まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

貧困による高校中退が激増!

2009-09-08 | 発言
少子化で日本を背負う次世代が少ないっていうのに、学校に行く金がなくって已む無く高校を中退する少年が激増しているという。なかでも経費削減で補助金を減らした大阪府は特出していて、橋下知事はそういう子供たちと討論会を持ったが、席上橋下知事は子供たちに向かって「それは自己責任」と発し、子供たちは涙ぐんでいた。破綻寸前の大阪府の経費削減は解るが、高校生の少年少女たちに貧乏は自己責任と言うは、ちと言いすぎではないか。また定時制高校生も激増し、定員オーバーで入れない少年も多くなっている。鳩山兄弟は東大を出ているが、お母さんが厳しく、朝の3時に起こして学校行く前に必ず予習させていたという。また家庭教師もついていたのだろう。貧乏な家庭はそんな勉強どころではない。だから裕福は高学歴で裕福な子に、そして貧乏な家庭は低学歴でその子供もまた貧乏が続く。貧乏は連鎖するのである。ぼくらの時代、昭和30年代も貧乏だったが、多くの人がマジョリティーとして貧乏だった。ぼくのところも鉄工所に勤めるおやじの給料は安くって、子供三人を到底まともに学校に行かせる余裕はなかった。だから、七つ上の兄と三つ上の姉は定時制高校に入って、昼間は工場に勤めた。ぼくも公立高校1本で、もし落ちたら中卒で働くつもりだったが、中学一クラス55人中5番以内に入れたのでなんとか受かることができた。日本全体がこれだけ裕福になってきたというのに、昭和30年代を思わせる少年たちの悲しみに心が痛む。また、夫の収入減で妻が働こうと思っても、保育所が満杯で待機児童が25000人もいるという。自民党は少子化担当大臣を置いたが、子供たちに対して全くの無策であった。ここに来て、やっと民主党政権に変わり、生活保護の母子加算の見直し、子供手当て26000円、公立高校の無料化など矢継ぎ早に政策を掲げているので、少しは将来が見通せるようになった。子供は明日の日本を担う国の宝である。勉学には貧富に関係なく平等な機会を与えることは何よりも大事なことである。