■訳してみよう万葉集■<その50>
●題材歌
笹の葉は み山もさやに 乱げども 我れは妹思ふ 別れ来ぬれば
柿本人麻呂―(巻二・一三三)
●現代訳
①今通っている山中の笹の葉に風が吹いて ざわめき乱れていても わが心はそれに紛れることなくただ一向に 別れて来た妻のことをおもっている
②山路を歩いて行きますと 笹の葉に風が吹いて さらさら音を立ててさわいでいますが その音にまぎれもしないで私は妻のことを思いつづけています
③笹の葉はこの山にさやさやと音を立てているが 私はただ別れて来たいとしい人を思いつめている
④笹の葉は山路にみちてざわざわと風に鳴っているが 私の心は一途に妻を思う。今や別れて来たので
⑤笹の葉はみ山全体にさやきやとそよいでいるけれども、私はただ一筋にあの子のことを思う。別れて来てしまったので。
⑥山一面に生えた笹が お山もとよむばかりにざわめくが その音にも紛れないで わたしは妻を思う 別れて来たのだから
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《笹の葉が ざわざわ揺れる 侘しいに 別れ来た児で 胸一杯やのに》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その49><その50>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
【靡けこの山】へ
●題材歌
笹の葉は み山もさやに 乱げども 我れは妹思ふ 別れ来ぬれば
柿本人麻呂―(巻二・一三三)
●現代訳
①今通っている山中の笹の葉に風が吹いて ざわめき乱れていても わが心はそれに紛れることなくただ一向に 別れて来た妻のことをおもっている
②山路を歩いて行きますと 笹の葉に風が吹いて さらさら音を立ててさわいでいますが その音にまぎれもしないで私は妻のことを思いつづけています
③笹の葉はこの山にさやさやと音を立てているが 私はただ別れて来たいとしい人を思いつめている
④笹の葉は山路にみちてざわざわと風に鳴っているが 私の心は一途に妻を思う。今や別れて来たので
⑤笹の葉はみ山全体にさやきやとそよいでいるけれども、私はただ一筋にあの子のことを思う。別れて来てしまったので。
⑥山一面に生えた笹が お山もとよむばかりにざわめくが その音にも紛れないで わたしは妻を思う 別れて来たのだから
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《笹の葉が ざわざわ揺れる 侘しいに 別れ来た児で 胸一杯やのに》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その49><その50>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・
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