新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

カタカナ語の濫用を戒める

2018-05-07 07:51:47 | コラム
日本語を何故“片仮名文字”にする:

渡部亮次郎氏主宰の「頂門の一針」第4676号の渡辺好造様の「日本語をなぜ“片仮名文字”にする」と題された片仮名語の濫用を戒めるご投稿は確かに「我が意を得たり」の思いで同感でしたし、有り難く拝読しました。そこから長くなるが引用してみようと思います。

>引用開始
1)カジノ=博打場、とばく場⇒堂々とてら銭をとる公共の超法規的賭場施 設。もうすぐ日本にも。

2) シェフ=優秀調理士⇒板前、板長、料理人、包丁頭なら目の前で調理し てくれる。シェフは命令するだけ。

3)タレント=芸人⇒ただのお笑い芸人なのになんでも完全にこなす能力 がありそうで、照れず厚かましい。

4)コンシェルジェ=ホテルの接客責任者⇒客がどんな悪辣なことを言った り、したりしても我慢できる接客係。

5)ファイナンス=金貸し⇒利息も安く、簡単に貸してくれ、取立ても厳し くない善意の金融業者。

6)コンプライアンス=規定・法律を遵守した行動⇒規定・法律の抜け道を どこに見つけるかが秘訣。

7) マニフェスト=公約⇒公に約束はするが、後で訂正自由。最近の貼り 薬”膏薬”は剥れないのに。

8)アジェンダ=政策課題⇒期限がなく実行希望の政策。後で間違いなく" 唖然とする"。

9)タトウ-=刺青⇒やくざのいれる全身のモンモンとは違い、体の一部に 化粧するような軽い感覚。

10)エッセイ=随筆⇒タレントが「エッセイ書きました」は、起承転結の ない日記、手紙、メモなどの駄文が多い。

11)コラボレ-シヨン=協同競演作業⇒過去の栄光をひきずる者同士の再生 競演策。

12)レシピ=調理法⇒美味そうに感じさせる秘密の調理法。美味くない時 の表現”この味は玄人好みですね”

13)パフォ-マンス=表現、才能、処理能力⇒派手な言動、ごまかし、でた らめ演技。

14)リベンジ=雪辱する⇒仇討ち、復讐、返り討ち、闇討ち、暗殺。

15)ホ-ムレス=住む家のない哀れな人⇒道路や公園を不法に占拠する同情 の余地のない浮浪者、乞食。

16)バッシング=たたく、攻撃⇒高収入、好待遇に見合う行動、成果をあ げないとやっかみで眼の敵にされる。

17)パテシエ=製菓技術者⇒砂糖とクリ-ムをたっぷり使い、高血圧や糖尿 病を忘れさせてくれる菓子職人。

18)ボランテイア=時間と能力の無償提供奉仕⇒作業量に見合った経費の いらない、善意に期待した労働。

19)アドバイサ-=助言者⇒野球賭博や脱税など楽して儲かることを教えて くれる人。

20)バックパッカ-=リュックサックを背負う旅人⇒金のない貧乏のふりを して、安上がりの旅行をする人。

21)リーズナブル=価格が手ごろなさま⇒品質が良く、より安いのを手ご ろというが、、。つい騙されやすい価格。

22)キャンペーン=企業・団体の目的をもった宣伝活動⇒消費者のためと みせかけて、自社の販売拡大が狙い。

23)アウトソ-シング=外部発注⇒下請け会社に無理やり安く発注し、資金 が少なくてすむ経営方法。

24)アシスタント=助手⇒安い給料で便利にこき使える我慢強い見習い人 で、「今にみておれ」と歯噛みしている。

25)エコカ-=燃料節約車⇒燃費が安いといわれる高級車で、税金で補填し てくれるのでよく売れる車。

26)コメンテ-タ-=解説者⇒聞かれたことの3倍以上にしゃべりまくるこ との出来る人。「、、そうすね」は失格。

27)カリスマ=教祖⇒一見すると能力ある風で、他人と違うことをする目 立ちたがりの超変人。

28)コンテンツ=内容物、中味⇒内容のない、中味のないものでもなんと なく見たくさせる。

29)セレブリテイ=話題の人 、有名人⇒親の莫大な遺産を相続しただけ で、実力があるとは限らない。

30)モラトリアム=(融資金返済)一時停止⇒単なる一時停止なのに、 「もう取らぬ」と全額返済不要と錯覚させる。

ハングル文字に統一した韓国では、漢字の自分の名前が読めない人が現れ たという。中国の物まね商品、商標権侵害を非難したら「日本は漢字を盗 んだ」と開き直った。その大事な漢字を略字にしてしまう中国は変な国だ。

片仮名文字はこれからも増え続ける。以上、日本語で”ボヤキ”。(完)
<引用終わる

私の年来の主張はこのように無意味だとでも言い切ってしまいたいようなカタカナ語の氾濫と濫用には、マスメディアの軽佻浮薄さと文化人とやら称されている連中の言葉の誤用と英語擬きを使っては良い格好をしたがる姿勢が如何にも情けないと思わせてくれるのです。

私はこれまでに何度も繰り返して指摘して事ですが、「小学校の3年から英語を教えて国際化の時代に適用できる人材を養成しよう」などと言う見当違いも甚だしい理想論が横行している現在に「本当の英語ではそういう言葉は使わない」だけではなく「正しい英語の発音とはかけ離れたローマ字読みやカタカナ表記がされているカタカナ語を氾濫させることは英語教育には先ず貢献しないだろう」という問題点でした。

2008年には、A4判にして17頁にも及ぶカタカナ語批判の資料を纏めて発表しました。それを何度かにわたって投稿しましたし、自分のブログにも連載の形で載せてきました。恐らく200語近くを取り上げたと記憶します。その中から例を挙げればキリがありませんが、私が最も憎んでいるのが「メジャー」(=majorが英語である)、「セキュリテイー」(=securityはこんな発音ではない)、「フリップ」(=flip chartが本当の英語だ)等々です。英語を母国語とする人たちには笑われそうで恥ずかしいのです。

何度も言ってきたことで「耳から入る言葉の普及の速度は速い」のです。テレビを見ていて(聞いていて)下さい。何が何でも「トラブル」であり、「コミュニケーションを取る」であり、「ジューシー」であり「コンパクト」であり、「スタッフ」であり、「リニューアルオープン」なのです。「好い加減にしろ。お前たちは国語を破壊する気か」と心の中で叫んでいます。私は彼らテレビ局がカタカナ語を重用する意図は「国民の総HAKUCHI化」かと疑っています。



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