新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

近頃気になること

2019-01-19 15:17:47 | コラム
矢張り「だから言ったじゃないか」の事態だった:

*アメリカの上層部に伝わっていなかった韓国のレーダー照射の件:

18日夜のPrime Newsに出演した自民党総裁補佐の河合克行議員が(私に言わせれば「何を今更」だが)最近アメリカに出張されて、上院議員10数名と某有力シンクタンクの会長とに、この韓国駆逐艦の我が国の哨戒機へのレーダー照射の件と韓国の対応を語ったところ「知らなかったと言った者が多く、シンクタンクの会長に至っては椅子から立ち上がらんばかりに驚いて見せた」と語っていた。

私が好む表現を使えば、将に“Better late than never.”以外の何物でもなく、語ってこられたのは結構なことだ。だが、河合氏が何か手柄でも立てたように語るべき案件ではないのである。勿論、これぞ将に私が永年指摘し続けてきた「(英語による)海外への情報発信(提供?)不足」の典型的な悪い(良い?)なのである。韓国側の無礼な言動については、国内では官房長官の談話等で十分に(?)に報じられているし、正常な感覚の持ち主であれば韓国の不当性は良く解っているはずのことである。

ところが、我が国では外務省の不行き届きか在外公館の広報宣伝活動が不十分なのか、我が国の内閣乃至は担当官庁の正式な見解や意見等が英語乃至は各国の言葉で十分に諸外国に広まっていないのである。菅官房長官が記者会見で穏やかな口調で韓国の「日本が無礼だ」という発言を非難して見せても、在日の外国人(アメリカも含めて)たちは期待通りには反応し自国に「重大案件」としては送信してはてくれていなかったようなのである。

私は諸外国に我が国の正当性を広める為には外国人記者クラブにでも出向かれて正式に韓国の非を咎め立てるくらいの思い切りがなければ、我が国の正当性は愚か、事件があったこと等報じては貰えないと思っている。そうでもしない限り、韓国側の逆宣伝の方が先に広まってしまう危険性が高いだろうし、韓国側はこれまでにもそういう我が国を貶めるロビー活動をイヤと言うほど行ってきた実績があるではないか。兎に角、安倍内閣の甘さにはウンザリだし、「だから言ったじゃないか」となるのだ。

未だに「この件の落とし所は」などという議論をフジテレビの松山がしていた。そういう場合ではないし、そういう形で決着をつけるべき案件ではない。相手が怯むまで徹底的に叩かないと、韓国は最初から「日本与し易し」と高を括ってきている危険性すらあると思っているべきだ。国際的な論争のでは「言うべき事は全部言うべき」であり「言わずとも相手が察するだろう」は通用しないのだ。英語で何か言えれば良いっていう問題ではないのだ。「論争と対立」を怖れていてはならないのだ。

*稀勢の里、故市原悦子、市川海老蔵等の過剰報道に思う:
我が国のテレビ局は何が何でも非知識階層を相手にして視聴率を稼ぐことにしか神経を集中していないので、ニュースを見ても上記の対韓国問題よりも芸能ネタに重きを置いているので、ここに採り上げた方々の話題を優先して報道しているのだ。それが営業方針だと言われれれば「そうでしたか」と言って引っ込む以外ないのだ。だが、私が何年も前から見込みがないと断言していた稀勢の里を郷土の英雄に仕立てて、その引退を繰り返し残念がってみせるのには呆れるほどだ。

市原悦子さんは確かに個性豊かな女優さんだったとは認めるが、故赤木春恵さん同様に一気に杉村春子並みの大女優としてその死を悼んで見せてくれた。芸人については人それぞれの好みがあるから何とも言いようがないが、国内外の政治・経済・外交問題に優先すべき事なのかなと思わせてくれた。海老蔵の来年の襲名の件もさることながら、彼の学齢にも達していない子供が良い演技をしたと、亡き母が草葉の陰で云々と言い募るのは勝手だが、あの子はそういう家に生まれた以上、年少者でも舞台を務めるのは当然であり、それに感心して賞賛しろの何のと騒ぐのはおかしなことなのである。

尤も、テレビ局には対韓国問題を矮小化しようと企む連中がいて、敢えて芸能や興行の話題を誇張して採り上げようとしているのだと疑えないこともない。その結果は大久保通りには既にチャンと現れていて、あの何とかドッグというジャンクフードに群がる若き女性があれほど増えているのだとも言えるかも知れない。あーあ。