ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

三名川ダム

2016-03-30 12:00:00 | 群馬県
2016年3月26日 三名川ダム
 
三名川ダムは群馬県藤岡市にある灌漑用アースダムで、1933年(昭和30年)に群馬県の事業で建設され隣接する牛秣ダムともども藤岡土地改良区が管理を行っています。
もとは高木池、小宮池、大谷池という3基のため池があったものを三名川貯水池としましたが三名川の流域面積は小さくは貯留はままなりませんでした。
群馬県の土地改良事業で1955年(昭和30年)に牛秣ダムが建設された際に、鮎川からの水を三名川ダムに分水することでようやく安定した水源の確保が可能となりました。
鮎川で取水された水は牛秣ダム左岸で分水され導水路を通じて三名川ダムに送られています。
三名川貯水池は牛秣ダムの鮎川湖同様管理釣り場がおかれ有名な釣りスポットになっています。
 
堤体直下。
用水路はダムの取水口からの灌漑用水路です。
 
堤体下に駐車場がありますが、駐車禁止と書かれてた天端には釣り客の車がずらっと並んでいます。
そばに釣り場の管理事務所があるので黙認されているんでしょう。
 
三名川貯水池には管理釣り場の桟橋が設けられています。
奥の建物が釣り場の管理事務所です。
 
堤体直下に大きな駐車場がありますが止まっているのはうちのBMWだけです。
すぐ下にも溜池が二つありますが、それぞれ水が抜かれていました。
 
三名川貯水池。
 
取水設備
洪水吐を探しましたが見当たりませんでした。
 
三名川ダムの案内板
ダム湖は高山池、小宮池、大谷池の三つの池で構成されています。
 
鮎川用水路の分水工
上の地図の赤マルの部分です。
二つのゲートで牛秣ダムと三名川ダムへ分水しています。
 
鮎川湖の左岸に沿って三名川ダムへの導水路が設けられています。
 
三名川ダムへの導水のトンネル
地図の黒丸の部分。
 
今は藤岡土地改良区が管理する牛秣ダムと三名川ダムダムですが、もとはそれぞれ別の土地改良区が管理を行っていました。
そのせいか、二つのダム湖間では水の融通は行われず鮎川用水路の水を厳格に分水して貯留しています。
細かい水利権の取り決めがあるんでしょうね?
 
0594 三名川ダム(0273)
ため池データベース 102090009
群馬県藤岡市三本木
利根川水系淀川水系犬三名川
19.7メートル
218.2メートル
1426千㎥/1283千㎥
藤岡土地改良区
1933年

牛秣ダム

2016-03-30 08:00:00 | 群馬県
2016年3月26日 牛秣ダム
 
牛秣ダムは群馬県藤岡市にある灌漑用アースダムで、1955年(昭和30年)に群馬県の土地改良事業で建設され隣接する三名川ダムともども藤岡土地改良区が管理を行っています。
このダムは鮎川で取水した水を用水路を通じて貯留しており、河道外貯留のようになっています。取水口は三名川ダムと共有しておりダム湖(鮎川湖)左岸に沿って三名川ダムへの導水路が設けられています。
鮎川湖には有料の管理釣り場が設けられヘラブナやワカサギ釣りでは有名なスポットになっています。
 
藤岡から県道175号線を南下し金井交差点手前で市道を左に折れると左手に牛秣ダムの堤体が現れます。
きれいに刈り払われた堤体
手前にあるのは牛秣ダムからの灌漑用水路。
 
左岸の洪水吐。
 
天端は車両通行可能で、奥に釣り客用の駐車場があります。
ダム湖には桟橋が設けられ管理釣り場となっています。
 
左岸の取水設備
ここで取水された水が上の堤体直下の用水路に送られます。
 
天端から 
堤体直下に集落がある、というよりも集落の上にダムがつくられたというのが正しい。
 
堤体上流面は石積みで護岸されています。
冠雪した谷川連峰の眺め素晴らしい。
 
鮎川用水路からの分水工。上の地図の赤マルの部分に当たります。 
二つのゲートで牛秣ダムと三名川ダムへと分水しています。 
右手が牛秣ダムのゲート、手前が三名川ダムへのゲート。
 
鮎川湖左岸に沿って三名川ダムへの導水路が設けられています。
 
一見牛秣ダムと三名川ダムは連結しているようですが、それぞれのダム湖間では水の融通は行われず鮎川用水路の水を分水して貯留しているところが味噌です。
 
0604 牛秣ダム(0272)
ため池データベース 102090008
群馬県藤岡市金井
利根川水系鮎川
27.8メートル
257.5メートル(ため池データベース 254メートル)
900千㎥/890千㎥
藤岡土地改良区
1955年