新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月5日 その2 我が国は社会主義国?

2016-05-05 08:49:58 | コラム
資本主義国家のはずだが:

頂門の一針の4008号に平井修一氏が下記のように指摘されていた。

<日本は「ぬるま湯社会主義桃源郷」だと最近、小生は書いているが、どうもこれは当たっているようだ。片や米国は「弱肉強食銭ゲバ金融資本主義国」あるいは「マネーゲーム金融至上国家」のようである。>

こと我が国については、余り異論を唱えることもないかと思って読んだ。

私はW社に在職中から、同僚にも本社の連中にも「我が国は世界でも珍しい資本主義の名において社会主義の理想を実現した国である」と言って大方の賛同を得ていた。参考までに、英語では”Japan has accomplished what socialism wanted to accomplish, in the name of capitalism.”と表現していたと記憶する。

これはアメリカの会社の中にいて経験してししみじみと実感したことことに基づいている。細かく説明すればキリがないが、アメリカ人にビジネス社会に長くいればいるほど我が国との違いを痛感させられていた。即ち、我が国にはアメリカのような所謂「格差」もなければ、僅か1%の人々が99%の富を独占することもなく、悪平等に近い平等な「民主主義」が蔓延しているのだから。

しかも、如何なる層の如何なる家庭からでも真面目に勉強して好成績を収めて立派な国立大学や一流の私立大学に進めば、政界でも経済界でも法曹界でも何処でも、成功出来る機会が万人に与えられる社会構造ができあがっているではないか。アメリカやヨーロッパにこんな制度も仕組みもないのだ。時の政権は何らかの機会を捉えて俗に言う「バラマキ」をするではないか。アメリカでは大統領が精々論議の的となった「オバマケア」を導入した程度だ。

それでも、野党は何かと言えば「民主主義が守られていない」と言いたがるが、彼らは社会主義との違いが認識出来ていないらしい。


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