まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

宮崎駿さんの言う通りだ!

2015-02-17 | 発言
仏政治週刊紙「シャルリー・エブド」の本社銃撃事件をめぐる風刺画問題について、アニメーション映画監督の宮崎駿さん(74)は、16日放送されたTBSラジオの番組「荒川強啓デイ・キャッチ!」で、「異質の文明に対して、崇拝しているものをカリカチュア(風刺画)の対象にするのは、僕は間違いだと思う。やめた方がいい」と述べた。
まったくその通りである。
自由主義国圏は「表現の自由」を錦の御旗にしているが、その自由の裏側には、平等、博愛精神がなければ、自由の意味さえ滅んでしまう。
文化の違いを容認してこその自由である。
イスラム教を信奉する彼らにとって、預言者への風刺画は許せない冒涜だろう。
勿論テロは許されることではないが、そこまで彼らを掻き立てた責任は自由主義圏の横暴にある。
テロ・イスラム国の指導者たちはイラク・フセインの残党と言われている。つまり、今のテロは、もともと持ってもいない核を名目にアメリカがイラクを爆撃したことに起因している。
彼らが受けた恥辱と怨念は、今後も続いていくだろう。
オバマ大統領は、責任を感じたのか、いよいよイスラム国撲滅のために地上戦に打って出る。しかし、彼らがそれによって縮小しても、ゲリラ化し、長期戦になるのは目に見えている。各地で爆破テロが続くだろう。
「自由」には侵してはならない「節度」が必要であり、それを守らなかった自由主義圏の責任は大きい。

安倍政権の経済政策は時代遅れ!

2015-02-13 | 発言


今日は今朝の東京新聞の記事を転載しておきます。


安倍晋三首相は12日に行った施政方針演説で、自らの経済政策「アベノミクス」を批判して富の再分配を訴えるパリ経済学校のトマ・ピケティ教授を意識して、再分配より機会の平等を重視する社会づくりを前面に出して訴えた。 (後藤孝好)


 ピケティ氏は、格差問題を掘り下げた著書「21世紀の資本」で注目される。一月末の本紙インタビューでは、大企業や富裕層を潤わせて中小企業や低所得者に波及させるアベノミクスの考え方に関し「実現した例は過去にない」と批判。富裕層への資産課税を強化し、資産を持たない若い世代への再分配を通じ、格差を是正するよう提唱した。


 首相は演説で、難病患者への医療費助成拡大など、再分配政策である社会保障への目配りにも言及した。


 しかし、昨年末の衆院選勝利を受け「この道をさらに前進せよが国民の意思」と指摘。同時に「三本の矢の経済政策は確実に成果を挙げている」とアベノミクス効果を自賛し、法人税減税や増え続ける介護費用の抑制といった再分配に逆行する政策も訴えた。


 加えて首相が強調したのは均等な教育機会の確保を目指す政策。首相は「子どもの未来が家庭の経済事情に左右されてはいけない」と、低所得世帯の幼児教育の負担軽減、フリースクールへの支援拡充などを訴えた。演説全体で「チャンス」という言葉も六回使った。


 演説に関し、首相側近の世耕弘成官房副長官は「行き過ぎた再分配は社会の活力を奪う、というのが首相の考え方。誰もが頑張れば報われる社会をつくる決意を演説に書き込んだ」と解説する。富の再分配によって格差是正を目指すより、機会の平等を訴えることに主眼を置いたという。

首相はピケティ氏の考えに対し、一月の衆院予算委員会でも「分配だけを考えればじり貧になる」と反論している。施政方針演説では、ピケティ氏の名前や主張には言及しなかったが、その考えにはくみしない立場を明確にしたといえる。



以上が東京新聞が端的にまとめた記事だが、「機会の平等」「チャンス」と言ったって、派遣社員にそんなものがあるか。安倍首相の言っていることはきれいごとでしか過ぎない。
今や企業の内部留保は313兆円にも膨れ上がっている。みんな派遣を使って労働者から「搾取」した金だ。「搾取」なんてマルクスレーニン時代の懐かしい言葉だが、今の資本主義は本当にひどくなっている。オバマ自身がその反省に立って、富裕層に税金を掛け、中間層を底上げすると言っているのに、安部政権はまったくそれと逆行している。「強いものをもっと強くすれば底上げができる」という古臭い経済論理を未だに押し進めているが、このまま行けば、必ず日本は疲弊するだろう。