「トランプ大統領を何とか出来ないのか」って私に言われたって:
本日の午前中にアスレティッククラブで、顔見知りの会員2人から私に「トランプ大統領は困ったものだ。何とかしてくれ」と強烈なクレームが来た。お二方とも私がアメリカの会社に勤務していたと承知しておられるのだ。彼等は理路整然とトランプ大統領の相互関税賦課宣言を非難しておられたのだが、私としても最も至極なクレームだと理解して承った。だが、何か詳しい説明等できる訳がないのだ。
もう一人、穏やかに困ったことを始められたと語りかけてきた方もおられた。この方は身内にアメリカの有名な企業G社に現地で勤務していた方がおられたので、アメリカと日本との企業社会における大きな文化の違いを認識しておられ。その指摘は「トランプ氏の手法は余りにも過激且つ独善的であり、国民または他者の理解を得ようとする説明をされないので、反感を買うのではないか」との見解だった。
テレビや新聞におけるアメリカの事情に精通された専門家やジャーナリストたちの解説ではトランプ大統領への批判や問題点の指摘よりも、この関税が我が国と世界の諸国に与えるだろう深刻な経済的な損失の問題や、安全保障に重点が置かれているので、聞いている方には我が国に降りかかってくるだろう国難(と石破首相は言われた)に何とも言えない不安感が生じるのだろうと思う。
この3番目の方には今朝ほど紹介した知人の意見である「トランプ大統領がその強烈な政策を実行するに当たって、何故そういう手段に出たかを筋道立てて、解りやすく解説しないのも問題だが、伝えられているように批判や反論を許さないのであり、側近からの進講にも聞く耳持たないようだから、理解されざる事態を引き起こしているようだ」と伝えた。
トランプ大統領の前任期中からの持論でもあることが「アメリカは世界の国々から食い物にされたので、貿易赤字が今日のように増大しているので、これを何としても削減せねばならない」なのである。これなどは歴史認識を欠いた誤った考え方なのだが、今や自ら王冠を被った画をSNSに投稿されるほどだから、周囲から忠告などしようがないと伝えられているのだ。故に「tariff作戦」なのであるようだ。
tariffの問題だが、先週辺りからG生命とS商社の研究機関の専門家が「どうやら、トランプ大統領は未だに関税を負担するのはアメリカ向けに輸出する国又は企業が納付するものであると思い込んでおられるようだ」と、誤解されている点をハッキリと指摘していたのは非常に印象深かった。私はトランプ氏の誤った認識に触れるのは、タブー視されていると思っていた。
私は事ここに至っては、外部から打てる手というか、tariff作戦を阻止する手段などないものだと見ている。だが、既にアメリカの50州とEUの諸国でトランプ大統領とイーロン・マスク氏批判のデモが発生している事態に至っている。トランプ大統領は「株式の下落などは一過性であり、騒ぐな」と自信のほどを示しておられるので、「鳴りを潜めて成り行きを注視している他ない」と思うのだ。
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