新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

小池百合子東京都知事にはウンザリだ

2020-12-01 09:27:34 | コラム
小池都知事には現場の経験がないから:

石原慎太郎君がPresident誌に故田中角栄氏の言を引用して「現場の経験がない者は指導者になってはならない」と書いていた。尤も至極だと思って読んだ。小池百合子東京都知事はその経歴を見れば何らの実務(というか現場)の経験無しに国会議員にもなり、遂にはと言うべきか何と言うべきか知らないが、実務の塊のような東京都知事にもなってしまった。小池都知事は口先だけは達者だが、悲しいかな現場を知らない為に色々と聞いた風なことを言われるが、その空虚な指令は全く実務段階の現場には降りてきていないと、保健所で現場で奮闘しておられる方々が批判していた。

私は先月末まで暫く静養しており、テレビにも新聞にも接していなかった。昨日の午後に帰京してテレビのニュースを見れば、小池さんが例のしたり顔で(とは言ってもマスクに覆われて表情全体を確認できなかったが)東京都下に重症者が増えたことについて「高齢者が多いので、家庭内に持ちかえられないように十分に注意して感染されないようにして頂きたいと思います」と仰せになっていた。私は何らの具体性がない一言だと思って聞いた。これを言いたければ「観戦しない為には~して頂きたい。その為の対策をこのように講じます」と言うべきではないのか。

この辺りが保健所の実務担当者たちに「女帝の威令は行われていない」と揶揄されたように、実務を知らない悲しさがあると思う。この知事は「国と対立してみせる」といったような空疎なスタンドプレーしか出来ないのだ。一体「感染しないように」とは具体的にはどのように行動し注意をせよという辺りを、明確に言明乃至は指示すべきではないのか。小池さんは「高齢者には目の前にウイルスの塊でも見えているのだから、それを避けよ」とでも言っているのか。あの語りは全く何の内容もない独り言ではないのか。

現実に感染した者の経験談を聞けば(ほんの一例だけかも知れないが)「都内は車だけで移動し、余程の事情がない限り公共交通機関は利用せず、仕事は時節柄も手伝って全てリモートでこなし、感染したと思う期間内に接触したのは1人だけで、その人物はPCR検査は陰性だったというのだ。それでも何時か何処かでウイルスの飛沫を浴びていたのだ。感染とはこういう性質だと東京都知事足る者お解りでないと困るのだ。現場の声をどの程度お聞きかと伺いたくもなるのだ。私も後期高齢者としては都知事様のご指示を承っても、どうすべきか全く想像もつかないのだ。

西村大臣は「現場の事情を最も良く知る各都道府県の知事さんたちに任せたい」と言っていたではないか。任せられるべき都知事がこんな抽象的なことしか言えなくてどうする。石原元都知事にでも会って「知事とは」を基礎から勉強して出直して貰いたいものだ。


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