NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【九月七日】放映分
うらぶれて 物は思はじ 水無瀬川 ありても水は 行くといふものを
《しょぼくれて 沈まんとくわ 水無瀬川 水は隠れて 流れておるで》
―作者未詳―(巻十一・二八一七)
【万葉歌みじかものがたり】《荒ぶる妹に》
相手向こての 問答歌は
気心知れた 者同士交わす
戯れ歌に 見えてはいても
恋駆け引きの 鍔迫り合いか
【問答】
かくだにも 妹を待ちなむ さ夜更けて 出で来し月の かたぶくまでに
《こんなにも お前待ってて 夜ぉ更けた 出た月とうと 西沈むがな》
―作者未詳―(巻十一・二八二〇)
木の間より 移ろふ月の 影を惜しみ 立ち廻るに さ夜更けにけり
《木の間 移る月見て 良光に 廻り為とって 夜更けて仕舞た》
―作者未詳―(巻十一・二八二一)
(待ち惚けさすん 常時やんか
そやかて月が 綺麗やったもん)
【問答】
うらぶれて 物な思ひそ 天雲の たゆたふ心 我が思はなくに
《しょぼくれて 思い沈みな 雲みたい 浮つき心 わし為てないで》
―作者未詳―(巻十一・二八一六)
うらぶれて 物は思はじ 水無瀬川 ありても水は 行くといふものを
《しょぼくれて 沈まんとくわ 水無瀬川 水は隠れて 流れておるで》
―作者未詳―(巻十一・二八一七)
(離れてたけど 浮気やないで
戻って来てや 待ってるよって)
【問答】
音のみを 聞きてや恋ひむ 真澄鏡 直目に逢ひて 恋ひまくもいたく
《噂だけ 聞き焦がれてよ 逢うたなら もっと焦がれて 辛なるよって》
―作者未詳―(巻十一・二八一〇)
この言を 聞かむとならし 真澄鏡 照れる月夜も 闇のみに見つ
《そう言うか 相やったんやな なんやしら 月照ってるに 気ィ滅入ったん》
―作者未詳―(巻十一・二八一一)
(逢いた無い違う 偉ろ辛いんや
そんなん言うて 嘘決まってる)
【問答】
栲領巾の 白浜波の 寄りもあへず 荒ぶる妹に 恋ひつつぞ居る
《邪険して 寄りつかせんで つんつんの そんなお前に わし惚れとんや》
―作者未詳―(巻十一・二八二二)
かへらまに 君こそ我れに 栲領巾の 白浜波の 寄る時もなき
《何言うん あんた勝手に 避けとって うちの所為して 寄りつきせんと》
―作者未詳―(巻十一・二八二三)
(お前きついぞ 惚れてんやのに
嘘つきないな 避けてるくせに)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【九月七日】放映分
うらぶれて 物は思はじ 水無瀬川 ありても水は 行くといふものを
《しょぼくれて 沈まんとくわ 水無瀬川 水は隠れて 流れておるで》
―作者未詳―(巻十一・二八一七)
【万葉歌みじかものがたり】《荒ぶる妹に》
相手向こての 問答歌は
気心知れた 者同士交わす
戯れ歌に 見えてはいても
恋駆け引きの 鍔迫り合いか
【問答】
かくだにも 妹を待ちなむ さ夜更けて 出で来し月の かたぶくまでに
《こんなにも お前待ってて 夜ぉ更けた 出た月とうと 西沈むがな》
―作者未詳―(巻十一・二八二〇)
木の間より 移ろふ月の 影を惜しみ 立ち廻るに さ夜更けにけり
《木の間 移る月見て 良光に 廻り為とって 夜更けて仕舞た》
―作者未詳―(巻十一・二八二一)
(待ち惚けさすん 常時やんか
そやかて月が 綺麗やったもん)
【問答】
うらぶれて 物な思ひそ 天雲の たゆたふ心 我が思はなくに
《しょぼくれて 思い沈みな 雲みたい 浮つき心 わし為てないで》
―作者未詳―(巻十一・二八一六)
うらぶれて 物は思はじ 水無瀬川 ありても水は 行くといふものを
《しょぼくれて 沈まんとくわ 水無瀬川 水は隠れて 流れておるで》
―作者未詳―(巻十一・二八一七)
(離れてたけど 浮気やないで
戻って来てや 待ってるよって)
【問答】
音のみを 聞きてや恋ひむ 真澄鏡 直目に逢ひて 恋ひまくもいたく
《噂だけ 聞き焦がれてよ 逢うたなら もっと焦がれて 辛なるよって》
―作者未詳―(巻十一・二八一〇)
この言を 聞かむとならし 真澄鏡 照れる月夜も 闇のみに見つ
《そう言うか 相やったんやな なんやしら 月照ってるに 気ィ滅入ったん》
―作者未詳―(巻十一・二八一一)
(逢いた無い違う 偉ろ辛いんや
そんなん言うて 嘘決まってる)
【問答】
栲領巾の 白浜波の 寄りもあへず 荒ぶる妹に 恋ひつつぞ居る
《邪険して 寄りつかせんで つんつんの そんなお前に わし惚れとんや》
―作者未詳―(巻十一・二八二二)
かへらまに 君こそ我れに 栲領巾の 白浜波の 寄る時もなき
《何言うん あんた勝手に 避けとって うちの所為して 寄りつきせんと》
―作者未詳―(巻十一・二八二三)
(お前きついぞ 惚れてんやのに
嘘つきないな 避けてるくせに)
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