1/16放送のBS朝日「ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~」のゲストは石丸幹二さん。
インタビュアーのヤン・ヨンヒさん(映画監督さん)が冒頭、「四季を退団したあとの空白の1年のことも聞きます!」みたいなことを言っていたので、ええっ、これは見なければ!と正座して見ました。
インタビュー、興味深かったです。
ダンス・演技経験なしで四季に入団した石丸さん。
1990年に「オペラ座の怪人」のラウルでデビューだったんですね。
劇団四季での17年間はサバイバルだったそうです。
先輩いわく、「現場はロッククライミングなんだよ」と。
前を向いて進むしかない・・後ろを振り向くと、たくさんの後輩たちが必死によじ登ってきていると。
あるレベルに達してくれなければ辞めてくれ、といわれる世界でもあり、公演スケジュールもハードで緊張の連続。
そんな中で、大先輩の日下武史さんの助言が忘れられないとおっしゃっていました。
その言葉は、
「役は張るもんじゃないんだよ、自分の体にノミを当てて削り込むもの」。
今まで役を着ようとしていた石丸さんにとって目からウロコだったそうです。
そしてこの17年間に学んだことが、今の俳優活動のベースになっているとのこと。
2007年に四季を退団された直接の理由はお怪我だそうで・・
お稽古中に古傷を痛め、それをきっかけに体の故障が一気に溢れ出したそうです。
そしてついには歩くこともままならなくなったと・・
大変だったのですね。
42歳で退団。
それからは明日の見えない日々。
収入ゼロになる厳しさを初めて味わったそうです。
今後のことを考えたときに、「自分は本当に歌や演技をやりたいんだろうか?」と迷いの時期に入り、精神的にも不安定になったらしい・・
そんなとき、元四季の仲間で、ソウルに帰ってソウルでミュージカルに出演している俳優さんが、石丸さんに、ソウルにミュージカルを観においでと言ってくれた。
それで思い切って観に行ったら、その俳優さんの頑張っている姿が生き生きとしていて感動し、そのとき、「俺もやっぱりやろうかな、ミュージカル」と思ったそうです。
今までが第一章とするならここからが第二章。
ということで、2009年から活動を再開されたとのことでした。
「本当に迷ったときは立ち止まる勇気も持って欲しい。自分の人生は一度しかないから悔いのないように生きて欲しい」とおっしゃっていました。
それにしても石丸さんの人生に大きく影響を及ぼしたその韓国の俳優さんってどなたなんだろう・・めっちゃ気になる・・!
せめてそのとき観た作品名を言って欲しかった~!
ちなみに好きな女性のタイプは、「自分に自信のある人」だそうです^^
最後に、石丸さんの〝いま一番大切な言葉〟は、『一期一会』。
番組FBより
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1204901039539814
『舞台でお客様を前にして演じるパフォーマンスの同じものを何度も何度もやる、特にミュージカル、演劇はそうなんですけども、お客様とは”一期一会”の気持ちでと思って、全力を尽くしてやってきました。これからも人との出会いもそうですけども、自分の演じるもの、そういうものを一期一会の気持ちでやり続けていきたい。これが、今の私の気持ちです。』(石丸幹二さん)
現在50歳でいらっしゃいますが、60代は「美しく枯れていく60代になりたい」のだそうです。
そして、「表現者としての石丸幹二の引退はない」と宣言してくださいました。
これからのご活躍も楽しみにしています^^