NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【十月二十四日】放映分
愛しと 我が思ふ妹は 早も死なぬか
生けりとも 我れに寄るべしと 人の言はなくに
《愛しいと わしの思う児 早よ死なんかな
生きてても わしに靡くん 滅多無いんで》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五五)
【万葉歌みじかものがたり】《笠にも編まぬ》
思い通わぬ 恋路は辛い
けども諦め 出来んと嘆く
【男哀れや 諦め悪い】
愛しと 我が思ふ妹は 早も死なぬか
生けりとも 我れに寄るべしと 人の言はなくに
《愛しいと わしの思う児 早よ死なんかな
生きてても わしに靡くん 滅多無いんで》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五五)
何せむに 命をもとな 長く欲りせむ
生けりとも 我が思ふ妹に 易く逢はなくに
《何でまた 命長ごにと 思うんやろか
生きてても あの児に逢える 確証無いのんに》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五八)
【良えとこ行ったが 詰め甘かった】
梯立の 倉橋川の 川の静菅
我が刈りて 笠にも編まぬ 川の静菅
《梯立の 倉橋川の 川静菅よ
刈ったまま 笠編まなんだ 川静菅よ》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八四)
(菅を刈る=契る 笠に編む=結婚する)
【見境なしの 恋路は損や】
うちひさす 宮道を行くに 我が裳は破れぬ
玉の緒の 思ひ乱れて 家にあらましを
《逢いとうて 大通り行ったら 裳ぉ破れたで
辛いけど 家で待ったら 良かったやろか》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八〇)
【他人見られんと 風なら逢える】
息の緒に 我れは思へど 人目多みこそ
吹く風に あらばしばしば 逢ふべきものを
《命懸け うち思てるに 五月蝿て逢えん
もし風に 成れたとしたら 常時逢えるに》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五九)
【小胸躍らせ 垣間見したに】
人の親 娘子児据ゑて 守山辺から
朝な朝な 通ひし君が 来ねば悲しも
《親が子を 守る守山 辺りを通り
朝度 来てたあんたが 来んのん悲し》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三六〇)
【恋の切り株 またまた芽吹く】
霰降り 遠江の 吾跡川柳
刈れども またも生ふといふ 吾跡川柳
《霰降る 遠江の 吾跡川柳
刈ったかて また生える云う 吾跡川柳》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二九三)
【負けてたまるか 年寄りするな】
梯立の 倉橋川の 石の橋はも
男盛りに 我が渡りてし 石の橋はも
《梯立の 倉橋川の あの石の橋
若い時 わしも渡った あの石の橋》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八三)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【十月二十四日】放映分
愛しと 我が思ふ妹は 早も死なぬか
生けりとも 我れに寄るべしと 人の言はなくに
《愛しいと わしの思う児 早よ死なんかな
生きてても わしに靡くん 滅多無いんで》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五五)
【万葉歌みじかものがたり】《笠にも編まぬ》
思い通わぬ 恋路は辛い
けども諦め 出来んと嘆く
【男哀れや 諦め悪い】
愛しと 我が思ふ妹は 早も死なぬか
生けりとも 我れに寄るべしと 人の言はなくに
《愛しいと わしの思う児 早よ死なんかな
生きてても わしに靡くん 滅多無いんで》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五五)
何せむに 命をもとな 長く欲りせむ
生けりとも 我が思ふ妹に 易く逢はなくに
《何でまた 命長ごにと 思うんやろか
生きてても あの児に逢える 確証無いのんに》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五八)
【良えとこ行ったが 詰め甘かった】
梯立の 倉橋川の 川の静菅
我が刈りて 笠にも編まぬ 川の静菅
《梯立の 倉橋川の 川静菅よ
刈ったまま 笠編まなんだ 川静菅よ》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八四)
(菅を刈る=契る 笠に編む=結婚する)
【見境なしの 恋路は損や】
うちひさす 宮道を行くに 我が裳は破れぬ
玉の緒の 思ひ乱れて 家にあらましを
《逢いとうて 大通り行ったら 裳ぉ破れたで
辛いけど 家で待ったら 良かったやろか》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八〇)
【他人見られんと 風なら逢える】
息の緒に 我れは思へど 人目多みこそ
吹く風に あらばしばしば 逢ふべきものを
《命懸け うち思てるに 五月蝿て逢えん
もし風に 成れたとしたら 常時逢えるに》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三五九)
【小胸躍らせ 垣間見したに】
人の親 娘子児据ゑて 守山辺から
朝な朝な 通ひし君が 来ねば悲しも
《親が子を 守る守山 辺りを通り
朝度 来てたあんたが 来んのん悲し》
―柿本人麻呂歌集―(巻十一・二三六〇)
【恋の切り株 またまた芽吹く】
霰降り 遠江の 吾跡川柳
刈れども またも生ふといふ 吾跡川柳
《霰降る 遠江の 吾跡川柳
刈ったかて また生える云う 吾跡川柳》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二九三)
【負けてたまるか 年寄りするな】
梯立の 倉橋川の 石の橋はも
男盛りに 我が渡りてし 石の橋はも
《梯立の 倉橋川の あの石の橋
若い時 わしも渡った あの石の橋》
―柿本人麻呂歌集―(巻七・一二八三)
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