シニアー個人旅行のかわら版

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東京から行く石見銀山の旅

2007-11-11 09:26:32 | Weblog
高速バス「いわみエクスプレス」が運行休止となりました。高速バス「スサノオ」利用、jr出雲市駅から大田方面に向かう旅程となります。

石見銀山がどこにあるのか知っていますか・・・?
こんな質問をすると島根県の方に叱られそうですが、関東地方の人間には、石見の国・島根県にあるということまでは答えられますが、更に島根県のどこかと尋ねると首を傾げる人も多いのです。余談になりますが、「石見銀山を世界遺産に・・・」という運動の中で「大田市を石見銀山市に替えよう・・・」という意見が多数だったようですが、表示等を変更する手間と経済的な負担を考えて現行通りとなったようです。

大田市は東京からは実に遠いのです。
10月14日の「銀の道ウオーク」に申し込んだ際、担当の方に全国からの参加者がいるのか問い合わせたところ、「ほとんどが県内の方ですが、九州の方も申し込まれていますよ」とのことでしたが、因みに、博多から大田までは新幹線・特急利用で4時間、運賃は9,900円ですが、これが東京からとなると8時間、21,100円・・・空路・特急利用でも4時間半、31,830円となるのです。

思い出深い石見銀山の旅とするには
東京から、これだけの時間と費用(実は後ほど交通費を安く上げる裏ワザを提案します)をかけて出かけるのですから、心行くまで世界遺産石見銀山を楽しまなくては元が取れません。
 ではそのノウハウ紹介です。
その一・・・石見銀山を歩き尽くす
その二・・・雨天の日は絶対に避ける
その三・・・石見銀山に丸二日をかける
その四・・・最低二人で、できたら四人で
ではその理由です。



 石見銀山遺跡を楽しむには、ゆっくりと、時間をかけて、自分の足で散策することが最良の方法です。見所は次の三つです。
町並み地区」と名づけられた石見銀山の外郭町大森の町並みを散策しながら、そこに住んでおられる500名の住民の方と同じ目線で、武家屋敷や町家の佇まいを鑑賞しながら、そこで行われている地元の方の生活を共有します。
銀山地区」では間歩や精錬所跡、神社、城址を訪れ、400年に亘って銀を掘り続けた人々の息吹を感じます。来年四月には最大の坑道、大久保間歩が公開される予定です。
 両地区の施設に自由に入場できる共通チケット1,500円を購入します。
銀山街道」は採掘した銀と銀鉱石がこの道を通って日本海の港から朝鮮・中国やはるばるポルトガル・スペインまで運ばれました。その同じ道を辿り、往時の人々の苦難を偲びます。


今回参加した10月14日の「銀の道ウオーク」は幸いに晴れの日でした。もし、これが雨天だったら・・・恐らく「銀の道ウオーク」は中止、「町並み地区」と「銀山地区」の見学に変更になったのではないでしょうか。しかし、森に覆われた谷間に、細長く伸びる大森町の町並みや銀山遺跡を、傘を差しながらの散策では逃げ場がありません。せっかくの世界遺産遺跡の印象がまったく違ったものにしてしまう恐れがあります。石見銀山遺跡の訪問は、雨天の日は避けるべきです。
そこで、天気予報の中で最も精度が高い週間天気予報を活用して連続した晴れの二日を旅行日に選びます。季節はいつでも良いでしょうが、冬場は積雪のため「銀山街道」が歩けません。地元の方のお話ですと、桜が咲く四月上旬と秋の紅葉の頃が一番、新緑の頃もお勧めだそうです。

 一日目は「町並み地区」に1時間30分、「銀山地区」に2時間をかけて散策です。昼食時間を入れて4時間30分を予定します。両地区のある見学施設に自由に入場できる共通チケット1,500円がお得です。
二日目は「銀山街道」を歩きます。16世紀後半毛利家支配の時代に使われた道「温泉津沖泊道(ゆのつおきどまりどう)」、14キロ、6時間のウオーキングです。道標が完備しているので、地図と照らし合わせながら歩けば、大丈夫とのことです。前回のブログで紹介した「鞆ノ浦道(とものうらどう)」はガイド同伴でないと勧められません。
 14キロ、6時間はとても歩けないという方はJRを利用します。山陰本線大田駅から馬路(まじ)駅で途中下車、鞆ノ浦港と鳴り砂と盆踊りで知られる琴が浜を散策、次に馬路駅から温泉津駅へ、沖泊港と温泉津温泉街を見学します。「鞆ノ浦道」と「温泉津沖泊道」の両方の港を見学できるメリットがあります。ただ山陰本線の本数がたいへん少ないので、時刻表で確認します。なお、馬路駅(駅舎も取り払われている)も温泉津駅も無人駅です。



 石見銀山遺跡見学は自家用車や観光バスで訪れる観光客を受け入れることが主眼となっているようです。JRを利用して大田駅なり仁万(魔)駅から石見銀山へ訪れようとする個人観光客はタクシー利用でどうぞ・・・ということです。路線バスを利用して大森町まで行くことは可能ですが、本数が極端に少なく、使いにくいのが現状です。また、タクシーも駅で待機していなければ、電話で呼び出すことになり、それだけ割高となり、四人乗車で一人当たりの負担を減らしたいところです。

 また、銀山街道を歩く人はまだまだ少数派、それだけ静かなウオーキングを楽しめますが、マムシスズメバチが生息する山道も歩くことになりますから、万が一に備えて、二人以上で出かけましょう。


 東京からの・・・往復交通費28,090円の裏ワザ・スケジュール
一日目: 新宿南口高速バスターミナル
(高速夜行バス乗車に不安のある方、私の体験談をお読み下さい)
    (浜田・益田・津和野行いわみエックスプレス)発19:10→  12,100円

二日目: 浜田駅着7:20
       浜田駅発7:34(特急)→仁万駅着8:15        1,780円
       仁万駅発8:30(路線バス)→大森代官所跡8:47着     340円
*高速バスが遅れた場合
浜田駅発8:34(快速)→仁万駅着9:17
仁万駅からタクシー→15分で大森代官所跡着
     「町並み地区」、「銀山地区」の散策
大森代官所跡15:07(路線バス)→大田駅15:33 560円
市内ホテルに宿泊

三日目: 大田駅発(路線バス)7:35→大森代官所跡着7:52       560円
     「銀山街道温泉津沖泊道」を歩く     大森代官所跡(路線バス)→龍源寺間歩(ウオーキング開始。登り)→降路坂の茶屋跡(海抜500m強。ここからは降り)→西田の石仏→上市恵比寿社(ここから平坦な道)→西田集落・ヨズクの里(昼食。トイレはここしかない)→中村の題目塔(ここから山道に)→将棋岩→清水の金柄杓→(国道9号線トンネルの山を超える)→松山の道標(山道終わる。この先で温泉街と沖泊への分岐点。一時間で沖泊へ)→沖泊→温泉津午後3時30頃着
     
     温泉津共同浴場で入浴、休憩、夕食    


  
日本海の新鮮な魚料理を。。春:鯛・ひらまさ・あじ・トビウオ 夏:ひらまさ・すずき・アマダイ・剣先イカ 秋・冬:ひらめ・かれい・あんこうなど。値段との相談ですが、「鯛に飽いた殿様も、この魚だけに箸を付けた」といわれる高級魚のど黒(赤むつ)がおすすめです
 浜田駅前の「さか本」も日本海の魚を賞味できます 
    温泉津駅発(普通)18:23→浜田駅着19:11          650円
     浜田駅発(高速バス東京・新宿行いわみエックスプレス)19:50→
                                 12,100円
四日目: 新宿駅南口バスターミナル着7:50分
7月1日から浜田発18:55分、新宿着7:00分となります。

予約の手順は次の通りです。
①週間天気予報で旅行日を決める
②高速バスをインターネット予約する →高速バスネット
③宿泊ホテルを予約する →大田市観光ガイド
④岩谷屋へ夕食の予約(必ず電話で) →℡0855-65-2153

では、Bon voyage!

三瓶山に登る
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/b83c677f708c8652f63f2f48d8b3541b

推奨資料 
石見銀山コースガイド街道編  石見銀山ガイドの会     TEL:0854-89-0120 FAX:0854-89-0706 推奨リンク
 石見銀山関係 石見銀山
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