ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大正池

2018-02-16 01:18:57 | 三重県
2018年2月11日 大正池
 
大正池は左岸三重県伊賀市石川、右岸伊賀市丸柱の淀川水系丸柱川左支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧には1935年(昭和10年)に大正池耕地整理組合の事業により竣工と記されていますが、池の名前は「大正池」です。
名前が大正池にもかかわらず竣工年度が昭和というのが納得のゆかないところで、実際の池の起源は大正時代に遡り昭和10年に改修が竣工したのか?それとも溜池築造に着手したのが大正期だったのか?そのあたりの事情が気になるところです。
 
大正池から延びるる灌漑用水路沿いを北に約600メートル歩きます。 
 
池の手前に洪水吐からの導水路が現れます。
ちょうど減勢工にあたる部分でしょうか?
やや扇形の美しい石積みのエンドシルです。
 
堤高15.5メートルの堤体
奇麗に刈り払われ、斜めに天端への踏跡が続きます。
 
ちょっとわかりづらいですが、取水設備からの底樋樋門。
 
天端。
 
天端から。
 
上流面と左岸の斜樋。
 
斜樋の操作室は国会議事堂風。
 
上流面は谷積の石で護岸。
 
総貯水容量は28万5700立米。
貯水池のまわりはゴルフ場。
 
取水設備からさらに湖岸を進むと洪水吐に行けますがが、倒木が道を塞いでいたので無理はしませんでした。
 
1296 大正池(1241)
ため池コード
三重県伊賀市石川
淀川水系丸柱川左支流
15.3メートル
71メートル
480千㎥/480千㎥
管理者未確認
1935年