悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2016年ブリード早期羽化などなど

2016年12月20日 22時15分18秒 | 2016年度・オオクワガタ飼育









今月は既に忘年会が6回。皆さん同じようなもん
でしょうか? どうも体調がイマイチ・・・


そんな最中、久しぶりのゴルフへ






土曜日食事付き8千円とかなりリーズナブル。
東北道を北上し、栃木ICから更に先へ先へと車は
進んで行きます。
ふと、上を見上げると鬼怒川まで20キロ・・・
おいおい流石に遠過ぎじゃね?

やはり体調の影響もあって集中力も今市、いや
ゴルフ場は日光の更に先ですから!
兎に角アイアンとパットが酷い・・・
雅パパさん、これは練習不足を否めません。

 

 

 

 





ブリードを始めるようになってから日本の四季、
季節の移り変わりというものを肌で感じるように
なりました。年齢のせいでしょうか?







近隣の公園の桜が今年残らず落葉したのが12月の
半ば。3ヶ月後の開花に備え今は休眠状態。

桜の木は花を散らせた後、夏に養分を蓄え花芽を
作ります。葉は光合成を行い養分を作る役割と開
花を抑制する物質を作り、休眠した花芽は一定期
間、低温にさらされることで眠りから覚めて開花
の準備を始める。所謂「休眠打破」ですね。
休眠打破は秋から冬にかけ一定期間の低温状態が
重要なポイント。
春を迎え、気温が上昇するにともない花芽は成長
「生成」し開花を迎えます。
冬のない常夏の国で日本の桜は咲かず。
四季のある日本ならではの植物といえます。





熟成期間が重要なのは桜、そしてクワガタの幼虫
も同じ。オオクワガタの幼虫は一定の低温休眠期
間がなければ大きくは育ちません。
この間に蓄えた栄養分を全体に行き渡らせている
のでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







そういえばwaizuさんも取り上げていましたが、
先日朝日新聞で東大の研究チームが、甲虫の大顎
の大きさが幼虫時代の栄養状態で決まる仕組みを
解明したとの記事が掲載されていました。

環境に応じて遺伝子を調整する『エピゲノム』
と呼ばれる現象で大顎や羽の大きさが変化して
いたようです。
なんでも薬剤で調整すれば、極端に立派な大顎を
持つクワガタの育成も可能だとか。
サラっとした記事ですが『薬剤で調整?』
これってかなり重要な研究結果ではないかと。




オオクワブリードにおける大型化の条件として挙
げられる血統、環境、餌。

特に近年の幼虫大型化は、餌の栄養を吸収出来る
か、継続的に栄養を吸収出来る環境にあるか?
幼虫にその資質があるか?
ポテンシャルを更に引き出す餌の研究と、餌に対
応しうる血統・系統の幼虫選別と累代が生み出し
た何万頭の検証成果といえます。


『ヒストン脱アセチル化酵素が、大顎の大きさを
決定する遺伝子を制御している。』
そして更に既存の経験則を凌駕しうる興味深い記
事。奥深いですね。

しかし遺伝子の深い部分については、正直まるで
理解が出来ず。
アカモビさん、個別にご教示お願いします。




 

 

 

 

 

 






さて久しぶりのクワネタ。
OOKUWA BLOODではブリーダーさんの3本目へ
の交換報告記事が更新されています。


中でも今期、あくまでも途中経過ではありますが
M'sさん、Yuipapaさん、skipさん、ashtakaさん
は特大サイズが大いに期待出来そうです。



我が家は、来年1月中旬の交換予定ですのでもう
少し先。昨年思うように伸びませんでしたから。
やや心配ではありますが、管理はしっかりと行っ
ています。さて今期はどうでしょうか?






さて今回は今年ブリード早期羽化の話題から。
現在発酵マット組みから蛹化がチラホラと。






昨年の2015年ブリード早期羽化。
こちらは仕掛けが遅かった影響もあり、タイトな
スケジュールにより無理をさせてしまいました。
不全に腹ボテ、完品50mm以下が大半という結果
に終わり、自己ブリードで満足し使える個体は僅
か1ラインのみという結果に。


今年は主水さんからのアドバイスもあり、ワイン
セラーで現在24度設定で管理をしています。







今期の我が家早期羽化。
10月中頃から発酵マットと菌糸ボトルでそれぞれ
15頭ずつの30頭を仕込んでいます。


今期Maxの温度は30度まで。
1ヶ月経過の11月中旬に発酵マット組みで蛹室を
確認。 そこから段階的に温度を下げています。

仕込みから2ヶ月経過の現在で羽化個体はゼロ。
マット組みは2/3が蛹化しています。
2頭程が残念ながら★になりましたが、今年無理
をさせませんのでもう増えないでしょう。




一方の菌糸ボトル組み。2頭程が蛹室を形成し
ていますが、大半のボトルは中の状態が判らず。
ただこちらも今期は無理をさせません。
同じように24度設定の管理で様子見。

目安としての♀早期羽化サイズが気になります。
当ブログで羽化サイズを報告したいと思います。



今期焦りはありません。
既に来期種親候補が揃っていますからね。


早期羽化の成功率よりも重要視しているのは、
栄養を上手に吸収出来るか?
早期羽化菌糸ボトル。
そして通常飼育の高添加仕立て菌糸ボトル。

高栄養化仕立てでも暴れず、腹ボテにならず
大きく羽化してくる完品の♀羽化個体。
今期は♀の喰いについても例年よりもじっくり
観察していきたいと思います。







 

 








さて最後にもう一つのクワネタ。


先日のプレ企画に応募いただきましたブリーダー
さんから、久留米個体画像をもっとアップして欲
しい。そんな声がありました。

よって今回、我が家の種親候補の中でも特に形状
におけるお気に入りツートップ個体を選び画像に
アップしています。

こちらは薀蓄は無しで。ご覧ください。








◆2017年種親
庚午虫蔵氏2015-17-5 84.5mm

お尻が細く大顎の長いスリムな形状

 

 

 

 

 


 

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆2017年種親
庚午虫蔵氏2015-26-19 84.5mm

大顎の基部が太くガッチリタイプの個体










 

 

 

 














次回はおっさん必見!MRI検査の話題を。
22日に初めての検査を予定しています。

そして最後は2016年の総括で締めくくりの予定。




何かと忙しい師走も残り僅かです。
どうぞ無理をなさらぬようご自愛ください。

コメント (27)
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