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世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

過日、帰国

2017-08-14 09:33:31 | 日記

8月12日、那覇経由帰国した。行きは台風5号の動向が気がかりだった。タイでは、今回も流石タイの経験を2度した。孫2名もいれば、勝手な行動もできず、行きたいところの3分の1程度しか行けなかった。帰りは11日の深夜というより、明けて12日の真夜中便であり、さすがに疲れた。

乳海撹拌はヒンズー教における天地創造神話。マハバーラタやラーマヤナによって語られている。不老不死の霊薬『アムリタ』を創り出すための乳海撹拌である。大マンダラ山の上に立つのはビシュヌ神、大曼荼羅山を支えるのはビシュヌの化身で大亀のクールマ、そこに龍王・ヴァ―スキを絡ませ、龍頭側をアスラ(阿修羅)龍尾側を神々が掴み、互いに引っ張り合って乳海を攪拌する場面である。スワンナプームを代表するモニュメントである。これに別れを告げてチェックインした。

那覇を経由して午前11時過ぎ福岡に降り立った。ガソリン価格は1万円プリカでリッター115円で、最安の部類であろう。我々はプリカを購入するわけにいかないので、ナナコ支払い可能であったので、ナナコを使うとリッター116円であった。我が田舎は最安117円なので1円安い。

(関門海峡門司側を望む)

午後2時頃関門海峡大橋を通過。途中、山口で豆子郎を購入して午後6時頃に帰宅した。那覇約1日、バンコク2日、チェンマイ4日の短期間の旅であった。パヤオ窯址紀行の後、旅での経験談を紹介する予定である。

 

 


ワンヌア窯址紀行・#4

2017-08-14 08:25:06 | 窯址・タイ

<続き>

当該ワンヌア・メープリック窯のロケーションで陶磁原料の調達は、どうであったろうか?陶土については調査していないが、水の確保は容易であった。窯址の下方30-40mに谷筋がありクリークが流れている。現在はそれを利用して写真のように稲作が行われている。車の先に見える田圃が、谷筋に展開しており、そこにクリークが流れている。水はここで確保したものと思われる。以下、表採陶片を紹介する。

地主の了解を得て、写真の3点を持ち帰った。1点目は窯の崩落によると思われる、多くの降下物が見込みに見られる青磁印花文高坏である。2点目は青磁輪花縁盤片、3点目もその類であろうが、表面が炭化物で覆われている。将来C-14年代法の資料となり得るのか?

見込みの二重円圏の外に17光芒の光陰、その外側にも二重円圏の外に、同様の光陰が印花で表現されている。つまり二重の日輪文様である。この日輪文様は東隣のパヤオで見かける文様であり、モン族の仕業と個人的には考えている。

それにしてもワンヌアに印花文が存在するとは、当該陶片を採取するまで、つゆ知らず(従来見聞していなかった)自分の底の浅い見識を垣間見た思いである。

2点目の陶片は先に紹介したように、輪花縁を持つ盤の陶片で、ワンヌアと云えばこの青磁輪花縁鎬文盤を指すほど、ポピュラーな存在である。

胎土はいずれも微細で固く、磁器質に近いものがある。どこから採取しているのか興味深い。

                             <続く>