新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月24日 その2 アメリカの元の同僚は心配している

2017-09-24 15:28:26 | コラム
アメリカの元の同僚から:

珍しくも、彼から下記のような心配事があると連絡してきたので、お知らせしようと思う。

>引用開始
先ずは北朝鮮が将来我が国に核弾頭付きミスル(ミサイルは誤り)を撃ってくるかも知れない問題から。日本には核シェルターがどれくらい普及しているのか?次なる問題は「ホワイトハウスと北朝鮮の悪口の言い合い合戦」だ。あんなことをしていれば、何時の日にかは我が国にもホロコーストに近くなるかも知れないかと危惧する。

君は我が国の大統領が北朝鮮を壊滅すると脅かし続けると思うか?こ何故このような馬鹿げたことを言うのかと言葉を失う。こんなことだから、我が国には二極分化が生じるのも不思議ではないと思う。人類にとっては殴り合うとか、銃砲を使うとか、輸送機関を使って、意見が合わない相手を襲う方が常識的だと思うのだが。

君にも解ると思うが、私はこれまでの一連の出来事が非常に非常に心を痛められているのだ。君の意見が聞きたい。
<引用終わる

私からは以下のように答えておいた。

「驚くなかれ、我が国ではいまだに日米安保による核の傘で守られていると信じている者が多いようだ。その証拠に核シェルターの普及質は 0.02%である」と先ず知らせた。更に「私はトランプ様が金正恩とチインレースを展開して相互に悪口雑言の応酬を繰り返すのは賢明だとは思わない」と付け加えた。我が国の軍事や外交の専門家たちは「あの応酬はやらずもがなだ」と非難している。また、ある軍事専門家はDPRKの軍事力では、もしも本当にアメリカが軍事力を行使すれば3日と保つまいと予告している。更に「金正恩はこれを良く認識しているから、言うだけで現実的な行動は起こすまい」と付け加えていた。
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また、あるエコノミストは「金正恩はスイス等のヨーロッパの何処かに数百万ドルの隠し資産を保持しているので、当分の間は何発でもアメリカ本土でもグアムにでも核弾頭付きミスル(ミサイルは誤ったカタカナ語)を発射し続けるだけの資金力は残されている」と指摘した。

安倍内閣は十分にアメリカとDPRKの対立によって我が国も危機が襲ってくると認識しているので、総理は憲法改正をも視野に入れた衆議院の解散を来たる28日に行う意志を固めた。貴君が承知しているかどうかだが、現行憲法は占領下に、言わばアメリカに仕付けられたもので、戦争の放棄や軍備は持たないと規定されている。即ち、我が国の真の意志で定めたものではないと言えるのだ。

多くの専門家はアメリカとDPRKが本格的な核を使っての戦闘状態には入るまいと見ている。そこで出てくるのが「対話」の必要性であり「圧力」をかけ続けるという話だ。私はアメリカとDPRKの代表者が既に極秘裏にスイス等の第三国で交渉しているとも報じられていると承知している。

私はトランプ大統領の言動が unpredictable であり、後先を考えていないかのように、言わずもがなのことを言ってしまうのは非常に気になるし、我々を恐怖と不安に陥れると考えている。


外来語批判

2017-09-24 08:18:07 | コラム
カタカナ語の氾濫を嫌う:

私がカタカナ語排斥論者として常に憂慮していることは、カタカナ語及びこれらと日本語を組み合わせた表現が余りにも濫用されていることだ。この傾向を助長している大きな要素に、テレビに登場する無知蒙昧なタレント(これだってカタカナ語だ)のみならず、所謂有識者とかに分類される方々までもがシレッとしてこの類いの表現を使っていることがあると思っている。

しかし、事ここに到るや、私は彼らの中には衒ってカタカナ語を使って語るのではなく、あの類いの言葉を日本語だと思い込んで使っている連中が多いのだと見做す方が正解ではないのかと思うに到った。そうでなければ、彼らは十分な初等教育を受けていなかった為に、「漢字」とその熟語を使えるだけの国語の知識がないのではと考えても良いのだとすら考えるようになった。

それに加えて、これも私の年来の持論である「言葉は耳から入るものが最も影響力が高く、普及しやすい」ことがあるので、テレビから流れてくるおかしな仮名交じりの日本語が彼らに強い影響を与えているのも、これまた事実だと思う。しかも、困ったことに、カタカナ語化された外国語は多くの場合意味を取り違えられているので、それでなくとも程度が低い我が国の英語教育に好ましからぬ影響すら与えていると危惧する。

そこで、思いつくままにそういう好ましからぬ外来語(英語としても良いだろう)がカタカナ語化された例を挙げていこう。

「~をスタートさせる」、「~をオープンする」、「~のトラブル」、「~をコンパクトに」、「~のインパクトが」:
これらカタカナ語混じりの表現はウンザリするほど多用されている。私は順番に本当の日本語に直していけば「~を始めた」、「~を開店または開業して」、「~の事故、故障、もめ事、心配、苦労」、「~を圧縮する、凝縮する、固める、簡潔にする」、「~の影響が」とするのが日本語だと考えている。

リベンジ:
これは松坂大輔が使い始めたので、何となく格好が良いカタカナ語として普及してしまった。困ったことは、revengeは目的語を伴うべき動詞なので、「誰に仕返しをするのか」を明らかにすべきなのだ。ここまで言えば、「リベンジ」が誤って使われていると解るだろう。

ベテラン:
スポーツの世界でも何処でも一寸経験がある者は全てこの veteran で括るようだ。この言葉の本来の意味は「古参兵、老練乃至は歴戦の兵士」という意味であるし、アメリカでは「退役軍人」を意味するのだ。私は文語だと思っているし、会話の中でも何でも使った記憶はない。これを「古参の選手、老練乃至は歴戦の選手、練達熟練の選手」の代わりに使うのはおかしいと断じたい。

「コミュニケーションをとる」:
おかしな表現だ。これは思うに「意思の疎通を図る」と言いたくて使われているのだと思う。だが、私の長年の英語の世界暮らしの経験の範囲内では、そう言いたくて(書く時にも)“communicate”という言葉が使われた記憶も経験もない。Oxfordには“to exchange information, news, etc. with ~”が出てくるが、その通りだろう。語り合うのならば“talk to”もあれば“speak to”もあるし「一寸話をしよう」であれば会話体で、“Let’s sit down to have a chat.”等と言って話しかける。

アップするまたはダウンする:
先ず言っておくべきことは up も down も名詞ではないことだ。これらの後に安易に「する」を付けて「上げる、または上がる」か「下げる、または下がる」と言いたくて使うのは邪道だ。これらの言葉は「前置詞」か「副詞」なのだ。カタカナ語の世界では恰も動詞の如き捉え方をしているのは良くない。英語にはそういう使い方がないと知った上で使え。

故に、「イメージアップ」だの「レベルアップ」などは論外なのだ。広辞苑にも「和製語」とされている。プログレッシブ和英には「イメージアップ」は improve the image とでいる。因みに、「レベルアップ」は例文として raise the level of a soccer team とある。私は「もう一つやな」と思う。

未だ未だいくらでもあるが、今回はここまでとする。