晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

「僕らが作ったギターの名器」を読んで  ①             322

2011年09月13日 11時00分55秒 | 音楽・楽器
■アマゾンに注文していた「僕らが作ったギターの名器」届きましたので紹介します。


■「僕らが作ったギターの名器」を読んで
アマゾン(米国通販サイトの日本版)でトレラン雑誌を検索していると “レコメンデーション機能”
(特定ユーザーが興味を持つと思われる情報を提供、つまり「おすすめ」)で「僕らが作ったギター
の名器」が表示されたので、中古を注文しました。

○僕らが作ったギターの名器
・著者:椎野  秀聰 (しいの ひでさと)
・発行所:文芸春秋
・発行日:2010年9月20日  第1印発行   254ページ
・定価:   新品  893円 (本体850円+税(43円))
・アマゾン 中古  660円 (本体410円+配送料・手数料250円)
中古ですが、新品同様です。
(番号と写真の順番が対応しています)

01、02:僕らが作ったギターの名器
(※べっ甲風ピックガードのテレキャスターかなと思ったら、筆者のプロデュースしたギターでした。)

03:筆者の紹介
日本楽器製造等を経て、楽器設計事務所を設立、ギターショップESP、PACOを創業等
現在は曾祖父が興したシルクブランドを再興、四代目店主。
(※音楽業界から引退したのですね。)

04、05、06:著者が設計・プロテュースした傑作13点
(※フェンダー、ギブソン、アンジェリコなどのコピーモデルかな?)

07、08:目次
・第一章  サウンドデザイナーの仕事
・第二章  楽器とサウンド
・第三章  ギターの歴史
・第四章  エレクトリックギター
・第五章  ギターと木材
・第六章  21世紀のギター


09:第一章  サウンドデザイナーの仕事
「サウンドポリシーを描ける人」だと私は考える。ポリシーを貫き、メーカーや楽器職人と、目には
見えない「サウンド」を共有する、つまりは目指す音と質を、具体的に説明できる人だと考
える。
(※建築の設計事務所の様に、楽器設計事務所の仕事は、クライアントからの「音や音色、響き」
など見えないニーズを図面化して楽器のデザインに導きだして、提供するのでしょうね。)

「技能」は伝達できない
工房を見てきた私の経験から、技「術」は共有出来ても、残念ながら、肝心な技「能」は伝承
することはが極めて難しいからだ。
(※技能・技術の伝承は難しいと思います。技術はある一定の基準に達成するまで遅いか
速いかの違いがあると思いますが、技能、つまり能力はセンスだと私は思います。
センスを磨くにはそれなりの努力が必要ですが、これは生まれつきの能力・天性かな?)

楽器は、「音」、「演奏性」、「デザイン」の三つが、高度に調和しないと成立しないという鉄則だ。

10:マテリアルとパーツの違い
マテリアル(素材)とパーツ(部品)は、まったく違う概念。
ギターを構成するパーツの一つであるナットやサドルにも、様々なマテリアルがあり、形状も同じでも
音は変わってくる。


11:第二章  楽器とサウンド
「良い音」とは、どんな音だろう?
何を基準に、人は「良い」と「悪い」を決めているのだろうか
12:張った弦を叩いたり、指で弾き振動させて作る音には、豊かな「倍音」が含まれている。
楽器が発する音には、厳密に整数倍の周波数にはならない。歪みこそが「良い音の条件」
だと私は考えている。

13:遠鳴りと側鳴り
常に、ギタリストから「音量の拡大」を迫られてきたギター製作者だが、音量のあるギター設計
にあたっては、くれぐれも注意しないといけない点がある。
「側鳴(そばな)りする」ギターを渡したところで、プロは、決して満足してくれない。
要求されるのは、あくまでも遠くまでクリアに音が届くギターで、ただ、やかましく鳴るギターで
はないからだ。
(※よくYahoo! オークション の商品説明にマーティンギターが“バカ鳴り!”と記載されています。
これは、側鳴りで、遠鳴り、つまり遠達性がポントでしょうね)

弾くたびに、「あっ、良い音!」と自分で自分のギターを褒めたくなるのでないと、音楽性は
進歩しない。

14:楽器の「器量」
私は常々、楽器にも「器量」があると考えている。
私がもっとも器量が大きいと感じるブランドは、マーチンだ。数あるマーチンの機種でひとつを選ぶと
すれば「D-45」を挙げる。
よくD-45のサウンドを評して、「ドン・シャリ」と表現する。「ドン!」と低音が響いて、「シャリーン!」
とクリスタルのような高音の鈴鳴りがするので、そう形容される。
しかし、心して聴いて欲しいのは、実は中音域の豊かな音色だ。
(※やはり“マーチンD45”は名器だ!)

15:ギターの歴史
16:ストラディヴァリのギター
ヴァイオリン製作家として名高いストラディヴァリも、数本のバロックギターを製作している。
ギターにとってヴァイオリンは、常に先を行く先駆者のような存在だった。

アメリカ移住民達のギター
・マーチンの創業者、クリスチャン・フレデリック・マーチンはドイツから移民。
・イギリスからの移民を父に持つギブソン社の創業者オーヴィル・ヘンリー・ギブソン。
・ドイツ系移民、グレッチ社の創業者フリードリッヒ・グレッチ。
・エピフォンのアナスタシオス・スタトポウロはトルコ出身のギリシャ人。
・ギルド社の創業者アルフレッド・ドロンジは、パリ経由でニューヨークに渡ったポーランド人。
マーチンをはじめ、多くのギターブランドが、ヨーロッパを離れたアメリカの東海岸で産声
を上げ、後にカントリー、フォーク、ジャズ、ロックといった時代のサウンドを奏でるギター
作りを競うようになった。
(※移民の国アメリカで、その才能と努力で成功したのでしよう。)

長くなりましたので

②に続く。



 ★

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1 コメント

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Unknown (晴走雨楽 風の又三郎)
2018-09-04 23:32:29
Hi,

Sorry to bother, but I'm a huge fan of both Prince and Mr. Shiino. So I want to know where I can get this book, 僕らが作ったギターの名器?

Also, I found there are 2 versions, one cover has the HS Anderson Mad Cat and the other is blue cover. What is the difference? Any idea? Thanks in advance.

My email is

Best,

Mecca

<色:#000000><Google翻訳>
こんにちは、

申し訳ありませんが、私は王子と椎野さんの大ファンです。 だから私はこの本を手に入れることができる場所を知りたい、僕らが作ったギターの名器?

また、2つのバージョンがあることが判明しました.1つのカバーにはHSアンダーソン・マッド・キャットが、もう1つにはブルー・カバーがあります。 違いはなんですか? 何か案が? 前もって感謝します。

私のメールアドレスは      です

ベスト、

メッカ


<返信>
この本は、アマゾン・ドッコで購入して下さい。

本を紹介しただけです。
私には違いは分かりません。
さようなら


<Google翻訳>

Reply>
Please purchase this book at Amazon · docco.

I just introduced a book.
I do not know the difference.
goodbye
</色>
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