■遂に成ったぞ 国譲り
天照大御神坐す 天上に
更なる談義 神集い
選び出された 切り札は
建御雷 神なりき
付きて従い 降りしは
天鳥船 神なるぞ
降り来たった 出雲国
伊耶佐の浜に 逆剣
立てた刃先に座し 二つ神
大国主神に 問い質す
「ここ葦原の 中つ国
天照大御神が 我が子して
統治むと決めし 国なるぞ
譲るや否や 大国主神よ
存念述べよ さて如何に」
「答えるべきは 我が息子
事代主神を 呼び寄せよ」
事代主神参り 答えるに
「畏れ多きの 申し出や
天つ神なる 御子孫様に
献上するが 道理かと」
言いて事代主神 乗り来たる
船踏み傾げ 逆手為や
(手の甲で打つ拍手)
見る間に船は 青垣に
事代主神中に 籠られて
多く言わずと お隠れに
そこに大岩 掲げ持ち
建御名方神が 現れる
「我れは不承知 いざ勝負」
むずと掴みた 建御雷神手
氷柱に 剣刃にと
忽ち変わる 恐ろしさ
後退りたる 建御名方神の
手取り刹那に 建御雷神は
千切り潰して 放り投ぐ
恐れなしたる 建御名方神は
逃げも逃げたり 信濃諏訪
「我れここ諏訪に 留まりて
何処も参らぬ 約束もしょう
大国主神の 意の如く
事代主神の 意のままに」
戻り建御雷神 責め立てる
「事代主神に 建御名方神が
我れの意に沿う 約束せしが
大国主神汝 如何する」
「子等の誓いを 守るにて
この葦原の 中つ国
譲り渡すに 約束為せや
我れの住まいに 大社
天つ御神の 宮殿如
岩盤深々 柱立て
天空千木掲げ 高々と
末の長きに 祀り為を
許可すならば」と 言い置きて
大国主神は お隠れに
天照大御神坐す 天上に
更なる談義 神集い
選び出された 切り札は
建御雷 神なりき
付きて従い 降りしは
天鳥船 神なるぞ
降り来たった 出雲国
伊耶佐の浜に 逆剣
立てた刃先に座し 二つ神
大国主神に 問い質す
「ここ葦原の 中つ国
天照大御神が 我が子して
統治むと決めし 国なるぞ
譲るや否や 大国主神よ
存念述べよ さて如何に」
「答えるべきは 我が息子
事代主神を 呼び寄せよ」
事代主神参り 答えるに
「畏れ多きの 申し出や
天つ神なる 御子孫様に
献上するが 道理かと」
言いて事代主神 乗り来たる
船踏み傾げ 逆手為や
(手の甲で打つ拍手)
見る間に船は 青垣に
事代主神中に 籠られて
多く言わずと お隠れに
そこに大岩 掲げ持ち
建御名方神が 現れる
「我れは不承知 いざ勝負」
むずと掴みた 建御雷神手
氷柱に 剣刃にと
忽ち変わる 恐ろしさ
後退りたる 建御名方神の
手取り刹那に 建御雷神は
千切り潰して 放り投ぐ
恐れなしたる 建御名方神は
逃げも逃げたり 信濃諏訪
「我れここ諏訪に 留まりて
何処も参らぬ 約束もしょう
大国主神の 意の如く
事代主神の 意のままに」
戻り建御雷神 責め立てる
「事代主神に 建御名方神が
我れの意に沿う 約束せしが
大国主神汝 如何する」
「子等の誓いを 守るにて
この葦原の 中つ国
譲り渡すに 約束為せや
我れの住まいに 大社
天つ御神の 宮殿如
岩盤深々 柱立て
天空千木掲げ 高々と
末の長きに 祀り為を
許可すならば」と 言い置きて
大国主神は お隠れに