NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十月三十一日】放映分
なかなかに 人とあらずは 酒壺に 成りにてしかも 酒に染みなむ
《酒壺に 成って仕舞うて 酒に染も 鳴かず飛ばずの 人生よりか》
―大伴旅人―(巻三・三四三)
【万葉歌みじかものがたり】《濁れる酒を》
(わしは 酒に逃げて居るのではない
それにしても しらっと 中座しおって・・・)
朝まだき 奥の座敷
文机を前に 端座する旅人がいる
机の上 大徳利
なみなみと注がれた酒坏
(人は どうして 酒を飲むのか
愉しきにつけ 悲しきにつけ
一杯目 これが また美味い
一杯の酒が 次の酒を呼ぶ・・・
また一杯 もう一杯 さらに一杯・・・
やがて 酔いつぶれて・・・
もう 金輪際との 二日酔い・・・
醒めぬうちの 酒坏・・・
性懲りもなくの 繰り返し・・・)
(酒に 罪があろうか
酒は 飲むべきもの 讃むべきもの)
験なき 物を思はずは 一坏の 濁れる酒を 飲むべくあるらし
《仕様もない 考えせんと 一杯の どぶろく酒を 飲む方が良えで》
―大伴旅人―(巻三・三三八)
酒の名を 聖と負せし 古の 大き聖の 言のよろしさ
《酒のこと 聖やなんて 適切いこと 言うたもんやな 昔の聖人は》
―大伴旅人―(巻三・三三九)
古の 七の賢しき 人どもも 欲りせしものは 酒にしあるらし
《名ぁ高い 七賢人も 人並みに 欲しがったんは 酒やでやっぱ》
―大伴旅人―(巻三・三四〇)
賢しみと 物言ふよりは 酒飲みて 酔泣きするし まさりたるらし
《偉ぶって 講釈よりは 酒飲んで 泣いてる方が 良えんと違うか》
―大伴旅人―(巻三・三四一)
言はむすべ 為むすべ知らず 極まりて 貴きものは 酒にしあるらし
《なんやかや 言たり思たり 為てみても 行きつくとこは やっぱり酒や》
―大伴旅人―(巻三・三四二)
なかなかに 人とあらずは 酒壺に 成りにてしかも 酒に染みなむ
《酒壺に 成って仕舞うて 酒に染も 鳴かず飛ばずの 人生よりか》
―大伴旅人―(巻三・三四三)
(わしが 真面なのか
あやつが 正当なのか・・・)
酒付き合いの悪い 相手と
ついつい 酒に溺れる 自分
忸怩たる思いの 旅人がいる
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【十月三十一日】放映分
なかなかに 人とあらずは 酒壺に 成りにてしかも 酒に染みなむ
《酒壺に 成って仕舞うて 酒に染も 鳴かず飛ばずの 人生よりか》
―大伴旅人―(巻三・三四三)
【万葉歌みじかものがたり】《濁れる酒を》
(わしは 酒に逃げて居るのではない
それにしても しらっと 中座しおって・・・)
朝まだき 奥の座敷
文机を前に 端座する旅人がいる
机の上 大徳利
なみなみと注がれた酒坏
(人は どうして 酒を飲むのか
愉しきにつけ 悲しきにつけ
一杯目 これが また美味い
一杯の酒が 次の酒を呼ぶ・・・
また一杯 もう一杯 さらに一杯・・・
やがて 酔いつぶれて・・・
もう 金輪際との 二日酔い・・・
醒めぬうちの 酒坏・・・
性懲りもなくの 繰り返し・・・)
(酒に 罪があろうか
酒は 飲むべきもの 讃むべきもの)
験なき 物を思はずは 一坏の 濁れる酒を 飲むべくあるらし
《仕様もない 考えせんと 一杯の どぶろく酒を 飲む方が良えで》
―大伴旅人―(巻三・三三八)
酒の名を 聖と負せし 古の 大き聖の 言のよろしさ
《酒のこと 聖やなんて 適切いこと 言うたもんやな 昔の聖人は》
―大伴旅人―(巻三・三三九)
古の 七の賢しき 人どもも 欲りせしものは 酒にしあるらし
《名ぁ高い 七賢人も 人並みに 欲しがったんは 酒やでやっぱ》
―大伴旅人―(巻三・三四〇)
賢しみと 物言ふよりは 酒飲みて 酔泣きするし まさりたるらし
《偉ぶって 講釈よりは 酒飲んで 泣いてる方が 良えんと違うか》
―大伴旅人―(巻三・三四一)
言はむすべ 為むすべ知らず 極まりて 貴きものは 酒にしあるらし
《なんやかや 言たり思たり 為てみても 行きつくとこは やっぱり酒や》
―大伴旅人―(巻三・三四二)
なかなかに 人とあらずは 酒壺に 成りにてしかも 酒に染みなむ
《酒壺に 成って仕舞うて 酒に染も 鳴かず飛ばずの 人生よりか》
―大伴旅人―(巻三・三四三)
(わしが 真面なのか
あやつが 正当なのか・・・)
酒付き合いの悪い 相手と
ついつい 酒に溺れる 自分
忸怩たる思いの 旅人がいる
――――――――――――――――――――
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