NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十二月十五日】放映分
我がやどの い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
《庭の小藪 風音も無う 吹き抜ける この夕暮れの 寂しさ何や》
―大伴家持―(巻十九・四二九一)
【万葉歌みじかものがたり】《心悲しも》
芽時 花時
暖かさ増す 風は
人の心を 浮き立たせる
しかし また
淀む霞は 気だるさ呼び
物思い 深める
(雪の内裏
あの快活歌は キリとした 寒さ故か
越の春
身引き締まる寒さ 宿していた
都の春
この 物憂さ
昔も こうであったろうか)
付き合い強くなったと 思う家持
我慢 虚勢の歌詠みが
知らずと 心蝕みを 呼んでいた
一番の 気張りは 仲麻呂様宴
睨まれせぬかの 警戒心
次いでは 奈良麻呂殿宴
誘い込まれせぬかの 用心心
橘諸兄様宴は 気は許せるものの
度重ねは 誰の目が光るやもの 気遣い心
かと言って 友同士宴
心寄せ 何れにかの 猜疑心
春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に 鴬鳴くも
《春の野に 霞靡いて 鶯の 声沁む宵や 沈む心に》
―大伴家持―(巻十九・四二九〇)
我がやどの い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
《庭の小藪 風音も無う 吹き抜ける この夕暮れの 寂しさ何や》
―大伴家持―(巻十九・四二九一)
【二月二十三日】
うらうらに 照れる春日に 雲雀上がり 心悲しも 独りし思へば
《日ぃうらら 雲雀囀る 春やのに 心弾まん 思い尽きんで》
―大伴家持―(巻十九・四二九二)
【二月二十五日】
沈み心 そのままを詠み
さらなる底に 沈み込む
しかる後の
声殺しの 心内吟じが
鬱散じ となる
気付かずがまま 家持は会得していた
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
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【十二月十五日】放映分
我がやどの い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
《庭の小藪 風音も無う 吹き抜ける この夕暮れの 寂しさ何や》
―大伴家持―(巻十九・四二九一)
【万葉歌みじかものがたり】《心悲しも》
芽時 花時
暖かさ増す 風は
人の心を 浮き立たせる
しかし また
淀む霞は 気だるさ呼び
物思い 深める
(雪の内裏
あの快活歌は キリとした 寒さ故か
越の春
身引き締まる寒さ 宿していた
都の春
この 物憂さ
昔も こうであったろうか)
付き合い強くなったと 思う家持
我慢 虚勢の歌詠みが
知らずと 心蝕みを 呼んでいた
一番の 気張りは 仲麻呂様宴
睨まれせぬかの 警戒心
次いでは 奈良麻呂殿宴
誘い込まれせぬかの 用心心
橘諸兄様宴は 気は許せるものの
度重ねは 誰の目が光るやもの 気遣い心
かと言って 友同士宴
心寄せ 何れにかの 猜疑心
春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に 鴬鳴くも
《春の野に 霞靡いて 鶯の 声沁む宵や 沈む心に》
―大伴家持―(巻十九・四二九〇)
我がやどの い笹群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
《庭の小藪 風音も無う 吹き抜ける この夕暮れの 寂しさ何や》
―大伴家持―(巻十九・四二九一)
【二月二十三日】
うらうらに 照れる春日に 雲雀上がり 心悲しも 独りし思へば
《日ぃうらら 雲雀囀る 春やのに 心弾まん 思い尽きんで》
―大伴家持―(巻十九・四二九二)
【二月二十五日】
沈み心 そのままを詠み
さらなる底に 沈み込む
しかる後の
声殺しの 心内吟じが
鬱散じ となる
気付かずがまま 家持は会得していた
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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