カミさんと昼前に河原の土手をウォーキングした後、小僧寿しで寿司を買って、土手の石段に座って、寿司を食べた。飲み物のお茶も入れて一人500円の昼食である。美味しく戴いて、帰ろうと歩いていると、土手に女の子がぽつんと一人座っている。何気なく見ると、警備の制服姿で、お手製のおにぎりをほお張っている。おかかのようで、お手製と判ったのはサランラップに包んであったからだ。ぼくらは歩きながら喋った。
俺「みた?」
カミさん「みた」
俺「派遣だよね。昼ごはん、自分で作ったおにぎりだよ。飲み物もなくって、ノド詰めないかな。なんだか、一人でもの悲しそうだったねー」
カミさん「みんな、大変なのよ」
俺「二十歳前後だよねー。俺が二十歳前後の女の子だったら、こんな厳しい世の中でも、あんな惨めたらしい人生送らないよ。やり切れないぜ。人生は一回きりだぜ。キャバクラ嬢になって、バーっと稼いでさあ、資金をまず作って、何か起業して、人を雇って、のし上がっていくよ。こんな世の中だから、清く正しく貧しく生きたって、可哀想だって同情されるだけで誰も助けてくれないよ。それだったら自分でヤッタルゾオーっと太ももくらい男に触らせて、男を手玉にとって、俺ならバンバン稼ぐぞお」
カミさん「それが出来ない人なのよ」
俺「ハラを決めて自分の道は自分で切り開かなくっちゃあ。キャバクラでバンバン、ちょっと待てよ、キャバクラ嬢くらいじゃあ、そんな儲からないか、やっぱりソープで身体売らないとダメか。しかし、一線は崩したくないしなあ、いや、きっと何かいい方法があるよ、その時なったら考えよう」
カミさん「その時ってねえアンタ、あんたが今さら女の子になれるわけないじゃない、バーカ、本気になって考えてる」
俺「みた?」
カミさん「みた」
俺「派遣だよね。昼ごはん、自分で作ったおにぎりだよ。飲み物もなくって、ノド詰めないかな。なんだか、一人でもの悲しそうだったねー」
カミさん「みんな、大変なのよ」
俺「二十歳前後だよねー。俺が二十歳前後の女の子だったら、こんな厳しい世の中でも、あんな惨めたらしい人生送らないよ。やり切れないぜ。人生は一回きりだぜ。キャバクラ嬢になって、バーっと稼いでさあ、資金をまず作って、何か起業して、人を雇って、のし上がっていくよ。こんな世の中だから、清く正しく貧しく生きたって、可哀想だって同情されるだけで誰も助けてくれないよ。それだったら自分でヤッタルゾオーっと太ももくらい男に触らせて、男を手玉にとって、俺ならバンバン稼ぐぞお」
カミさん「それが出来ない人なのよ」
俺「ハラを決めて自分の道は自分で切り開かなくっちゃあ。キャバクラでバンバン、ちょっと待てよ、キャバクラ嬢くらいじゃあ、そんな儲からないか、やっぱりソープで身体売らないとダメか。しかし、一線は崩したくないしなあ、いや、きっと何かいい方法があるよ、その時なったら考えよう」
カミさん「その時ってねえアンタ、あんたが今さら女の子になれるわけないじゃない、バーカ、本気になって考えてる」