鳩山首相の気候変動サミットでのガス25%の削減宣言、核廃絶、そしてオバマ大統領との充実した会談、ロシアのメドベージェフ大統領とは北方領土を現世代で解決しようと一致、そのほか中国、韓国とも、友好かつ前向きな提案を行い、官僚に乗っかった自民党政権とは全く違い、内容の濃い外交を立派にこなしている。またその間国内でも各大臣が懸案事項を矢継ぎ早に対応している。八ッ場ダム問題や日航問題で前原国交大臣が、また築地市場移転問題では赤松農水相、年金問題、後期高齢者医療制度の廃止問題では長妻厚労相などが活発に動いている。やるべきことは国民と約束したマニフェストの実行と、スピードも速い。実に頼もしい内閣だ。政官財の癒着を断ち切り、ムダを無くし、弱者救済など国民生活第一のこれら政策を実行する民主党政権は、国民の一票で興した、いわば無血革命である。革命であるがゆえに、今まで自民党政権に恩恵を受けていた人たちは逆にどうしても泣くことになる。例えば八ッ場ダムの地域住民がそうだ。また亀井金融相の借金返済の延期措置によって、中小企業や住宅ローンで苦しんでいる個人は救済できるものの、銀行業界やサラ金は不良債権の増大を迫られることになる。経営危機に立っている日本航空にしても自民党政権ならすぐにOKを出すだろうが、民主党政権が1000億円もの税金を救済のためにつぎ込むかは疑問だ。さらに今後、公共事業の激減で苦境に立たされる建設・土木関連企業が数多く出てくるだろう。しかし、仕方の無いことである。これこそが国民の一票で勝ち取った無血革命なのだから。78%の内閣支持率を国民から得ているわけだから、さらに民主党政権は自信を持って、マニフェストの実現に向かって邁進してほしい。それこそが国民の代弁であり、無血革命で世の中が変わった証となるだろう。