他人様のインターネット・オークションの取引等どうでも良く、正義感面するのも憚られるが、最近とみに酷いので何回か記事にしているのだが、今日も酷いのが出品されている。被害者を増やさないために・・・と、思い敢て三度目の記事にした。表現が段々過激になってきている点、お許し願いたい。
1週間前であろうか? Yahooインターネット・オークションの締め切り残り7時間前の状況である。
〇タイ・カロン鉄絵動物鳥15~16世紀 応札者・T×I×W××× 応札額・3240円
〇タイ・サワカローク鉄絵鳥を抱く女性像15~16世紀 応札者・同上 応札額・5400円
〇タイ・サワンカローク白濁釉褐彩唐草文合子15~16世紀 応札者・同上 応札額・5940円
これらの陶磁を偽物とは指摘しないが、限りなく?と考えている。現在進行形のオークションにも?が出品されているが、ここでの記載は控えておく。ここでもT×I×W×××さんは、応札されている。本人さんは気が付いておられるのか、おられないのか?
これらの出品物は、玄人でも真贋判定に苦労する、プロの手にかかったものではなく、過去から本歌(本物)を数多く見、冷静な目をお持ちの方なら、即時に判断できるものばかり、つまり約束事がかなえられていないものばかりである。しかし、後から気付いても、疑問符について納得いく説明なり証拠が提示できなければ、泣き寝入りである。年代を明らかにするには、炭化物が付着していればC-14年代法、炭化物がなければ熱ルミネッセンス年代測定法があるが、これは1-2平方センチ削り取って分析資料にする必要がある点と、分析に20万円ほど要す難点がある。従って”おかしい”とクレームをつけても、納得いく資料で反論しない限り、水掛け論になり結果として泣き寝入りである。
素人で手っ取り早い判断方法は、品物でなく価格である程度の判断ができる。東南アジア陶磁といえども本物が1万円以下であるはずはない。ましてや5千円や7千円であるはずもない。タイ陶磁に関して云えば、安くて2万円からである。以下、参考にリバー・シティー・オークションハウスのオークション結果を参考までに提示しておく。
〇シーサッチャナーライ青磁盤 25.5cm 落札額・日本円で4.8万円
〇シーサッチャナーライ青磁盤 25.5cm 落札額・日本円で3.6万円
〇サンカンペーン褐釉印花双魚文盤 22.0cm 落札額・日本円で3.6万円
インターネット・オークションでも出物に出会うことがあるが、どんどん値が吊り上がり、本物であれば2万円未満では落札できないのがほとんどである。T×I×W×××さんくれぐれもお気をつけを!