まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

ハイキングで初秋の味覚と出会う!

2009-09-11 | 随筆
一昨日は涼しそうだったので、裏山へハイキングに出かけた。上記の写真はその時の収穫だ。なにしろ歳を取ると歩くのが健康に第一。カミさんが握り飯を作って、水やビニールシートなどをリユックに詰め込んで出かけた。ぼくの住宅団地は山を切り開いた高台にあるので四方山に囲まれている。だからハイキングといってもバスに乗ることなく、ウラの公園を横切り、山道を下っていくと、もう立派な雑木林や沢があって、自宅から往復二時間くらいの行程でいつもハイキングをしている。ほとんど未開発の地なので、あぜ道の両サイドにはイノシシがミミズを食べた堀跡が連なっている。小鳥の声を聞いたり、セミの鳴き声を聴きながらしばらく歩いていると栗の木がある。初秋だというのにもう栗が落ちていて、ほとんど先陣に取られてしまったイガグリが落ちていた。それでもよく探すと、まだ残っている。風かなにかで、時折落ちてくるから、行き返りに採ったら、上記の写真くらい取れた。農家の人が落としたのかゴーヤまで道に落ちていたので1本拾った。それからいっちん(どんぐりの一種)も拾った。一時間ほど歩いていつも休憩場所にしている沢のほとりでシートを引いて、握り飯をほおばった。ふと木々をみると、すだちの木があり、すだちが沢山なっていた。何も道具を持っていないので背の高さで取れる範囲でとった。家に持って帰り、今年初めての栗を茹でて食べ、ゴーヤは豚肉と一緒にチャンプルにし、すだちを擦ってお椅子物に入れた。ぷうんとすだちのいい香りがする。初秋の味覚を食べて得した気持ちになった。食後、幼い頃いっちんをくりぬいて笛を作ったことを思い出し、千枚通しでくり貫いて吹いてみた。ピーっといい音が懐かしく鳴った。夜になるとアオムシやコウロギなど秋の虫たちが庭で演奏をはじめる。今年もまた秋がやってきた。