新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月13日 その2 池江璃花子さんの白血病に思う

2019-02-13 14:15:12 | コラム
オリンピックより優先すべき事は?:

池江さんのTwitterによる告知以来、各テレビ局はこの件と、直ぐ後から出てきた大坂なおみのサーシャ・バイン・コーチとの契約解消(なのだろうか)の件で持ちきりである。大坂なおみのコーチの問題と違って池江さんに関する報道の場合は個人の深刻な病気に関する問題なので、何か奥歯に物が挟まったような「何が言いたいのか」が判然としない点が多いなと思って聞いている。私も微妙な点が多いので彼らと雖も悩んでいるのだろうとは察している。

その中でも、私は産経新聞が「元競泳選手で、都内の病院に勤務する血液内科医(48)は「白血病の種類にもよるが、一般的に(治るまでに)最短でも7~9ヶ月はかかる。治療中は絶対に運動ができないため、筋力も著しく低下する」と指摘。世界最高レベルの技術を持つ池江にとって五輪に向けて一層の筋力アップが課題だっただけに影響は甚大だ」と書いていた。私はオリンピック云々は兎も角、治療期間と筋力の低下を医師の口を借りてでも率直に指摘した点で価値があると言いたいのだ。

要するに私は、彼らマスコミが「難病に罹った気の毒な未だ18歳の未成年の少女をつかまえて、オリンピックがどうのこうのとばかり言うのは、人の道に外れているのではないかとの感さえするので、それでは失礼ではないか」と指摘したいのだ。この点を本日偶々診て頂いた掛かりつけのクリニックのS医師にご意見を伺ったところ「何はさておいても、患者さんを治すことを最優先すべきだろう」とオリンピックのことばかりを採り上げることに疑問を呈しておられた。

午後からテレ朝に出てきていた元西武や読売等の内野手だった鈴木康友は白血病病に似た病を経験したそうで、語っている間も帽子を脱がなかったのは、抗がん剤による治療を続ければ頭髪がどうなるかという点を問わず語りしていたのだった。それに加えるに、検査の為に骨髄から注射器で髄液を採取する時の「何と言って良いか解らない痛さに耐えねばならない苦しさ」も回顧したが、この話を聞くだけでも池江さんがこれから受けるだろう治療の大変さが解ろうというものだ。

私はそれに耐えて、元の健康体に戻してから世界的な水泳選手の筋力に戻す訓練が如何に大変だろうかに思いを致せば、軽々にオリンピックだのメダルだのと言うのは何かのはき違えのように思えてならない。当事者ではない我々に出来ることは「18歳の少女が一日も早くこの大変な病気を治して第一戦に復帰できるよう励まして上げること」を優先すべきだと思うのだ。



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