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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月25日 その2 訂正版「ワシントンポスト紙ウエブ版から」

2025-07-25 15:35:39 | コラム
オレゴン州ポートランドの知人が知らせてくれたので紹介しよう:

Washington Post, 2025年7月23日付 の記事「何故日本車の米国向け輸入が有利になり得るのか」の概要を紹介してくれた。

アメリカ政府と日本が締結した新たな貿易協定により、日本製自動車の輸入関税が25%から15%に引き下げられました。この結果、日本の自動車メーカーにとっては一時的に有利な状況が生まれる可能性があります。

主なポイント:
  • トランプ大統領は、日本が米国車や農産品の市場開放と、5.50 兆ドル/円規模の米国向け投資パッケージを提供したことを背景に、この新関税率を提示しました。
  • 米国の主要自動車メーカー(GM、Ford、Stellantis)は、北米生産車や部品には25%の関税が維持される中で、日本製にはわずか15%の関税しかかからないのは不公平だと強く反発しています。
  • アナリストによると、日本車の関税コストは消費者が支払う価格に平均で約3,010ドル上乗せされる見通しで、メキシコ製(北米供給)の車よりもコスト競争力が得られる可能性があります。
  • 本協定は、今後の米国‑EU、米国‑韓国交渉でも同じ15%関税枠が模倣される可能性があり、日本が先行的な立場に立っていると評価されています。
要約:
  • 日本製車両への輸入関税が25%から15%に引き下げられたことにより、日本メーカーに一時的な競争優位が出現。
  • 米国製・北米製品には依然として高関税(25%)が残っており、米国メーカーが大きく批判。
  • 分析では、日本車の方が消費者価格の引き上げが緩やかである可能性が示唆されている。
  • 日本はこの取引構造により、今後の貿易交渉で主導的な地位を築く可能性がある。


7月25日 その2 ワシントンポスト紙ウエブ版より

2025-07-25 15:21:20 | コラム
オレゴン州ポートランドの知人が知らせてくれたの初回しよう:

Washington Post, 2025年7月23日付 の記事「何故日本車の米国向け輸入が有利になり得るのか」の概要を紹介してくれた。

アメリカ政府と日本が締結した新たな貿易協定により、日本製自動車の輸入関税が25%から15%に引き下げられました。この結果、日本の自動車メーカーにとっては一時的に有利な状況が生まれる可能性があります。

主なポイント:
  • トランプ大統領は、日本が米国車や農産品の市場開放と、5.50 兆ドル/円規模の米国向け投資パッケージを提供したことを背景に、この新関税率を提示しました。
  • 米国の主要自動車メーカー(GM、Ford、Stellantis)は、北米生産車や部品には25%の関税が維持される中で、日本製にはわずか15%の関税しかかからないのは不公平だと強く反発しています。
  • アナリストによると、日本車の関税コストは消費者が支払う価格に平均で約3,010ドル上乗せされる見通しで、メキシコ製(北米供給)の車よりもコスト競争力が得られる可能性があります。
  • 本協定は、今後の米国‑EU、米国‑韓国交渉でも同じ15%関税枠が模倣される可能性があり、日本が先行的な立場に立っていると評価されています。
要約
  • 日本製車両への輸入関税が25%から15%に引き下げられたことにより、日本メーカーに一時的な競争優位が出現。
  • 米国製・北米製品には依然として高関税(25%)が残っており、米国メーカーが大きく批判。
  • 分析では、日本車の方が消費者価格の引き上げが緩やかである可能性が示唆されている。
  • 日本はこの取引構造により、今後の貿易交渉で主導的な地位を築く可能性がある。


再び「関税交渉の合意」について

2025-07-25 06:26:48 | コラム
安保条約の片務性に異議を唱えていたことをお忘れか:

二夜明けて、15%で合意に達したことの条件の詳細(細目?)が明らかになってきた。その点は既に昨日取り上げてあったが、私が「余りにも矛盾しているのではないか」と感じたことがあった。

それは、例えばBoeing社の飛行機の100機購入等の私が付帯条件と表現したことだ。全てがトランプ大統領の手柄(creditと言うが〕になる性質であっても、15%を受け入れた我が国の産業界にとって何ら有利であり、有効な要素(誤って使われているカタカナ語で「メリット」と言えば解りやすいと思う)は見当たらないのだ。これぞ、まさしく安保条約が片務的であると、散々文句を言ったお方が押しつけたことではないか。

何らの譲歩も、カタカナ語にしてしまった「ウインウイン」の要素の欠片も見当たらないではないか。例えば、Boeing社の100機だが、この会社は信じがたいような事故を発生させた新型機の所為で、Air Bus社に市場占有率を奪われたばかりだ。現に、昨24日にはJALが発注した380型機が納機され、係員たちがJAL仕様に整備していたのは痛烈な皮肉だった。JAL、ANA以外の会社がどうやって100機も買うのか。

私から見れば、トランプ大統領は嘗て故田久保忠衛氏が「我が国はアメリカの妾」と指摘した疑問の認識?をも遙かに飛び越えて「属国の日本がアメリカを再度偉大にする計画」を支えるのが当然であり、日本の産業界、就中自動車とその関連業界が衰退しようと“none of my business”(=「知ったことか」と言ったのと同じではないか。彼は本気で日本国を甚振ろう(イタブロウ)とでもしているのだろうか。そうまでして彼の支持層に「どうだ。やったぞ」と誇示したいのだろうか。

この一連の意思表示の内容をそのまま何処かのテレビ局のインタビューで、得々と語っていたベセント財務長官も所詮は「日本を理解する良い人」ではなく、トランプ大統領に忠誠を誓った閣僚に過ぎないと判明したではないか。もしかすると、スコット・ベセント氏は「為まじきものは宮仕え」と内心忸怩たるものがあるのかも。

7月24日 その2 トランプ大統領の品性を疑う

2025-07-24 17:23:00 | コラム
何と言うことを仰せになるのか:

トランプ大統領はこの期に及んでこう理不尽なことを言うかと、憤懣やるかたない思いで、言うべき言葉を失った。それは、ベセント財務長官は23日、関税の合意について「トランプ大統領は日本が合意した内容の実行状況に不満があれば、関税率は自動車も含めて25%に逆戻りさせる用意がある」と説明したと報じられた事を言う。

即ち、日本が合意を順守しているかどうか四半期ごとに精査するとの方針も示したのである。これでは、我が国が約束事を守らない不誠実な国だと疑ったのと同様ではないのか。とんでもないことを言ったのである。

この度、トランプ大統領は7月23日に日本とアメリカの間の新たな関税合意を発表し、日本がボーイング社の航空機100機を購入することや、アメリカ製の防衛装備品の年間購入額を増額すること、アメリカ産米の輸入を75%増加させることなどが盛り込まれたと報道されている。

即ち、上記の合意の言わば付帯事項の実行の状態を中間で検証し、合意内容が守られていない場合には、関税率を25%あるいは30%に引き上げる可能性があるという趣旨の発言もしたという事。このような発言は、如何にもトランプ氏らしい強硬な交渉スタイルを示していると言えるのかも知れない。だが、私には常識外れの非礼であるとしか思えない。

ただし、航空機100機の購入については、すでに日本の航空会社が発注済みの機材やオプション契約を含めた“受注残”を政治的に再定義した可能性も指摘されている。つまり、実際の新規購入ではなく、既存の契約を「合意の成果」として打ち出した可能性が高いという見方。更に林官房長官はアメリカ製の防衛装備品の追加購入について、日本の現行の調達方針を受けたもので、新たな計画ではないとの認識を示している。

アメリカ合衆国の大統領が同盟国を代表する赤閣僚の沢亮正大臣との会談に出席され、ご自身で締結した合意について、日本国の品格を疑うかのような意見を表明されたとは、俄に信じがたい非礼ではないか。私は反対に改めてトランプ大統領の「品性」に疑問すら感じてしまった。敢えて言うが、トランプ大統領の振る舞いには、動もすると外交儀礼や国際的な交渉慣行からすれば違和感を覚える事が多いのである。

とはいえ、トランプ氏の発言はしばしば国内向けで、彼の岩盤支持層である、低階層に属する人たちと労働者階級に向かっての政治的パフォーマンスであることが多いのだ。だが、そうだからと言って、喩えこのような間接的な表現であったとしても、我が国の品性を疑う(「侮辱する」と書きたかったが〕かの如き発言は看過できない。外交筋からでもキチンと抗議して貰いたいと願う。



合意に達した「相互関税交渉」に思う事

2025-07-24 07:26:22 | コラム
トランプ大統領に物申す:

一夜明けて、昨日の急転直下とも形容できるかも知れない合意から冷めて、思うところが多々あったので取り上げていこうと思う。

何はさておき「赤沢亮正大臣の努力に心から敬意を表したい」のだ。赤沢亮正大臣が「善くこそ横暴とでも表したいトランプ大統領が開発してしまったtariff作戦に立ち向かわれて、アメリカ合衆国の市場に不当廉売の欠片もしていない我が国に対して、時には30だの35%を掛けるぞと、恰も脅迫するかのような言辞を弄されたトランプ大統領から15%への譲歩を引き出されたのは立派な任務の完遂」だったと、賞賛して差し上げたい。

だが、今日までに繰り返し指摘したことで「アメリカの対日本の貿易赤字は彼等が自縄自縛で発生させたもの」なのである。いや、それどころか自業自得と言いたい気分なのだ。トランプ氏が執拗に言われる「何百万台もの自動車の輸入は、アメリカの消費者がデトロイトに愛想を尽かした結果であり、トヨタ以下がアメリカ側の執拗な要求で現地生産に移行した日本車が、ドイツやイタリアの車と同様にアメリカ市場を走り回っているだけのこと。製造業の衰退にしたところで、彼等が選んで空洞化したのである。我が国には何らの責任はない。

トランプ大統領は歴史に学ばず、事実を誤認し曲解した上で、MAGAとアメリカファーストを建前にして、再度世界を主導する国に仕立て直そうとされた政策は「意図は壮なり」として認めて差し上げるに吝かではない。だが、如何にも方法論を間違えたという気がしてならない。その典型的な事例は彼が今日に至っても「関税とは輸出国が負担するものだ」という趣旨の発言をしておられること辺りだ。もう、その誤解はなくなったとも報じられているが、依然として「払うのは外国」と言っておられると聞こえる。

私から見れば、トランプ大統領は4月に相互関税を賦課する国々の表を掲げて、高めに関税率を表示して「交渉に応じる」と明言された。この行為は掛け値を示したものであって、dealなどという糖衣をまぶして見せたのは不当だとみた。要するに、各国に向かって「辞を低くして話し合いに来れば、減額もある」との尊大な姿勢を見せただけなのだ。その高率は「不当廉売」を咎め立てした性質ではないのは明らか。

ここまでで、指摘しておきたいことは必ずしも「あの15%の合意など、しなくても良かったのではないのか」なのである。トランプ大統領が「おそらく史上最大の取引だ」と誇らしげに語ったその合意は、実のところアメリカにとって一方的な「駆け引きをした結果の勝利」に過ぎないのではないかと思えてならない。日本側にとっては明らかに譲歩させられたのではないか。

更に、本日になってから「ボーイング社の航空機を100機購入」、「防衛装備品の調達の増加・増額」、「アメリカ産米の輸入の増加」等々の付帯条件があったことが明らかかになってきた。即ち、15%の合意の裏にはこれらのような条件となる項目があったと言うこと。

私が指摘いたいことは「トランプ大統領が前出のような自国経済の構造的な欠陥を省みることなく、貿易赤字の責任を輸出相手国に転嫁し続けた不当な点」なのである。更に追求したいのは「IEEPA(国際緊急経済権限法)まで持ち出してtariffを正当化する姿勢」である。このような政治の姿勢からは、世界を主導すべき超大国としての矜恃も分別も国際的な公正感も感じられないのではないか。

形振り構わずに、MAGAと貿易赤字削減にひた走るとは如何なものか。そこに見えてくることは「外交というより、交渉を装った強圧的な力の行使に他ならないのではないか」という気さえする。敢えて重ねて言うと「15%に下げていただいて良かった」など安堵しているよりも、「何故、そもそも正当性の乏しい関税が課されたのか」を再検討する必要があると思う。