世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

奴国の丘歴史資料館・須玖岡本遺跡(4)

2023-03-26 08:39:45 | 博物館・福岡県

<続き>

春日市ガイドブックからの受け売りである。奴国王墓とされる甕棺の内外から、30面前後の中国鏡やガラス壁(へき)をはじめ、銅剣、銅矛、銅戈といった青銅武器、ガラス勾玉や管玉な多数の品々が出土した。この甕棺の上には、既に紹介した長さ3.3m、幅1.8m、重さ4tの巨大な上石が置かれていた。この甕棺墓は他の墓とは距離を持ち単独であったことから、奴国王の墓と考えられ、年代的には、後漢・光武帝より金印を賜った王より、数代前の王墓と推定されると云う。以下、それらの出土品を紹介する。

王墓のジオラマ展示である。全体と王墓の甕棺・上石のジオラマである。

30面前後の中国鏡が出土したことは前述したが、草葉文鏡はその一つである。

これらの草葉文鏡を復元したものが、下の写真である。

王墓から出土した青銅武器類である。

右下段のガラスの勾玉は824個の小玉と一緒に発見され、勾玉の長さは4.8cmで弥生時代最大級とのことである。

上掲の品々は、渡来の武器類であるが、須玖岡本遺跡は青銅器工房でもあった。このように大規模のことが出来たのは、強力な王権と渡来の技術者が存在してのことである。

今回は、ここまでとする。

<続く>



最新の画像もっと見る

コメントを投稿