菱葩

2020-01-08 18:28:36 | ままごと
私が大学生の頃はまだ

東京では花びら餅は流通していなかった

じわじわと京都から伝来し

バレンタインやらハロウィンやらと一緒に

行事の食べ物は売れるとばかりにスーパーにまで売られるようになった

恵方巻きはそれより少しあとのことである

たかが求肥とあんと牛蒡だけの菓子で日持ちも結構するのに

ひえっ 一個五百円!

そんなら自分で作りますわい
        



 花びら餅
  求肥……紅白の山茶花
  牛蒡……つわぶきの茎

  お茶……そこらへんの草のしぼり汁

あんは?え、あん、…、あん、…

そんなもん入ってましたかね
        

米崎市

2020-01-08 07:23:03 | 日記
冬休みの疲れが出て昨夜はダウン

なんとなく風邪に突入しそうな予感



グランメゾン東京がおわって手持無沙汰になり

見られそうな無料配信ドラマをあさる

これはどんなかなあ「検事佐方 裁きを望む」

上川隆也が主演なら京都を舞台にしているかもしれない

あの整形っぽいところはすきじゃないけど

最初から舞台は米崎市と出る
        

そんなとこあったかいな

合併で新しい名前ができたとはいえ

米子、米沢、長崎、高崎、…

途中この構図と同じ場面が出てくる

眼下に何本か川が流れて州も見える
        

私が知っているこの風景は

石清水八幡の展望台だ

あるいは東京なら八王子当たりの多摩川

しかしドラマの途中で山を背にした和の冠木門の豪邸がでてきた

東京にはこういう場所は決して存在しない

関西で撮影したのかな


再び眼下に川を見下ろす場所が出てきた

石清水八幡からは宇治川、木津川、桂川が合流するところが見える

丁度反対側の大山崎山荘からも見える

蘆刈の舞台でもある

日本中の景色を見たわけではないが石清水のような気がしてきた

ドラマ最後のエンドロールの撮影協力

石清水八幡宮!

この場面だけで当たったあ

八年前のお正月は恩師と京都で過ごした

京都市内の神社はどこも混むからと京阪電車で石清水に行ったのだが

それどころではなかった

山に登るケーブル駅から大混雑

神殿前は何が何やらわからずとにかく同行者とはぐれないことだけ願い

帰りに展望台に寄ると

ここだけは人がいなかった

谷崎の蘆刈を話題にしたり、

以前行った大山崎山荘を遠くに探したりしながらひとときを過ごした

お正月に見たドラマであのお正月を思い出すことが出来た







新年会

2020-01-06 21:17:57 | 日記
我が家の新年会に参加した息子夫婦と…孫

Sさんが「おいでー」とわが孫を抱っこして

しばしその状態が続く

誰かが「こっちがおばあちゃんみたい」と言う

私は「おいでー」なんて言いませんものね

誰かが「いしいさんは孫より猫が好きでしょ」って

そんなことお嫁がいるところで聞かんで

でもお嫁はくすくす笑っている

孫が生まれる前から私はお嫁に

子供は好きじゃないからねと言ってあるので了解済みなのだ

しかし猫か孫かという択一は私には意味がない

よくある京都より奈良が好きという宣言にもなーんかひっかかる

牛ヒレステーキより柴漬けが好きとか

それらは一方が他方の代わりをするものではなく

比べられるものでもない

新年会では歌舞伎より能を見ましょうとも言われた

能は30年仕舞とお謡いをやっていた母に付き合ってきたし

とくに今すぐ舞台を見なければというものでもないので

歌舞伎のかわりにはならない



新年会のおひらきに

孫が保育園でつくったというカードをもらった 
        

とほほほ これは結構です 遠慮します どうすれば…

お嫁は笑っている

カードには“いっぱいあそんでね”と書いてある

今更言われんでも遊んでるわい

「これはもっとあそびなさいってことですかね」

するとお嫁が「いえ、一緒にあそんでねってことですよ」

と説明してくれた

そりゃ歌舞伎に付き合うなら遊んでやるのだが



神楽小路の店

2020-01-04 17:10:51 | 美食
神楽坂下からちょっと脇へ入ると

神楽坂にはあまりない

猥雑な横丁があって小さな店が詰まっている小路がある
        

そこを抜け道として通ったとき

おや新しい店が
        

周りの雰囲気と相まって

パリの下町のビストロみたいだ

ラクレットとフォンデュの店 フロマンティック だそうだ

正月も開けているというので

ちえちゃんとの会食に来てみようと決めた

夏はテラス席になる道路側の席と奥に白い椅子の並ぶ食事席

料理のコースは

ラクレットとフォンデュがセットになって

両方同時進行で食べる形になっている

3000円、3500円、4000円の違いは

チーズがスイス産、日本産、フランス産という区別

ラクレットは半円のチーズに電熱を照射して溶かし、
        

下に置いた野菜にとろーりとかけて食べるもの

椅子の高さや背もたれの傾斜が居心地がいい

次はテラス席の赤い椅子にも座ってみたい

そうして三日後

神楽小路にフロマンティックという店は存在しないことに気付いた

たしか店員はフロマージュ(チーズ)とロマンティックを合わせた名前とか

私のこの耳には聞こえていたのだが

正しくはフロマティック

何と何を合わせた名前なのか

次は確かめに行かねば

お年玉

2020-01-03 19:38:57 | 日記
新春浅草歌舞伎では
        

毎日日替わりでお年玉と称して

出演者の一人が上演前に十分ほど挨拶とおしゃべりをする

その担当者のスケジュールは

チケットが発売されて大分経ってから発表になる

やはりいい席をとりたいから早く買ってしまうのだが

お目当ての役者がお年玉に出る日に当たらないと

これまた損した気分になる

隼人丈とは一日違いで

今日は米吉だった

お話上手だったのでよしとしよう

それに買ったプログラムには

あの パパの あの 写真が 載っていたのだ
        

これで新宿駅まで行かなくて済む

どこにあるかわからないのに探してさまようこともない

ポスターを切りぬくという犯罪も犯さなくて済む

もう一つ

先日国立劇場でみかけた

歌舞伎界の姉御の姿をここでも見かけた

アッチャこっちゃに挨拶回りをなさっていた


そして混雑の正月の浅草 歩行者天国で

懐かしい声に再会することになった

ああ

♪ 船をみつめていた

 浜のキャバレーにいた
 
 風の噂はリル

 上海帰りのリルリル
        

もう何年聞いていないだろう 東京大衆歌謡楽団

日本橋を離れて浅草でばかり公演するようになって足が遠のいた

一緒に歌をきいていたちえこさんと

この次の遊びはこれを聞きにいこうという話になった

マイクの前の帽子に気持ちばかりの料金入れて

今年の大きなお年玉に嬉しくなった

若い人にはわからんじゃろう

このお年玉の価値



つわぶき三種

2020-01-02 16:48:55 | 生物
元日に合わせたかのように

我が家のツワブキは丈を伸ばして

そろそろちりはじめる
        

この花びらの寸詰まりなこと

それより少し隙間があって花びらの長いのを
        

近所でみつけた

さらにそれより隙間が感じられて花びらの長いのも
        

近所でみつけた

でも福岡の山のはもっと隙間があって長い


今夜はEテレで歌舞伎座中継なのだが

ちえちゃんが上京してきて一緒に夕食をとるので見られない

ちえちゃんは明日国立劇場の歌舞伎を見るのだって

私は明日チエコさんと浅草公会堂の若手歌舞伎

とみこさんは明日歌舞伎座

おーい誰か新橋演舞場に行く人はいませんかー

今月の東京は4劇場で歌舞伎公演がある

今年は歌舞伎隆盛の年かな

新春浅草歌舞伎

2020-01-01 11:31:29 | 日記
ン これは?
        

新宿駅に貼られている

新春浅草歌舞伎のポスターだそうだ

最初 簡易版のこれが出て
        

次に銘々撮影してデザインされたこれが出回り
        

最後にこう来たか

浅草歌舞伎のポスターではなんといっても

二年前のこれが出色の出来だった
        

それぞれは韓流スターのようであり

全体は宝塚のような仕上がり

浅草歌舞伎は若手歌舞伎なのでこういう冒険もできる

でも新宿に貼ってあるというポスターの凄さは

それぞれの役者が今までにない表情と深みを見せて

衣裳を選んだスタイリスト、陰影をつけたカメラマンの技量がうかがえる

中でもこれ 最高

こんなの見たことない
        

いえ

隼人丈のことじゃなくて その上の錦パパの写真

隼人丈の父上で二代目中村錦之助

浅草歌舞伎は若手のほかに一人重鎮となるベテランを加える

錦パパの写真は

パーマでウェーブをつけたグレイヘアに粋なマフラー

若手にはもう絶対に真似できない

これは歌舞伎役者じゃないっ

新宿駅の貼ってあるところに見に行きたいが

新宿駅は広くて複雑でどこにあるかわからない

もしみつけたらポスターはがすのではなく

錦パパのところだけ切り抜きたい

パパ― ホテルオークラのバーでもどこでも連れてって―


って元日からどうしてこんなバカが言えるのか

それは、これが私の本性だからだ