まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

世界の叡智を集めるべき時!

2011-05-15 | 政治
福島原発一号機で、メルトダウン(炉心溶融)が発覚した。事故から二か月も経った今になってである。東電は情報公開しないという批判が多いが、そうではなく、東電自身も原発内部の現状を把握できていないのである。このほうが大変恐ろしいことである。炉心溶融ともなれば、政府や東電の出した工程表はすべてチャラである。圧力容器底部あるいは格納容器底部に溶融して落下した燃料が再臨界に至り、放射能爆発を引き起こす危険性が多大な現状に、もはや東電をはじめとする関係者もどう手を打っていいかわからない状況だろう。容器底部に穴が空き、冷却水がだだ漏れになったとしても冷やさなければならない。かといって、それを続ければ高濃度放射能汚染水の外部放出も続く。一方で溶融状態では放射能で修復に人間が近づくことすらできない。もはや八方ふさがりの厳しい現状はほかの号機も同様の状態だろう。チェルノブイリ以上の厳しい現状に、東電や政府は自分たちで解決するといったメンツを大事にするといったような状態ではない。これはもはやフクシマや日本だけの問題ではなくなっている。地球全体を放射能で汚染する危険性をはらんでいる。修復に日本に叡智がなければ、正直に世界に助けを求めるべきである。そしてなんとしても放射能爆発を回避しなければ、取り返しがつかなくなる。世界の叡智に助けを求めるべきだ。

ユッケ中毒にみるトンチンカンな魔女狩り対応!

2011-05-07 | 政治
生肉のユッケによる集団食中毒で4人目の死者が出た。焼肉店えびすのフーズ・フォーラス、勘坂康弘社長は土下座して謝罪し、警察も業務上過失致死で捜査に乗り出し、厚労省も罰則強化を検討している。しかしどれもこれも対応がトンチンカンな気がする。というのは、韓国ではユッケは常識、全国で生肉を食べていても食中毒はゼロである。もっとも韓国では生肉はニンニクとゴマに浸しておけば大丈夫らしい。一方、日本のえびすではトリミングをしなかったから中毒が起こったという一点に原因がしぼられ、その衛生管理が問題になっている。しかし、逆に考えれば、トリミングなしで、今まで営業してきたのに食中毒は起こらなかったのである。また全国の生肉食すべてがトリミングされているかどうかは疑わしいにも関わらず、こんな食中毒は初めてである。そういうことは何を意味するかと言えば、その肉そのものに問題があったということである。つまり、どこから輸入した肉か知らないが、すでにO111に冒された牛の肉だったということだろう。赤痢菌で死んだ牛の肉がえびすにたまたま卸されたに違いない。そうでなければ、今まで同じ食中毒が韓国や日本全国でたびたび起こっていたはずである。厚労省や関係者の対応はトンチンカンである。


ビンラディンにみる、常に強き体制側に大衆を誘導する日本のマスコミ!

2011-05-03 | 政治
テレビで昨夜はビンラディン死亡に沸くアメリカ人の喜びを報道し、今朝の朝日新聞では6面もつぶし、ビンラディンの死亡記事を伝えている。しかし、何か違和感を覚える。第一、ビンラディンの死亡が、アメリカ人ならともかく、これほど大きく取り上げなければならないほど、日本人にそれほど大きな出来事なのかい?第二に、この殺し方は、これは戦争なのかい?暗殺なのかい?アメリカ人はこぞって賞賛しているが、逮捕して裁判にかけるのが民主主義ではないのかい?そんな疑問がふつふつとわき起こる。第三に「正義のアメリカ」の前提に立った日本のマスコミの報道に、あれれ?我が国はアメリカ国日本州なのかい?って感じてしまうほどだ。日本のマスコミは強きアメリカの味方で、強いものには無批判、ジャーナリズムのかけらもないようだ。その記事がやっと終わると次は「原発賠償金、四兆円が限度」とあり、東電はじめ九電各社はこの賠償金を電力料金値上げで穴埋めするとある。あれれ?東電の大失態を結局は国民が電力料金値上げで負担して、東電はつぶさず、存続させて四年後には配当さえ出すってか?簡単な話、東電に国民が義援金を出すってことよ。こんなことを無批判で垂れ流し、国民を洗脳していく日本のマスコミは、強き政府・東電の味方で、またまたジャーナリズムのかけらもないようだ。日本のマスコミはどうしょうもない。