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北タイ陶磁の源流考・#21<インドシナ各地の窯構造・#11>

2017-02-14 07:28:00 | 北タイ陶磁
<続き>

6.中部タイの窯構造

<シーサッチャナーライ>
6-1.バン・コノーイ61番窯
(写真出典:現地撮影)
61番窯博物館に展示されている最下層の窯で、完全な地下式の粘土構築窯である。いわゆるモン窯の開窯は、61番窯の後(約1世紀後)であるが、そのモン窯もこのような窯であったと思われる。
●所在地
スコータイ県シーサッチャナーライ郡
●平面プラン
地下式楕円形(粘土構築)
●窯諸元
全長:6m
全幅:2~3m
●開窯時期
11世紀後期ー12世紀初期
●出土陶磁
無釉焼締壺、同瓶

6-2.バン・コノーイ30番窯

(写真出典:現地撮影)

●所在地
スコータイ県シーサッチャナーライ郡
●平面プラン
地下式楕円形(煉瓦構築)
●窯諸元
不詳
●開窯時期
14世紀
●出土陶磁
青磁、青磁鉄絵

6-3.バン・パーヤン窯

(写真出典:現地撮影)

●所在地
スコータイ県シーサッチャナーライ郡
●平面プラン
地下式楕円形(煉瓦構築)
●窯諸元
不詳(バン・パーヤン窯の平均的寸法は10×4mと云われている)
●開窯時期
 14世紀
●出土陶磁
 青磁、青磁鉄絵




                                   <続く>