ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(56)験なき

2012年05月24日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その56>

●題材歌

しるしなき 物をおもはずは 一坏ひとつきの にごれる酒を 飲むべくあるらし

                           ―大伴旅人おおとものたびと―(巻三・三三八)


●現代訳

①甲斐ないことをくよくよ思うことをせずに、一杯の濁り酒を飲むべきだ。

②思ってもしかたないことを、くよくよ思わずに、一杯の濁り酒を飲んだ方がましだ。 

③甲斐もない物思いをするよりは、いっそ、一杯の濁り酒を飲んだ方が、ましに違いない。

④考えても仕方ない物思いをしないで、一杯の濁り酒を飲む方がよいらしい。

⑤この人生、甲斐なきものにくよくよとらわれるよりは、一杯の濁り酒でも飲む方がずっとましであるらしい。

⑥甲斐のない 物思いをするよりは いっそ一杯の 濁り酒を 飲んだほうがいいようだ

⑦つまらない考えごとより 一杯の酒だろ?

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

仕様しょうもない 考えせんと 一杯の どぶろく酒を 飲むえで》

さあ あなたの訳は 如何ですか?



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