ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(51)あしひきの

2012年05月10日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その51>

●題材歌

あしひきの 山川やまがはの瀬の 鳴るなへに 弓月ゆつきたけに 雲立ち渡る

                    ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻七・一〇八八)


●現代訳

①近くの穴師の川に水嵩が増して瀬の音が高く聞こえている。すると 向こうの巻向の弓月が岳に雲が湧いて盛んに動いている。

②(あしひきの)山の中を流れている川の音が、激しく鳴り出したと思と、弓月が岳に、一面雲が立ち渡ります。

③風がでて、山川(穴師川)の瀬の音が、高まり響いてくると同時に、巻向山の弓月が岳一帯には雲が盛んに沸き立ってきた。

④あしひきの山川の瀬音が激しくなるにつれて、弓月が岳に雲の立ち渡るのが見える。

⑤山川の瀬音が高鳴るとともに、弓月が岳に雲が立ちわたる。

⑥あしひきの 山川の瀬が 鳴り響くとともに 弓月が岳に 雲が一面に立ちのぼる

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《山筋の 川瀬鳴ってる やっぱりな 弓月ゆつきたけに 雨雲あめぐも出てる》

さあ あなたの訳は 如何ですか?



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