新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月10日 その2 参議院選挙

2016-07-10 16:40:03 | コラム
投票所は相変わらず中高年ばかりだったのは想定内:

ここ数日の暑さと熱帯夜に遭っては、そうなるとは知りつつも空調に頼って生きている。とは言っても、設定温度は27~28度だし、寝室では長くても2時間、余り暑くないと思えば精々1時間で切れるようにタイマーをかけてある。時には縦型の扇風機を併用する場合もある。しかし、そのせいかあらぬか、長年エアコンをかけ始めると必ず発生してきた腸の具合がやや悪くなってしまい、本日はやや意欲を欠いていた。

そこで昨日購入したフィリシェーブの替場の切れ味を試すべく入念に髭剃りをしたところ期待通りというか想定内の結果で一安心して、ツルツル顔で午後3時過ぎに漸く近くの小学校に毎回設営される投票所に向かった。外は想定以上に暑かったのは低下気味の体力には一寸きつかった。

想定内だった現象は、午後3時も過ぎれば少しは多くの人が同じ方向に歩いていくかとある程度は期待していたにも拘わらず、案外に出足が鈍いのか、多くの人は午前中に済ませたのか、投票所は閑散としていた。また、私は全く期待していなかった新有権者の若者のような顔は投票所の中でも往復の道でも遂に拝めなかった。毎回のように中期と後期の高齢者ばかりだったことには特に感想はない。

敢えて何か言えば、都知事選を目指して名乗りを上げてきた者たちが要らざる混乱を生じさせたし、石原伸晃の親に似たのかにないのか知らぬが優柔不断振りにはウンザリだったし、模様眺めなのか自民党の都連に推されるのを待っているかの如き増田寛也の姿勢は、私には小賢しくさえ見えたし「やってやろう」という勢いがある意欲が見えないのだ。また、彼の顔つきにも明るさがない辺りが、青年たちを「大人は信ずるに足らず」とばかりに、本日には投票所に駆り立てていないのではなどと勝手に疑っていた。

7月9日の出来事

2016-07-10 08:22:29 | コラム
新宿の街は賑わっていた:

8日が熱帯夜だったせいか寝不足で9日の午前中はボンヤリと過ごしたが、午後は雨模様の不運を嘆きつつ新宿駅西口に出かけた。ところが新大久保駅に近付いて現金を持って出ていないと気が付いた。JRはパスモで乗れるので、新宿駅西口の地下広場のみずほ銀行支店のATMに向かった。ところが全く気付いていなかったが、支店に辿り着く前の商店街の一角に何時の間にやらかなり大規模のATMのコーナー(と言うのかな)が新設されていたのを発見し、そこで用が足りた。

次は使い出してから4年を経ただろうかPHILIPSのシェーバーが切れなくなっていたので替え刃を求めるべく、小田急のHALC内のビックカメラの5階に上がっていった。すると、フィリップスのシェーバーの売り場には背中に”PHILIPS”と大きく記されたジャンパーを着た若者がいて「何をお探しですか」と尋ねてきた。彼の名札を見ると中国名だったが流暢な日本語を話すので訊けば、日本に来た父親に付いてきたので既に16年経ったので言葉には不自由していないと言う。

替え刃の在庫はあったがそこで現物を渡してくれる訳ではなく、その絵柄のカードを貰ってそれをレジに提出して初めて品物が買える仕組みで、プリンタのインクが空箱しか置かれていないのと同様なことだった。このような万引き防止策が我が国と雖も広く行き渡っていると、その間の事情に詳しい者が後刻解説してくれた。この中国は福建省出身の若者は愛想が良く、キャンペーン用品だというシェーバー用のケースまでサービスしてくれた。

ビックカメラには暫く来ていなかったが、店内の賑わいは相当なもので、当方が並んだレジの行列はかなり長く、直ぐ後に並んだ日本語ではない言葉を話していた若き男女はCasioのGShockの時計を3個買って、6万数千円を払って帰って行った。このような外国人の集団を店内が何組が見かけたが、最早爆買いのような勢いではなく、厳選してから買っているように見えた。しかし、買い物客の多くは我が同胞であり、ここだけ見ればアベノミクスの成果が出たのかと錯覚?したい感もあったのは良かったかと思った次第だ。尤も、ボーナス支給の時期ではあるようだが。

次は日本女子大の学芸員である地理学専攻のFさんと落ち合って、ある地方創世というか活性化のプロジェクトの資料を渡して、その内容に関する伝聞を語ることだった。私は落ち着いて話が出来るところと敢えて都庁の近くのHyatt Regencyを選んで、駅前からシャトルバスを利用してホテルに向かった。ここも暫くぶりだったが、ロビーは多くの日本人客で溢れ、白人の客は探さないと見付からないほど少なかった。我が同胞も臆することなくこういうアメリカ系のホテルを利用するようになったかと、一寸感慨に耽った。

コーヒーショップにはロビーと同様に日本人ばかりで、若い女性だけで語り合っているテーブルまであり、ここにも時の流れと言えば大袈裟だが、我が国の人たちも語り合いにこういう場を選ぶようになった変化を感じた。それが可処分所得が増えて1,000円以上にもなるコーヒー代を厭わないのか、ボーナス景気がなせる業かは判断出来なかった。しかし、円安になった割にはアメリカ人(白人)が少ないのは何故かと多少不思議だった。経験では彼らはハイヤットのようなアメリカのホテルチェーンを好むものなのだが。

政治家の演説の名所、新宿駅西口は参議院選挙の前日とあっては多くの運動員も出ており、懸命にビラを配っていた。地下の広場には全く顔も名前も知らない候補者がたった一人で、誰も立ち止まって聞こうともしないにも拘わらず、ぼそぼそと語り続けていたのが印象的だった。昨日の石田純一の条件付き立候補会見その他諸々の出来事のせいもあって益々参議院選挙の影が薄くなってしまった感が拭えなかったが、新宿駅西口は最後のお願いで賑わっていた。