ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(82)憶良らは

2012年08月23日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その82>

●題材歌
億良おくららは 今はまからむ 子くらむ そのかの母も を待つらむぞ

                          ―山上憶良やまのうえのおくら―(巻三・三三七)



●現代訳

①この憶良はもう退出しよう。うちには子供も泣いていようし、その彼等の母も待っていようぞ。

②憶良は、もうお先へ失礼しましょう。子供が私を慕って泣いているでしょうし、その子供の母、すなわち私の妻も待っていましょうから。 

③わたくし憶良は、もう帰らせて頂きましょう。子も泣いていることでしょう。そうだ、その子の母も、わたくしを待っていましょうぞ。

④憶良はもう退出しましょう。子供が泣いているでしょう。その子のあの母親も私を待っているでしょうよ。

⑤憶良どもはもうこれで失礼いたいましょう。家では子供が泣いていましょう。多分その子の母も私の帰りを待っていましょうよ。

⑥ ―

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《憶良めは もう帰ります 子ぉ泣くし 女房よめもこのわし 待ってますんで》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その82>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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