ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大沢池(下大沢池)

2018-02-19 13:01:49 | 三重県
2018年2月11日 大沢池(下大沢池)
 
大沢池(下大沢池)は三重県伊賀市下友田にある灌漑用目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では1936年(昭和11年)に鞆田土地改良区により建設と記されていまが、下大沢池の経緯度の記載はなく、フォトアーカイブスへの投稿などでは現地に下大澤池の記念碑が建立されている『大沢池』が下大沢池とされています。
ここではダム便覧のフォトアーカイブスに習い『下大澤池』の石碑がある『大沢池』を下大沢池として記載します。
ただ、ため池データベースでは大沢池の堤高は14.5メートルとなっており、仮にここが下大沢池だったとしてもダムの要件は満たしていません。
 
左岸から
ダム便覧では堤頂長150メートルとなっていますが、目視でもせいぜい30メートル程度。
ため池データベースの32メートルが妥当な数字です。
上流面はコンクリートで護岸。
 
左岸の取水設備。
水没していますが尺八樋です。
 
2基の記念碑
この表面に『下大澤池』の名が刻されていますが、裏側の写真しか撮らなかった><。
 
下流面
ため池データベースでは14.5メートル。
 
天端。
 
ため池データベースでは総貯水容量15万4000立米。
 
右岸の洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
『下大澤池』の石碑をもって、大沢池を下大沢池と比定したとしても堤高は15メートルに及ばずダムの要件を満たすことができません。
 
1298 大沢池(下大沢池)(1243)
ため池コード
三重県伊賀市下友田
淀川水系鞆田川右支流
14.5メートル(ダム基準未達)
32メートル
154千㎥/154千㎥
管理者未確認
1930年

西米の川ダム

2018-02-19 11:46:15 | 三重県
2018年2月11日 西米の川ダム
 
西米の川ダムは三重県伊賀市丸柱の淀川水系米之川源流部にある上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
1982年(昭和57年)に当時の阿山町によって建設され、現在は市町村合併に伴い伊賀市上下水道部が管理を行っています。 
 
伊賀市丸柱にある伊賀焼伝統産業会館先で国道422号を南に折れ、集落を抜けたどん詰まりに西米の川ダムがあります。
洪水吐は自由越流式クレストゲート1門だけと自治体管理の上水用ダムではよくあるタイプ。
 
ダム下から。
 
減勢施設としてバッフルピアが並びます。
 
ダム下にあるこの施設は灌漑用水向けの施設で、門扉の先には円筒分水工があります。
 
ダムの概要。
 
上水道用水に加えて灌漑用水の取水行われていますが、灌漑用水については既得取水権でありダムの貯水容量には含まれないのでダムの目的は『W』のみとなります。
 
1334 西米の川ダム(1242)
三重県伊賀市丸柱
DamMaps
淀川水系米之川
18.5メートル
65.3メートル
103千㎥/79千㎥
伊賀市上下水道部
1982年