楠の香りに誘われて

2019-05-13 20:03:11 | 生物
先週八日に載せたさくらんぼのことが気になって

真っ赤に熟れただろうかと

裏道から赤城神社に行ってみた

ところが木をまちがえたのだろうかと見上げるのに

どの桜にも一粒だに実のようなものは生っていない

そんなばかな

と地面を探ったら下草に隠れて数粒の赤い実が
        

拾おうとするとどれもぶよっとして拾えない

一斉に実が落ちて神社の人が掃除をしたとしか考えられない

もし誰かが収穫したのなら

こんなにきれいに一粒残さずとるのは無理だ

来年は毎日観察せねば

神社には楠の花のいい香りが満ちていた

何かお祭りなのだろうか人が集まっている

と思って本殿の正面に行くと舞台の上に正座する人たち
        

やがて長唄とお囃子が始まった

凄いレベルのおねえさんたちで

長唄というと歌舞伎の中の一部としてしか聞いたことがなかったのに

これは気持ちいい

いつのまにかしみついている邦楽の快楽人数も多分これくらいがちょーどいいのだ

二三人では迫力ないけれど

二百人とかの大合奏では必ず音に歌に早い人と遅い人のずれが出て乱れが生ずる

無料でこんなところで聞かせてくれるなんて

しばし聞き惚れた

演奏が終わって神社を出ようとすると

保護樹のけやきからスイカズラが寄生したのか花を咲かせている
        

これも保護されてちゃんと育ってほしい