NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十二月十四日】放映分
やすみしし 我ご大君の 朝には とり撫でたまひ 夕には い寄り立たしし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《王さんが 朝の早よから 撫でさすり 夕べ遅うに 引き寄せる ご自慢弓の 弦の音》
朝狩りに 今立たすらし 夕狩りに 今立たすらし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《朝狩り行くに 響いてる 夕狩り出るに 聞こえくる ご自慢弓の 弦の音》
―中皇命―(巻一・三)
【万葉歌みじかものがたり】《宇智の大野に》
間人皇女は 目を覚ました
「ビン ビン ビィーン・・・」
(ああ 父上の弓だわ
今日も 狩りに お出掛けなさる
力強い響き たくましいお父さま)
「大王 皇女さまから 歌が」
一息入れた 舒明大王に 間人連老が 差し出す
やすみしし 我ご大君の 朝には とり撫でたまひ 夕には い寄り立たしし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《王さんが 朝の早よから 撫でさすり 夕べ遅うに 引き寄せる ご自慢弓の 弦の音》
朝狩りに 今立たすらし 夕狩りに 今立たすらし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《朝狩り行くに 響いてる 夕狩り出るに 聞こえくる ご自慢弓の 弦の音》
―中皇命―(巻一・三)
(どんな ご様子での 狩りかしら 朝霞のなか 馬を並べて・・・)
たまきはる 宇智の大野に 馬並めて 朝踏ますらむ その草深野
《草茂る 宇智の大野で 馬駆って 狩りしてはるか 朝露踏んで》
―中皇命―(巻一・四)
「さすが わしの皇女じゃ」
「わしの 狩りを見ていたようではないか のう老」
間人連老は 平伏したまま 申しあげる
「はい まことに 殿の雄々しい姿 そのままなお歌」
大王は 大きく頷くと 命じた
「さあ 仕上げの 追い狩りだ ゆくぞ!」
朝霧も晴れ 草深野に 夏の日差し
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十二月十四日】放映分
やすみしし 我ご大君の 朝には とり撫でたまひ 夕には い寄り立たしし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《王さんが 朝の早よから 撫でさすり 夕べ遅うに 引き寄せる ご自慢弓の 弦の音》
朝狩りに 今立たすらし 夕狩りに 今立たすらし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《朝狩り行くに 響いてる 夕狩り出るに 聞こえくる ご自慢弓の 弦の音》
―中皇命―(巻一・三)
【万葉歌みじかものがたり】《宇智の大野に》
間人皇女は 目を覚ました
「ビン ビン ビィーン・・・」
(ああ 父上の弓だわ
今日も 狩りに お出掛けなさる
力強い響き たくましいお父さま)
「大王 皇女さまから 歌が」
一息入れた 舒明大王に 間人連老が 差し出す
やすみしし 我ご大君の 朝には とり撫でたまひ 夕には い寄り立たしし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《王さんが 朝の早よから 撫でさすり 夕べ遅うに 引き寄せる ご自慢弓の 弦の音》
朝狩りに 今立たすらし 夕狩りに 今立たすらし 御執らしの 梓の弓の 中弭の 音すなり
《朝狩り行くに 響いてる 夕狩り出るに 聞こえくる ご自慢弓の 弦の音》
―中皇命―(巻一・三)
(どんな ご様子での 狩りかしら 朝霞のなか 馬を並べて・・・)
たまきはる 宇智の大野に 馬並めて 朝踏ますらむ その草深野
《草茂る 宇智の大野で 馬駆って 狩りしてはるか 朝露踏んで》
―中皇命―(巻一・四)
「さすが わしの皇女じゃ」
「わしの 狩りを見ていたようではないか のう老」
間人連老は 平伏したまま 申しあげる
「はい まことに 殿の雄々しい姿 そのままなお歌」
大王は 大きく頷くと 命じた
「さあ 仕上げの 追い狩りだ ゆくぞ!」
朝霧も晴れ 草深野に 夏の日差し
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
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