ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(30)うつせみの

2012年02月02日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その30>

●題材歌

うつせみの 命をしみ 波にぬれ 伊良虞いらごの島の 玉藻刈り
                         ―麻続王おみのおおきみ―(巻一・二四)


●現代訳
①自分は命を愛惜してこのように海浪に濡れつつ伊良虞の島の玉藻を刈って食べている

② ―

③そんなに嘆かないでくれ 私は命惜しさに 波に濡れて この伊良虞の島の藻を刈って食べているのだ

④現実に生きているこの命をいとおしんで 浪に濡れては伊良虞の島の玉藻を刈っては食べておられるのだ

⑤このうつし世の命の惜しさに 波に濡れながら 私は伊良虞の島の 玉藻を刈って食べています

⑥この世のはかない命惜しさに 波に濡れながら伊良虞いらごの島の 海藻を刈りとって食べているのです

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

仕様しょうなしに 伊良湖の島で 波に濡れ 藻ぉうは 死にとないから》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その29><その30>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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