シニアー個人旅行のかわら版

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NHK朝ドラ「てっぱん」に、尾道への思いを募らせています

2010-10-01 07:30:17 | Weblog
ドラマが始まってから一週間・・・ストーリーとともに尾道の美しい風景を毎回楽しんでいます。
尾道には2度訪れたことがあります。しかし、いずれも会合があり、十分尾道を楽しむことができませんでした。それでも、会合が始まる前の早朝、1時間30分ほど、早足で町を回りました。

 尾道水道と向島を結ぶ連絡船が、車、自転車、通勤客を乗せ、あわただしく行き来しています。古くからの出雲、松江方面と尾道を結ぶいにしえのメインストリート長江通りの緩やかな坂を、自転車通学の高校生たちがサドルから腰を浮かして息せき切って登って行きます。


尾道の魅力的な小路、石畳の坂、数多くある寺院を訪ねる散策、そして文学館・映画資料館・歴史館見学・・・次回は丸二日を掛けてゆっくりと尾道を探訪する予定です。

     

 なぜ尾道はこれほどまでに他の都市にない雰囲気を持っているのでしょうか。それはわが国では数少ない商人の街であったことと関係しているのかもしれません。記録によると江戸時代半ば人口1万の都市であったのにもかかわらず、支配層である武家の割合はわずか1パーセント・・・江戸の50パーセント、大阪の10パーセントと較べても、商人・職人などが築いた街であったことが分かります。



 応永26年(1419年)、朝鮮使節が尾道へ来航、当時の様子を「人家岸に沿いて密集し寺院は山上に連なり巡る」と記しているとのことですが、山陽本線が街を分断、海岸の改修が進んでいることを除けば、その描写は今の尾道にそのまま当てはまります。
 長い年月の中で、幸い、戦火に会うこともなく、太平洋戦争での空襲も免れたことが、日本の心を今に伝える街となっているのでしょう。

港町の尾道:
戦国時代、ここから遣明船が銅や日本刀を載せて中国に渡りました・・・石見銀山から陸路、三日を掛けて運ばれてきた銀の荷駄はここから大阪へと運ばれました・・・北前船を受け入れる中継地として繁栄、上り荷に鰊・塩鮭・諸国産の米、下り荷に塩・酒・綿・酢・畳表を全国に送り出したのもここ尾道でした。

歴史の街尾道:
建武3年(1336年)九州より攻め上った足利尊氏は浄土寺に参詣、ここから船団を率いて、京都に向かいました・・・幕末、長州征伐の諸藩の兵が西に、三年後、今度は逆に、意気高らかに長州兵が東へと、ともに尾道の峠を越えて進軍していったのです。

文化の町尾道:
海が見える 海が見えた 五年振りに見る尾道の海は懐かしい」の一節で有名な「放浪記」の林芙美子が青春時代まで暮らした町・・・志賀直哉が東京から逃れるようにして一時期住んだ町・・・小津安二郎監督の「東京物語」の舞台になった町、尾道生まれの大林宣彦監督の数々の作品が撮影され、「尾道の風景は、いつかどこかでみた映画のシーン」と言われる映画の街なのです。

東京から尾道へのアクセス
新幹線で・・・
 新尾道はこだま号しか停車しません。また、市内へは路線バスで20分掛かります。
 こだま号への乗り換えの待ち時間や新尾道からの路線バスの本数が少ないことを考えると、福山駅で山陽本線に乗り換え、尾道駅に向かう方が良いでしょう。車窓から尾道水道の景色も楽しめます。
 料金:「のぞみ早特往復きっぷ」利用で29,000円(往復、福山も同一料金)
    路線バス280円
    山陽本線 福山駅―尾道駅400円 
飛行機で・・・
 広島空港から到着便に合わせて三原駅まで連絡バスで40分、到着便が遅れてもバスは定時に発車しますので、待つ場合もあります。三原駅から山陽本線で尾道駅まで10分です。割引運賃を利用すれば、新幹線早特往復料金より安く上がるケースもあります。所要時間はほとんど同じです。
料金:「旅割(ANA)」12,100円~14,100円
    連絡バス 空港―三原駅820円
    山陽本線 三原駅―尾道駅230円
高速バスで・・・
 夜行高速バス「京浜吉備ドリーム号」で倉敷駅北口まで行きます。そこで山陽本線に乗り換え、尾道まで1時間です。
最近、高速バス利用者が増えています。3列席のリクライン席で慣れると快適です。
料金:「東京・横浜―倉敷駅北口」10,200円(片道) 16,900円(往復)
    山陽本線 倉敷駅―尾道駅950円

パック料金で・・・
 二人旅なら、1泊2日で3万円(一名)の新幹線+ホテルのパック料金があります。
「乗換案内トラベル」のサイトをご覧ください。
http://travel.jorudan.co.jp/biz/r_1q_tyoomc_jrc.html


 泊まる:
  グリーンヒルホテル尾道をインターネット予約、シングル8,032円でした。新しい瀟洒な建物で、中年の夫婦連れの観光客の利用が目立ちました。尾道駅前の尾道水道に面しており、朝夕の向島と尾道を結ぶ連絡船が尾道水道を行き来する風景を部屋から眺めることができます。山側の部屋は7,087円です。
 尾道駅自体が尾道の街の外れにありますが、観光散策ではそんなに苦になりません。タクシーもワンメーターの範囲内で観光名所に行くことができます。

 食べる:
  夕食はオコゼの唐揚げで知られている尾道の食事処「青柳」の7,400円のコースでした。自慢のオコゼの唐揚げは流石でしたが、値段も高く、以前食した熊本のオコゼ料理には及ばないというのが私の印象です。

 おみやげ:
 尾道在住の知人からいただいた「ちりめん」は絶品でした。瀬戸内海の自然の恵みだと標榜しているだけあって「ちりめんじゃこ」と「自然海塩」の絶妙なバランス、綿々と尾道で引き継がれた匠の技が感じられる味わいです。
 お茶漬けやおにぎりに入れたり、パスタや炒飯、卵焼きにも相性の良い、子どもにも喜ばれる安全な自然食品です。
 
 関連リンク:
尾道観光協会http://www.ononavi.jp/グリーンホテル尾道http://www.gh-hotel.co.jp/onomichi/index.html
尾道散策コースhttp://bonfa.hp.infoseek.co.jp/inf/inf_chug.htm

次のページもお読みください。
錦帯橋、宮島に桜を求めて
岩国・錦帯橋への旅
石見銀山について記した次の私のブログをお読みください。
3泊4日(車中2泊)石見銀山の旅
東京から行く石見銀山の旅
三瓶山
石見銀山街道を歩く
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