものの、宴会プランには利用不可なのでおそらく持ち腐れに。

こちらはぐるなび。おや? 同じく全4品ながらコース内容が違っとる。そこで店に電話で問い合わせてみたところ、3品目だけが別物という回答でした。(なお「フィッシュフライ」は冒頭に載せたフィッシュ&チップスの小振りのものを人数分ということでしたので、Lindaのリクエストには応えられます。)つまり、食べログはフライドカレーチキンの分だけ「限定」なのかも。

ここでふと閃きました。ぐるなびも5%割引クーポンはダメながら1000円OFFの方は使えそう。なら来月にそれをゲットしてから予約し、浮いた分でチキンを一つ頼めば得をするんじゃないかと。けれども後で思い直しました。トルティーヤとピザは材料こそトウモロコシとコムギで違えど、平べったく延ばした炭水化物という点では一緒。また「地元野菜タップリ」にしても来月には家の畑も次々と収穫期を迎えますからありがたみがない。

・・・・・と決定打に欠けるため、いったんコースを忘れてアラカルトで注文することを検討。ただそうなると繰り返すように飲み物代がどうしてもネックになるので、シミュレーションをしてみました。お通し(チャージ)として提供されるエダマメに加え、とくに食べたいもの4品をピックアップし、5%引きクーポンを使ったとして、コースを予約した場合と同額以下の支払いに抑えようとすれば、クラフトビールはスリムグラス(290ml)なら8杯、パイングラス(380ml)なら7杯しか注文できません。もちろんピッチャー(1600ml)が一番お得ですが、もう金曜日の半額デーは廃止されてしまっているため、前回同様に2杯頼めば予算オーバー。そして2種類しか味わえないのもつまらない。もちろん1杯じゃ全然足りません。以前家飲みで缶と瓶合わせて3.5リットル分を空けてますからね。

そこで考えた挙げ句、そして家族とも相談して飲み放題コースに決定しました。それも食べログの「スタンダード」の方に。(結局「チキン>トルティーヤ」で軍配を上げました。)これで追加注文しない限り、請求額は(チャージ代330円+コース代4400円)×3=14190円で確定。当日の支払いには「しが周遊クーポン」(6000円分)はもちろん、リカマンのポイント(注)も全部使います。(注:その店頭でも当然利用できますが、長浜浪漫ビールでは1ポイント=2円で計算してくれるため、よりお得。それ用に温存してきました。今875ポイントなので少なくとも87500円以上買い物したということです。酒類の消費量で考えたらもっと貯まっていてもいいような気もしますが、ワインは楽天で買うことの方が多いからそんなもんでしょうね。)

さて、飲み放題で問題となるのは言うまでなくコストパフォーマンス。私は絶対損をしないとして・・・・少し度数の強い(17%)日本酒を毎晩1合半(270ml)飲んでいる父もスリムグラス3杯(870ml)の地ビールなら大丈夫のはず(アルコール換算ならほぼ同量)。それだけで税込2145円ですから十分元は取れます。グラス1杯(約175ml)のワインで酔っぱらうLindaにも頑張ってもらうことにしましょう。なお、飲み放題のドリンクメニューにはクラフトビール(3種+α)に加え、ウイスキー、ワイン(赤・白)、焼酎(芋と麦)、清酒(冷酒、燗)、ソフトドリンクがあるみたいです。ワイン以下には(フリードリンクのものは推して知るべしなので)とくに興味もありませんが、ウイスキーはそこの蒸留所で製造されている "AMAHAGAN No.1" および "長濱ニューメイク" という銘柄が提供されるらしいので是非。(こちら参照。買うと結構するみたいです。)ということで、一番楽しみにしているのはもちろん私です。

おまけ
 今月上旬にイオンカードセレクトというのを作りました。(正確には作り直しです。一昨年8000円分のマイナポイントがもらえるということでイオンカードを作り、その後解約していました。今回もキャンペーンを知ったため改めて。)WAON POINTを入会時に1000円分、さらに6月10日までに10万円以上利用すると1万円分くれるということだったので。私と父の自動車税という大口もあったお陰で何とかクリアできました。もちろん今回の持ち出し分を直接払える訳ではありませんが、気分的にはこれであらかた埋め合わせができた感じです。
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23 vs 50

2022-05-28 | 日記
過去にも書いていますが、土曜の朝は「be 週間番組表」をチェックした後、レコーダーの番組検索機能も使って録画予約をします。見逃して悔しい思いをしたくないので。いつものように「パラグアイ」をキーワードに設定したところ・・・・・

16件がヒット。まずあり得ない結果です。「南米」ならともかく、国名でこんなに上がってくるのは。むしろゼロの日の方がはるかに多いです(こちらも参照)。実際「ボリビア」では1件だけでした↓

けれど、前にもこういうことがあったので驚きはしませんでした。そもそも番組名からしてパラグアイが絡みそうにないし。

ということで、放送時間変更の可能性がある番組全てにこの「おしらせ」が付記されていたというだけの話。

そして私は先に新聞の番組表から一番上のサッカー中継を予約していました。たぶん早回しの追っかけ再生で観ます。ただし・・・・・

パラグアイはベスト8に入った2010年南アフリカ大会を最後に本大会から遠ざかり(3大会連続予選敗退)、すっかり弱小国のイメージが定着してしまいました。今年行われるカタール大会の南米予選では下位に沈んだまま早々に脱落。そんなモチベーション下がりまくりで長距離移動&時差ボケの影響も少なからずあるはずの相手との試合ですから、おそらく日本の楽勝に終わると予想しています。それがどれだけ代表チームの強化に繋がるのか疑問を抱かずにはいられませんけど。

おまけ

「滋賀」で検索したらこれが。最近の活動を見ていると、いつの日か「バーチャル」の取れる日が本当に来るんじゃないかという気もしています。
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7ヶ月ぶりに

2022-05-28 | 日記

昨日の夕飯。この日にショップで買ったソーセージがようやく陽の目を見ました。(少し高いとは思いましたが、「今こそ滋賀を旅しよう!」のクーポンの使用期限が数日後に迫っていたので。)素材もさることながらLindaの調理が絶妙でした。ところで、金曜夜のメニューはこれだと予め聞いていたので、家を出る前にビールを冷蔵庫に入れておこうと思っていたのですが、つい忘れて出勤。けれどLindaが気を利かしてくれていました。ありがとう!

なお来月は美味しいビールを飲みに出かける予定です。詳しくは明日の朝刊で。(←通販じゃないって。)
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論理破綻

2022-05-28 | 日記
王支薇0000000000
日本登録!

迷惑メールフォルダの中に上の文字列を目にしたため、何ごとかと思いつつ開いてみたら・・・・・

何なんだ? 海外の宝くじ絡みではとにかく詐欺が多いという話だし、私はサッカーくじ(totoとBIG系)で十分なので当然無視します。それにしても「暗号通貨を使っているから安心」というロジックが滅茶苦茶。だからこそ余計に安心できないとしか私には思えません。「流行っているから安心」も同様。そう考えるような人が騙されるんでしょうね。
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ヌメーロ?

2022-05-27 | 日記
こちらの下に書いたようにYahoo!プレミアム会員の特典「読み放題プレミアム」で「将棋世界」が読めるようになったため紙版の定期購読を解約しましたが、110冊以上あるという雑誌の中に「どうしても」というものはないですね。「週刊ポスト」「サンデー毎日」「週刊ベースボール」をパラパラめくるぐらい。

ところで昨日スマホのアプリから開いて少し驚きました。新着順の表示で上に出てきた "Numéro" にです。私はスポーツ総合雑誌「ナンバー」(Number)のスペイン語版が出たのかと一瞬思ってしまいました。そんなことあるはずもないのに。

が、改めて見たら "Número" ではなく "Numéro"、そして「作品詳細」 ページでは "Numero TOKYO" になっています。どっちにしでも私にはまるで縁のなさそうな雑誌ですが、とにかく第2音節にアクセント記号が付いた表記は記憶になし。が、しばし考えて思い当たりました。曖昧に発音(唇を丸めずに「ウ」と発声)する "e" とは別に「エ」とハッキリ発音する方を "é" と書くヨーロッパ系言語があったな、と。

で、やはりそうでした。けれども私はこれを見たらクセで第2音節をやや強く、そしてやや長く「ヌメーロ」と発音したくなる。ヌメーっとした感じが自分でも気持ち悪いです(苦笑)。

追記(補足)
 強勢位置を示すスペイン語のアクセント記号とは異なり、フランス語のアクサン記号は発音の違いを表すために打たれるものゆえ必ずしも強く読む必要はありません。上のページでもやはり「ニュメロ」でした。(ついでに文句を言いますと、どこを強く読んだらいいかが字面からは分からない言語は何であれ気に入りません。)
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なら別にいいじゃん

2022-05-27 | 日記
今日の午前1時台に糞メールが立て続けに送られてきました。最近はありとあらゆるクレジットカードを装ってきますな。「下手な鉄砲も」で、いつかは当たると思ってるんでしょうか。

最初に見たのはスマホでしたが、上記の通りしっかりブロックされました。URLの末尾が例のアルファベット2文字ですから無理もないでしょう。(言い過ぎかもしれませんが、全て自動処理でそうしてくれたらいいのに。なお後でPCから開いてもやはりリンク先には進めませんでした。)出勤後に改めて2通を開いてみたところ・・・・・・

まず楽天カード。「異常行為」って何だ? 失礼だぞ! その後も「異常」を連発する詐欺師には「お前こそ異常だ!」と言ってやりたい。

続いてエポスカードとやら。スマホでは普通に見えたので驚きました。何とキショい見た目! しかも「予めご了承ください。」の下にある肝心の誘導用リンク「■ご利用確認はこちら」が塗り潰されて見えなくなっています。アホだ。

「ご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。」「ご不便とご心配をおかけしました誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。」とほとんど同じ文面を何の疑問も持たずに繰り返しているところも知能の低さを物語っていますが、いうまでもなく極めつけはコレ↓ もはや説明不要ですね。

「ご回答をいただけない場合、カードのご利用が継続されることもございますので、予めご了承ください。」

5月28日追記

昨日はセゾンの偽者。やっぱり無回答だと「継続」(笑)になるみたいです。なので、もちろん放っときます。

なお今回は一応警告が出ました。「はい」をクリックすると先へ進めてしまいますが。
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石黒一雄さん

2022-05-27 | 日記
(タイトルですが、漢字では本当にそう書くみたいです。)

以前ここなどに書いたように、私はベストセラーとか文学賞受賞という理由で本を手に取ったりはしない人間なのですが、つい最近この記事を読んで気になったため衝動買いしてしまいました。(ブックオフオンラインには在庫なし。アマゾンも送料を入れると文庫でも単行本でも600円近くになってしまうので、この価格で入手できたのは満足です。出品者も中古を買ったようですから、少しでも金になったことで同様でしょう。→追記:冷静に考えたら税込682円の中古本なので決して安いとはいえません。しかもカバーには「定価:本体552円(税別) 」とありました。早まったな。)

ここで件の賞の受賞作(&最終候補作)一覧を見てみました。やはり英国の文学賞だけに、そもそも日本語に翻訳されたものが少ない。ということで、私がこれまで読んだことのあるものは僅かに2作でした。(それら以外にナイポールとアチェベは他作を読んでいます。あと言いたいのは1984年受賞作の著者、アニタ・ブルックナー。私が最も敬愛する作曲家と同姓ゆえ、ヤフオクの検索でしょっちゅう「秋のホテル」が出てきてウンザリさせてくれました。ついでにイチャモンですが、原題 "Hotel du Lac" は誰がどう訳しても「湖のホテル」か「湖畔のホテル」にしかなり得ない。私は琵琶湖の北にある高級宿泊施設を即座に連想しました。「秋」なんかどこにもないだろう!)

さて、そのうちの最初が1989年受賞作の「日の名残り」でした。たしかブックオフ店頭(100円コーナー)で「おっ、日系人の書いた小説か」と思って手に取ったはず。その時点ではブラジルかペルー生まれの作家と勘違いしていました。そして期待外れの結果に。南米の話を期待して読み始めたのに、実際には英国の回想録と判って梯子を外された思いでしたが、ストーリーもまるで盛り上がりに欠け(ドンデン返し的結末の章も一部あったものの)、最後まで消化不良のまま、というか途中で放り出したくなったのを我慢して何とか読了した記憶があります。その次もタイトルだけで手を出した「浮世の画家」(1986年候補作)ですが、こちらはどんな話だったのかも忘れてしまいました。イシグロ氏を特集したNHK教育の番組を過去に何度か観たことがあり(注)、そのインタビューでの受け答えはとても面白いのに、肝心の作品はどうしてあんなに退屈なんだろうと不可解でしたが、要は相性の問題なのでしょうね。(注:その中には2005年の最終候補作に残った「わたしを離さないで」もあり、その番組および小説の筋書きには興味を抱きましたが、未だに手を伸ばす気になれないでいます。映画やドラマにもなっているようですが、それらも私はまず観ないですからね。たぶんこれからも。)

英国のクラシック音楽がまさにそうだからです。たぶんポピュラーの方は違うのでしょうが、エルガーであれブリテンであれ、一度耳にしたら忘れないようなメロディ(例:ドヴォルザーク)がある訳ではなし、ドラマティックな展開(例:ベートーヴェン)が待っている訳でもなし。私の耳にはノッペリしているように、メリハリが不足しているように聞こえて仕方がありません。そういえば日本では今や英国音楽のスペシャリスト、第一人者として知られている尾高忠明氏もBBCウェールズ交響楽団の首席指揮者に就任するまでは苦手としていたそうで、同国の作曲家による交響曲としては最も高い知名度と完成度を誇るであろうエルガーの第1番ですら嫌いだったと何かの番組で話していました。(たしか最初に聴きに行ったコンサートの曲目がそれで、隣にいた奥さんからも「あなた、あれ絶対振らないでね」と終演後に言われて肯いたとか。)けれども、後にこの曲を指揮することになった氏はその素晴らしさに開眼し、ついには英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されるほどの熱心な伝道師になったそうです。そして私も遅ればせながらといった感じでまずディーリアス(盲目と全身麻痺に苦しめられた作曲家で、その作風を一言で表せばとにかく暗い)にはまりました。続いてヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集(全9曲)もお気に入りに。映画「南極のスコット」の音楽を元に改作されたという第7番「南極交響曲」が切っ掛けとなりました。でもそのくらいですね。エルガーも主要オーケストラ作品集(5枚組)を一応持ってはいますが、積極的に箱を開けようとは思わないです。あっ、ホルストの「惑星」は別でした。あれは突然変異と言っていいぐらいに英国音楽の「地味」とか「渋い」といったイメージからはかけ離れており、交響曲以外の管弦楽曲としては我が国でも屈指の人気を誇るのもよく理解できます。
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